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香港っ子が大好きな特製ワンタンメンがなんともいえない。広東粥も大人気。

こんにちは、台北ナビです。

今日は東区にある香港料理屋さん、「老友記」さんにやってきました。オーナーは生粋の香港人!台湾に香港料理を伝えるべく、こちらでお店を開いて早15年。早速、おいしさの秘密に迫ってみましょう!

香港の食堂in台湾

実はナビ、香港料理というと飲茶のようなちょっと高価なイメージがあり、どうも敷居が高く特別な時でなければ行けない!そういうところだと思っていました。しかしこちらはまるで香港にある食堂の様!床がちょっと油っぽいのもローカル感バッチリで親しみが持てていいですね。台北の高級街東区で食す香港人の庶民の味!そのアンバランスさがとっても魅力的です。

それは雰囲気だけではなく、こちらはオーナーをはじめシェフはすべて香港人!だから味もお墨付きなのです。香港人も足しげく通うとっておきのお店です。

いらっしゃいませ~

とお店に入った途端、左側に見える鴨ちゃんやチャーシュー、鶏肉の豪快さ!それを一段高いところからこれまた勢いよく包丁でさばいていくおばちゃん!もちろん手には何でも切れそうな大きな包丁、その下には木株のようなまな板。とってもスリリングな光景!とレジカウンタの後に何やら札が。これは今作れる「小食」の種類。売り切れ後すぐにこの札を外すので、この札を見て食べたい「小食」を選べばOK!

実はお店に入った途端レジのおばちゃんが叫ぶ中国語は売り切れた種類の説明なのですが、決して怒っているわけじゃないので、安心してくださいね。台湾のレストランに比べてこちらの店員さんはとっても大声で話します。ナビもお店に入った途端びっくりしたのですが、よくよく聞いてみると親切な説明だったのです。しかも、こちらが日本人だとわかるやいなや、カタコトの日本語で「ちょっと待ってください」と受け答えしてくださいました。実はレジのおばちゃんは学校で日本語を学んだことがあり、少しだけ話せるとか。急に日本語を話しだした途端、かわいく聞こえるのはナビだけでしょうか?
こちらの札を見て注文してくださいねっ!

こちらの札を見て注文してくださいねっ!

香港の味をみなさまへ

こちらのオーナー黄錦文さんにお話をうかがいました。黄さんが生粋の香港人であることはもう書きましたよね。こちらのお店では香港の本場の味を台湾に広めたいと15年前に開店しました。その当時はこちらのように香港の庶民の味を提供するお店は皆無だったとか。今ではお店近くに会社のある方や東区に遊びに来る方から愛されています。

実はオーナー、4・5年前に日本人の奥さまと出会い結婚されました。奥さまもこのお店のファンだったんですよ。黄さんの料理が生んだ愛ですね。結婚以前は自分の時間というものがほとんどなかったと言い、買付けのために香港へ出向くのも台湾を夜出て、早朝香港を発つという弾丸2泊3日!奥さまと結婚されてからは厨房もできるだけシェフたちに任せ、日本へ行ったりしているそうです。また、そのおかげで以前なかった日本語メニューが完成!ありがとう奥さま!!日本人の強い味方です。
日本語メニューできました

日本語メニューできました

食べたことがありますか?香港特製麺!

ここの名物は何と言ってもワンタン!ここのワンタンは台湾式の水餃子とは全然違う、正統派香港式のえびワンタンです。この手作りえびワンタンは毎日2回、スタッフによって1回につき200~300個を慣れた手つきで作ります。このえびワンタンが入った写真の「蠔油雲呑撈麺」は日本人にはあまり知られていない乾麺です。スープはついていますが、麺自体にスープは入っていないので初めての人はおやっ?と思うかもしれません。

今回ナビも初めてこの麺を食べたのですが、かん水多めの歯ごたえのよい細麺で、箸が進みます。この特製香港麺はオーナーが自分の希望を細かく麺屋さんに伝えて、特別に作ってもらったそうです。また、麺がとても細いため台湾ではこの麺を茹でることのできる網がないため、古くなったら香港へ買出しに行くそうです。
まずは料理に付いてくる特製オイスターソ-スをかけましょう!その際、麺と野菜の上のみにかけるのがコツ。その後思いっきりかき混ぜるのですが、スープを少しかけると混ぜやすくなりますよ。

さて、ワンタンを食べていきましょう!ここにもちょっとしたコツが!まずはスープに入れてワンタンスープを楽しみます。このスープ、桜海老よりも小さなエビ(オキアミ)がメインのスープでその他様々なエキスを煮込みつくった特製スープです。やっぱりワンタンスープはおいしいお料理のテッパンですよね。ちなみにスープはおかわり自由です。その後米酢をかけてワンタンを食べてみましょう!米酢の色がピンク色なので一瞬ビックリしますが、食べるともっとビックリ!さっぱりとしてとってもさわやか~!この米酢も香港特製のものです。

辛いのもイケる方は辣醬を!こちらは当店特製です。こちらの辣醬は口の中に入れた瞬間は辛さを感じず、のどを通してやっとのどに辛さがやってきます。香り高いこの辣醬。店頭で絶賛発売中です。
辣醬(150元)

辣醬(150元)

人気は”吊るされている”お肉たち

そして外せないのが名前からしてスゴイ「金牌貴妃鶏」。これは皮つきの鶏肉を蒸したものに、特製ソースをかけたものです。これもとてもポピュラーなメニューで、バリエーションも豊富。単品で頼むことも可能ですし、スープ入りの麺やご飯、さらには乾麺の上にのせても美味しい!

そして秘密を教えましょう。メニュー内の三賓飯はご飯の上に貴妃鶏、チャーシュー、鴨肉がのったスペシャルライス。日によって上にのるものは多少変わってきます。というのも人気ある店頭に吊るされているものは売切れてしまうのも早いのです。お目当てのものがあるのならお昼に行くことをオススメします 。原盅廣東臘味飯は臘腸、臘肉、肝腸がご飯の上に乗った欲張りセット!お肉の味がしっかりとついていて、醤油をかけて食べます。どのお肉にしようか迷ったらこれを注文するのもありかも!
金牌貴妃鶏

金牌貴妃鶏

原盅廣東臘味飯

原盅廣東臘味飯

ダイエットの強い味方!香港お粥

みなさん香港式お粥を食べたことがありますか?白粥や梅干し粥、日本製お粥は馴染み深いですよね?香港式はちょっと豪華なんですよ。しかもお粥なのでもちろんローカロリー!!一番人気の「干貝皮蛋痩肉粥」はピータン(鴨の卵)好きにはたまらない一品。貝柱と塩を4時間煮込んだダシにご飯を加え、粒が見えなくなるまで一晩煮るのが老友記流。トッピングは定番のネギとピーナツに加え、色々なものを選べます。ピータンはちょっと…。という人、他にもお魚や鶏肉など具はさまざまなので安心を!この日中に入っていた痩肉は、噛むほどに味があり、ナビ的には、肉は痩肉がオススメ。

オーナーの黄さんいわく、風邪のひき始めに食べると食べやすく栄養もバツグンのためいいとか。のどが痛い時もよさそうです。カロリーが気になる女性はこれを食べてダイエットにはげむそうですよ!もちろんその際は野菜もしっかり取りましょう!こちらの「蠔油西生菜」はレタスを茹で、特製オイスターソースをかけたもの。日本でレタスは生のままサラダとして食べるのが普通ですが、香港では茹でるのがポピュラーだそうです。食べるとやわらかく、そして最後にシャリシャリと食感の良さがきます。さらっと食べられるのもいいですね。
干貝皮蛋痩肉粥(85元)

干貝皮蛋痩肉粥(85元)

蠔油西生菜(60元)

蠔油西生菜(60元)

メニューはたっくさん!

こちらのメニューは大きく分けて8つに分けることができるのですが、その中の種類が豊富!なので、何度も足を運んでしまいそうです。その中からナビが気になった2つを紹介します。
鮮蝦腸粉(75元)

鮮蝦腸粉(75元)

蒸しエビが見た目にもキレイなこの1品。腸粉自体には味はそれほどなく、のどごしを楽しみましょう。中身の具で味が決まります。中のエビもプリプリしており、醤油をかけて食べると、まぁおいしい!つるつる感ですぐに食べきってしまいました。
牛肉腸粉(75元) 牛肉腸粉(75元)

牛肉腸粉(75元)

蜜汁叉燒飯(80元)

蜜汁叉燒飯(80元)

見た目と違い濃過ぎない味付けが◎ご飯もたっぷりとあり、お腹がすいている時はペロっと食べることができます。
今回初めて香港の庶民料理を食したナビ。予想以上においしく、こんなんだったらもっと早くに挑戦すべきだったとちょっと反省。台湾にいながらリアルな香港の味を味わえるお店は、台湾でも数少ない店ですよ。

おしゃれスポット東区にひっそりとあるので、ショッピングに疲れたら、小腹がすいたら、ガッツリ食べたくなったら、是非立ち寄ってみてくださいねっ!
プーアール茶も売っています(1500元)

プーアール茶も売っています(1500元)

以上台北ナビでした。
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記事更新日:2011-01-18

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2005-02-09

スポット更新日:2014-02-07

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供

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もちろん料理は相変わらずおいしい~♡