鼎泰豊(信義店)

（長文です）
行く予定じゃ無かったが、家族のたっての希望で急遽、予定していたレストランをキャンセルかけて、既にその方向に向かっていたタクシーの方向を変えさせて、夕方の６時過ぎに行った。土曜日だったし悪い予感がしていたが、案の定、日本人と台湾人の両方で一杯であり、３０分待ち。

家族の希望だったのでそのまま待ったが、一人なら絶対にならんでまで待たない。ナビさん記事でいえば、近くに杭州湯包もあるし、タクシーとばせば明月湯包もあることだし。今回は腹が空いて疲れていたので、美味い不味いの味の評価は控えたい。

数々の口コミ指摘にある通り、まとめて持ってくるから直ぐにせいろの中身が冷めるし、お会計の時にサービス料がプラスされるのも合点が行かない。それでも人が絶えないのは日本のメディア力のおそろしさだな。台湾の人にとっては、経済力も付いてきた人達が試すんだろうな（こんなに高くてそれほど美味いわけではないものを）。

食事後、歩いて２分で、やはり名前が通った店、たしか「群香品」。道に向けてかかれたでっかいメニュー看板に書いてあるものを外帯しようとしたが、接客に出た兄ちゃんの態度が悪い。ありゃバイトで接客など全く判ってない奴だな。

永康街のこのあたりの有名店は、もう行きたくない。ふらっと入ってサッと気持ちよく食べられるのが小龍包ごときの食べ方でしょう。狂ってるよ。長蛇の列に並ぶなんて気が知れないし、犬扱いされてまで食べたい名店なんて無いね。

鼎泰豊(本店)]では、妙にミニスカートの妙齢のかわいい子ばかりをフロアに立たせているが、ありゃなんだ。他の料理店ならみんな忙しく働いているというのに。ずっと立ったまま待っている時間が多いぞ。その間の人件費もこの小龍包や料理に含まれているとおもうと・・

一階の会計だけでもいつも４人はスタッフがいるではないか。これだけのスタッフを雇っているための人件費が、食べた小龍包の７割程度はあるんじゃないかとおもうと、やりきれないなあ。

鼎泰豊(本店)は、今現在レジが鎮座ましまししている場所で、若い職人さん達が懸命に粉をこねて蒸して料理を作っていた。ガラスで覆われてもいなかったので、熱気がムンムン直に伝わる。そのそばを抜けて階段を上るとき、至福の期待感がたかまったものだ。お茶でものんで適度な時間を待ちながら、職人が料理を運んでくるときに期待感は最高度に高まり否が応でも「美味しい」となったものであった。

それがどうだ。いまは、シャオチェをたくさん雇い分業化し、店としては大量の客をさばけるように効率化がなったわけである。同時にかつての鼎泰豊(本店)らしさは消失した。思えば、バブルの終末期の高島屋スクエア建設と同時に新宿に店を出した時点で、この店らしさは終わっていたのだろう。のこされたのは、大量の客を受け入れるチェーン化。

好きな店だっただけにやりきれないなあ。

細かいことだが、なんで、ミニスカートで足が綺麗な子ばかりをそろえる必要がある？まあ、中国人の伝統と言ってしまえばそれまでだが・・・だったら、中華圏の他の地域で食べるような美味い点心を出せ、と言いたいね。そして、そのような雰囲気にふさわしいん店づくりに戻して欲しいね。

いわば、鼎泰豊the bestとでも名付ようか。

今じゃ、単なる大衆店じゃないかな。その割に値段がべらぼうである。日本のメディアは本当に判ってないよねえ。ちゃんと店に取材してみたり、歴史を調べているんだろうか。そんな手間かかることはやってないよな。