御膳煲養生雞湯館

御膳煲養生雞湯館

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24時間コトコト煮込んだ旨味たっぷりのチキンスープ。薬膳バージョンも試したい!


こんにちは、台北ナビです。

台湾には小籠包や牛肉麺などの美味しい食べ物がたくさんありますが、在台9年のナビが密かに「これぞ台湾らしい美食」と思っているものの一つに、チキンスープ(雞湯)があります。滋養たっぷりで体の芯から温まり、寒い冬には欠かせないものです。


今回は、そのチキンスープを15年にわたって作り続け、地元民からの厚い支持を集める「御膳煲養生雞湯館」をご紹介します。

地元民御用達のツウなお店

オーナーの盧永平さん(右)と長男の盧浩さん

オーナーの盧永平さん(右)と長男の盧浩さん


「御膳煲養生雞湯館」は、MRT「台北小巨蛋」駅から徒歩5分ほどの路地にあります。周辺は住宅街で、このお店を目的に訪れない限り通りかからないような立地です。

2003年に創業したこのお店。オープン当初は今とは別の場所でテイクアウトを主にしていて、お客さんが4人座れば満員になってしまうとても小さなお店だったそう。オーナーの盧永平さんが試作を繰り返して完成した、素材を活かした旨味たっぷりのチキンスープはリピーターをじわじわと獲得。お店自体も何度か場所を変え、現店舗も好立地とは言い難いのですが、そのスープに魅せられて昔馴染みのお客さんが足繁く通ってくるツウなお店です。
庶民的な雰囲気でサクッと入りやすい!

庶民的な雰囲気でサクッと入りやすい!

全30席ほど

全30席ほど

スッキリ&清潔な店内 スッキリ&清潔な店内

スッキリ&清潔な店内

添加物なしの100%チキンスープ

ベースとなるチキンスープ

ベースとなるチキンスープ

この大きなお鍋で24時間じっくりと煮込みます

この大きなお鍋で24時間じっくりと煮込みます

看板メニューのチキンスープは台湾産の「仿土雞」を使用。弱火で24時間かけてじっくりと煮込み、これをベースにしたニンニク入りや漢方配合の10種類が店頭に並びます。『体に良いものを提供する』ということにこだわっていて、台湾でよく使われる「味精」などの化学調味料は一切使用していません。ちなみに、お鍋いっぱいのスープは250杯分ほどあり、1日ほどでなくなってしまうそう!

原味雞湯 小180元/大230元

最もベーシックな「原味雞湯」は、塩と生姜で少し味付けしているだけなので、混じり気のないチキンスープを楽しめます。初めて来店する方にオススメのスープです。

身が引き締まった放し飼いの鶏と、養鶏場で育った鶏の中間に当たる「仿土雞」を使用しているせいか、濃厚かつまろかやな味わい。また、台湾人は具がたくさん入ったスープを好むそうで、スープの底には鶏肉がゴロゴロと入っています。盧浩さんによると、煮込んだ後の鶏ガラや鶏肉はそのエキスがすっかりスープに移ってしまっているので、「お肉はパサパサで旨味がない」そう。そのため、完成したスープに新たに鶏肉を追加し、エキスもボリュームもたっぷりな仕上がりにしています。固すぎず、柔らかすぎない肉質もいい感じです。

写真右の小さいほうが1人前、大きい方が2~3人前ほどの量です。

鮑魚竹笙雞湯 小290元/大370元

チキンスープに乾燥アワビのスライスと「竹笙」という竹の根元部分を乾燥させたもの、クコの実をトッピングしています。アワビはコリコリで、繊維たっぷりの「竹笙」はシャッキシャキ!ほかではなかなかお目にかかれない独創的な組み合わせで、ややお値段が張るものの人気メニューというのにも納得です。

漢方を配合したチキンスープもお試しあ~れ!

自分たちが提供している食材を明確にするため、こうやって分類して要望があればいつでも見せているそう!

自分たちが提供している食材を明確にするため、こうやって分類して要望があればいつでも見せているそう!


中医が浸透している台湾ならではの、薬膳スープも見逃せません。カウンターの後ろにある白いボックスには卸売業者から買い付けた漢方が入っていて、チキンスープにこれらの漢方を配合して提供しています。


月経後や産後の虚血に効果があるという「四物雞湯」や、肝臓や腎臓をケアする「首鳥雞湯」などの薬膳スープは5種類あり、効用を聞きながら食生活に漢方をうまく取り入れてみるのもまた台湾ならではの醍醐味。興味のある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?
四物雞湯に入っている漢方

四物雞湯に入っている漢方

首鳥雞湯にはこんなにたくさんの漢方が入っています~

首鳥雞湯にはこんなにたくさんの漢方が入っています~

「雞油」を使ったご飯や麺も見逃せない!

雞油拌飯 25元

透き通った黄金色の自家製「雞油(チキンオイル)」を使った一品。チキンスープを煮込んだ時の上澄み油を濾過し、それを醤油などの調味料と合わせて白ご飯にかけたそれは、コクと風味がとても豊か。シンプルな外見ながら奥が深~いのです。
招牌肉燥飯 45元

「2017臺灣滷肉飯節」で受賞歴のあるスペシャルな肉燥飯!「雞油拌飯」の上に、脂身の少ない豚肉で作った煮込みがのっていて、ボリュームたっぷり。チキンオイル×豚肉の煮込みというレアな組み合わせの「招牌肉燥飯」は、こってりだけど後味あっさりです。

麻油麵線 40元

一般的にはゴマ油で作る麻油麵線ですが、ここでは自家製の「雞油」もプラス。細麺で喉越しがよく、スルスルいけちゃいます。

滷海帶 40元

こちらの滷味(ルーウェイ、台湾風煮込み料理)はチキンスープ専門店らしく、そのスープに漢方を配合して具材を染み込ませています。長時間煮込んでいるので味がしっかりと沁み渡っていますが、チキンベースなのであっさり。そして漢方っぽさはかなり控えめです。
自家製辣椒醬 麺やチキンと一緒に召し上がれ!かなり辛いのでご注意くださいませ~

自家製辣椒醬 麺やチキンと一緒に召し上がれ!かなり辛いのでご注意くださいませ~

招牌洛神茶(40元) 自家製のローゼル茶は綺麗な色でさっぱりとした味わい。

招牌洛神茶(40元) 自家製のローゼル茶は綺麗な色でさっぱりとした味わい。

セットメニューもあるから1人飯にも使える!

昼と夜、それぞれお得なセットメニュもあります。スープを一品頼めば、ランチは+50元、ディナーは+70元で、雞肉飯か雞油雞絲麵線(チキンオイル素麺にチキンフレークを足したもの)と燙青菜(40元以上の場合は差額分をプラス)。1人飯でもバランスよく食べられるのでオススメです。

地元民に愛される「御膳煲養生雞湯館」、皆さんも足を運んで滋養溢れるチキンスープを味わってみてくださいね。

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2019-02-12

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2019-02-12

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