本格滷肉飯を東京で♪
こんにちは、台北ナビです。
日本で仕事が終わった晩に、台湾料理を肴に、台湾ビール(それも瓶のね)で一杯飲みたい……日本に住んでいる台湾好きさんなら、そんなことがふと頭をよぎったりしませんか?そこで今回は、東京都の千歳烏山にある「台湾チャイニーズ天天厨房」さんをご紹介します。
ナビは小田急の成城学園前駅からバスに乗りました。バスに揺られること12分。バス停から歩いてすぐの閑静な住宅街にあります。
それでは、店内をご紹介しましょう。
お店の名前の「天天」とは、毎日という意味。厳選した材料や調味料を使って、毎日食べたくなる体に良いナチュラルな台湾料理を作っています。
オーナーの謝さんは30代とまだ若いながらも、とても熱心に料理を学んでこのお店を開きました。なので材料に関する審美眼には自信あり。ずらっとならんだ台湾の食材からもその情熱がグイグイ伝わってきます。
台湾から仕入れた食材がずらり
ここは台湾バル。だからお酒の種類が豊富です
台湾ビールを瓶で飲めますよ~
天天厨房さんは、日本酒だけで30種類を常時用意。月ごとに銘柄を入れ替えています。ナビはパクチーモヒートやパイナップルビネガーといった、台湾っぽさ満点のカクテルが気になりました。
さらに厳選された自然派ワインや、紹興酒や台湾コーリャン、カバランウィスキーもありました。日本酒は均一価格でグラス490円。飲み比べセットもあります。
調味料もとことんこだわってます
使う調味料も台湾米酒など、台湾製にこだわっています。
ニンニクは中国産を使いませんし(青森のニンニクと中国産では全く味が変わるんだとか)、化学調味料や鶏スープパウダーも使わず、きちんとだしをとっています。コストがかかっても美味しいものを届けたいという、謝さんの情熱が感じられるエピソードです。
10年熟成!!これを入れた菜圃蛋おいしそう~♪
天天で食べておきたいおすすめメニューTOP3を紹介!
緑竹筍 (台湾タケノコ)1200円台湾タケノコ、皆さんは食べたことありますか? 台湾ではこの時期にしか食べられない季節ものの食材です。シャキシャキっとした歯ごたえ、トウモロコシを思わせる柔らかな甘み、まさに台湾の旬の味! あ、でも台湾マヨネーズじゃないんですね。
「オリーブオイルと海の塩、それと山椒醤油を添えています。タケノコにとても合うんですよ」(謝さん)。
一口食べると……おお~なるほど! オリーブオイルに塩、これは合いますね。新発見です!
ほかに季節限定のメニューといえば、夏の空心菜炒め。秋冬の限定A菜、冬は台湾豆苗です。豆苗って年がら年中スーパーに置いてない?と思ったあなた、甘いです!台湾の豆苗と日本で売られている豆苗とでは、品種が全然違います。お店で豆苗を食べたお客さんの多くが、自分が知っている豆苗と天天厨房で食べる台湾豆苗との違いに驚かれるんだそう。
台湾野菜のことがわかる「台湾野菜帳」
詳しいことは、各テーブルに置いてある台湾野菜帳を見てくださいね。金針菜は季節を問わず食べられるんですが、こちら、鉄分がほうれん草の約20倍!『身体にいいものを毎日提供したい』という謝さんの思いが伝わるような食材ですね。
「小さい店で、僕一人で厨房をやっているのでメニューは少ないですけど、手が込んでいる料理が多いんですよ。旬のものを使ってメニューを考えています」(謝さん)。
滷肉飯(ルーロウ飯)580円
こちら豚皮付きバラ肉、豚すね肉、トントロの3つの部位をミックス。油葱(ヨウツォン)と呼ばれる揚げたエシャロットを入れて作っています。
「油葱(ヨウツォン)がなくてもルーロウ飯を作れるよって人がいるけど、それじゃ本物の滷肉の味にならない。味噌汁に味噌を入れないのと同じくらい、味を左右する材料なんですよ」(謝さん)。わぁ、油葱ってとても大切な材料なんですね。どうりで、とても本格的な味です。
そして、本格的な味の秘密はもう一つありましたよ。こちらのメニューに使われている五香粉(八角、丁香、肉桂、花椒、小茴香などを混ぜ合わせた調味料)は、中薬店(漢方などを扱う台湾の薬屋さん)で調合してもらったものなんです。
台南割包(2個・台湾バーガー)980円
「台南の割包にしたのは、台南もいいよ、ってことをアピールがしたかったんです」(謝さん)。ということで、こちらの割包は台南風のちょっと甘めの味付け。
中のお肉が柔らかく、濃い目のタレに青ザーサイの塩気とパクチーがとてもよく合います。饅頭(マントウ)部分もふわふわで、一気に食べてしまう美味しさ。謝さんによると「台南にある割包屋さんって、創業当時からのタレに新しいものを足しながらずっと同じものを使っていたりしますよね。それに倣って、うちも少しずつタレを足しながら同じものを使っています。だから美味しいんですよ」だそう。
メニューは台湾料理を出したいので、あえて小籠包は置かず、胡椒餅や潤餅と言った台湾らしい料理を用意。臭豆腐もありますが、こちらは前日までに予約したほうが安心です。
今日のおすすめメニューや季節メニューは、こちらの黒板に注目!
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臭豆腐のキュートな説明
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台湾料理の店を台湾人が開いているお店は数あれど、殆どが50代のシェフ。30代の若い台湾人シェフが切り盛りしているお店は珍しいのではないでしょうか。これからどんなメニューが出てくるか、とても楽しみです。
以上、台北ナビ(保谷 早優怜)でした!