必食!言わずと知れた小籠包の老舗。新店舗オープンでより便利に快適に~♪
こんにちは、台北ナビです。
台湾で絶対に外せないグルメと言えば、「鼎泰豊」の小籠包!この度、新店舗がオープンしたと聞きつけて、さっそく行ってきました。それでは、「鼎泰豊(新生店)」をご紹介します。
本店の近くにでっかくオープン!
2020年1月末、新たに営業を開始した新生店は、台湾で12店舗目となる支店です。路面店としては信義店(本店)に続く2店目となります。場所は本店と目と鼻の先。MRT東門駅から本店を横目に歩くこと、約3分で到着です。
最寄りは出口6ですが階段だけなので…
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出口7なら上りエスカレーターあり(下りはないので出口6を)
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本店があまりに駅近なので、比べてしまうとちょっと遠く感じますが、実はこちらも駅近!便利! |
顧客ファースト、快適空間を提供
どど~んとそびえる真っ白な建物、ここが「鼎泰豊(新生店)」です。かなり巨大~!営業面積およそ400坪、4F建ての自社ビルには、ゆったりとしたテーブルを280席ほど設けています。これは101店に次ぐ規模なのだとか。
鼎泰豐(新生店)
それにしても、なぜ本店からこんなにも近い場所に支店をオープンしたのでしょうか?
その前に簡単に「鼎泰豊」の歴史をさかのぼってみましょう。
食用油の問屋から始まった「鼎泰豊」は、市場の流通経路の変化と共に、1972年ごろ、営業形態を大きく変換、店舗の半分で油を売り、もう半分では小籠包を販売するようになりました。その後、小籠包のおいしさが口コミで広がり、台湾で、世界で話題となっているのはみなさんご存じの通り。2018年に始まったミシュランガイド台北では、2年連続ビブグルマンに選出されています。
歴史を感じる本店がパネルになって新生店の壁に
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現在の本店前。食事を待つ人でいっぱい
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そんな「鼎泰豊」の本店は、油問屋のころからすでに現在の場所に居を構えてきました。今ではレストランとして改装し、過ごしやすい空間となっていますが、訪れた多くの人が、「エレベーターがあったら……」「階段がもう少し広かったら……」「何より座席数がもう少し多ければ待つことも少なくなるのかも?」などという思いを抱いていたのではないでしょうか?
そんな声は「鼎泰豊」にもしっかりと届いていました――顧客ファースト、みなさんの願いを叶えるべく、より快適な空間を提供したいと、今回、新生店をオープンしたのです。
居心地抜群の店内
より快適に、より便利に――心地よくお食事ができる空間
スタッフに案内されて2階へ上がると……窓から差し込む光が店内を照らし、ゆったりとした気分でお食事ができそうな空間が現れました。
広々としたホールに置かれたテーブルはサイズも大きく、さらにテーブル間もゆったりとしています。子供用チェアーを置いてもゆとりの広さ!テーブルの配置を変えれば、少人数でも大人数でも対応可能です。
1階入口脇には厨房が。黙々と作業をする職人さんの様子を眺めることができますよ
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2階のホールは広々ゆったり!
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足腰の不自由な人でも移動がらくちんなエレベーターも
入口は階段ですが、車いす用のリフトを設置
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階段幅は140㎝。上る人と下る人がらくらくすれ違える広さで安心
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大きなテーブルとゆったりとしたテーブル間
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壁にはオーナーのコレクションである絵画や書画が
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加えて、本店では使用できなかったクレジットカードでの決済も可能に。現代社会のニーズに合わせて電子マネー(台湾pay、apple pay、Samsung pay、支付宝)での支払いも対応しているそうですよ。ますます便利に~♪
アプリやウェブで待ち時間をチェックして時間有効活用
その他のサービスや入店システムは、本店や百貨店内の店舗と同じです。店頭に立つスタッフに申し出て、整理券をもらってくださいね。店頭の電光掲示板に案内が流れるだけでなく、待ち時間お知らせ専用アプリや公式ウェブサイトでチェックできるので、近くの永康街を散策するのもよし、お子様連れならはす向かいの大安森林公園を歩いてみるのもよし、有効に時間を使うことができます。
整理券は混雑時は列に並んで
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入店順は電光掲示板でわかりやすく
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ナビが訪れた2020年2月は、まだ新店舗の存在を知る人が少ないらしく、平日の午後14時前に訪れたら待ち時間はなんとゼロ!横目に通り過ぎてきた本店前はあいかわらず多くの人であふれかえっていたのに……。店内も観光客より、地元の人でにぎわっていました。今がねらい目かも!?
基本的にメニューは台湾全店舗で共通ですが(キャベツの漬物は台北の一部店舗のみ)、国により若干の違いがあるそうです。例えば、ダイコン餅や杏仁豆腐といったメニューは、日本の独自メニューです。代わりに、台湾でしか食べられないものとして、シイタケ入り野菜の蒸餃子や季節性のメニューなどが。チョコレート小籠包は、季節限定として日本の店舗でも登場しましたが、いつでも食べられるのは台湾だけ。要チェックですよ~!
・小籠包 220元/10個1個当たり皮5g、餡16g、合計重量21gの小籠包は、18のひだで形作られています。これがおいしさを生む黄金比率なのだとか。できたてを頬張ってもやけどしないくらいの熱さ加減でテーブルに運ばれてくる心配りもうれしところ。タレは醤油1:酢3の比率がおすすめです。ハーフサイズの5個入り110元もあり。
ぷるぷるなのは薄皮とたっぷりの肉汁がなせる技!これぞ「鼎泰豊」の小籠包~♪
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じゅわ~~っ!!!ひと口で頬張って、繊細な薄皮・ほぐれる肉・あふれる肉汁……と全体のバランスを味わいたい
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・羊肉入り蒸餃子 350元/10個珍しい羊肉の蒸餃子は台湾らしさ満点!ウコン、パクチー、ピーナッツ入りで、エスニックな味わいかと思いきや、台湾でよく食べられる羊肉の鍋や炒め物を感じる味わいです。ひと口食べると、独特のラム肉の風味が鼻を抜けていきます。パクチーは控えめな印象。ちょっと変わり種の蒸餃子にトライしたいならこちらをチョイスしてみて!ハーフサイズの5個入り175元もあり。
ぷりぷりのエビの食感もまたよし!
・ピリ辛ゆでワンタン(エビ) 180元四川風のピリリと辛いワンタンですが、単なる「辛さ」の追求ではなく、花椒の香りや爽やかな酸味を感じる深い味わい。辛いのが苦手なナビも箸が止まらないほど病みつきに。辛さを超えた旨味を感じたい一品です。
・エビチャーハン(白米) 240元小籠包と並ぶ人気メニューのチャーハン。お米のパラパラさといい、ほどよい塩加減といい、何をとっても完璧!ナビ的には小籠包をハーフサイズにしても(苦渋の決断!)食べておきたいメニューです。本日のチョイスはエビですが、ほかにスペアリブのチャーハンもおすすめ。いずれも玄米対応も可能です。
・チョコレート小籠包 350元/10個
「鼎泰豊」にきたなら、デザートも蒸篭で楽しみましょう!おすすめは日本では季節限定で登場したチョコレート小籠包。とろ~んと、とろけだすチョコレートはややビターな大人な味。甘すぎないからいくらでも食べられそうです。ハーフサイズの5個入り175元もあり。
新メニューもたびたび登場しています。いち早くトライして、SNSでアップすれば「いいね!」もたくさんもらえるかも!?
・揚げエビパイ 260元テーブルに運ばれてきたそばから、香ばしいエビの香りに食欲がそそられます。カリッ&サクッとした薄~いさつま揚げのような感じ。軽い食感で、ビールのおつまみにもよさそうです。パクチー入りですが、風味付け程度であまり主張していません。子供から大人まで幅広く愛される味~♪
・カスタードまんじゅう 90元/2個
あふれだすアツアツ&トロトロのカスタードクリームの味わいにほっこりしちゃう中華まんじゅうです。クリームには塩漬け卵の黄身、鹹蛋黄を使っているので、甘じょっぱい中華スイーツらしさを楽しむことができますよ。
トロトロのカスタードクリームがいっぱい
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「鼎」の焼き印が!
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信義店(本店) VS 新生店、あなたならどっち?
新生店がスタートして、「もしや本店はクローズしちゃうの!?」と心配したナビでしたが、本店も変わらず営業を続けるとのこと……ほっ♡ それならば、本店と新生店、今後どっちの店舗に行こうかしら……??
「膝の悪い母と一緒なら、エレベーターのある新生店かな?」
「待ち時間が少ないなら断然新生店!」
「う~ん……初台湾の友達を連れてくるなら、やっぱり創業の地、本店を体験してもらいたい!!!」
車いすやベビーカー利用、階段の上り下りが大変という場合、またはクレジットカードや電子マネーで支払いたい、というのであれば、新生店一択でしょう。しかし、メニューも同じ、サービスも同じ、とくればあとの違いは食事環境の違いのみ。さぁ、どうする……??
ナビ的には、ゆったりと食事を楽しみたい時は新生店へ、わさわさとした台湾らしい雰囲気を感じたい時は本店をおすすめします。そして、待ち時間の情況をアプリでチェックしながら、決めてみるのもよいかもしれません。
以上、台北ナビでした。