本格派台湾茶とポップなフレンチクリームが融合!台湾の伝統を親しみやすくアレンジした新感覚の台湾茶カフェ
こんにちは、台北ナビです。
おしゃれスポットがいっぱいの人気の街・吉祥寺に、本格的な台湾烏龍茶を気軽に楽しめる台湾茶カフェが登場しました。台湾産の烏龍茶に、フレンチシェフが開発したオリジナルのクリームをたっぷりのせた新感覚ドリンクの他、台湾フードやスイーツなども楽しめます。
早速、ナビもお邪魔させていただきました!
ポップなのに懐かしい! レトロかわいい店内も魅力的
お店は吉祥寺の南改札(公園口)を出て、3分ほど歩いた静かな住宅地にあります。木々の緑の奥に見える赤提灯が目印。アジアンチックなムードが漂っています。
お店は道路に面しているのですが、歩道との境に植木があり、その緑の間から入口が覗いていて、ちょっと異空間っぽい雰囲気。なんだか隠れ家みたいで素敵!
レンガ風の壁と赤い窓枠のカウンター、その上に掲げられた「囍茶東京」という重厚な看板が、まるで昔からそこにあるようなレトロ感を醸し出しています。
まずは、こちらのカウンターで注文。
ドリンクは、東方美人茶、凍頂烏龍茶、鉄観音茶、茉莉花緑茶(ジャスミン緑茶)の4種類から選べます。甘さや氷の量を調整できるのも台湾流。さらに、タピオカ(+50円)やフレンチクリーム(+200円)をトッピングすることもできます。
カウンターに並んだ、写真付きのフードメニューも魅力的! 定番の魯肉飯や豆花はもちろん、日本ではあまり見かけない鶏肉飯、台湾ポテトなんていうのも気になりますね。
台湾の伝統の味も楽しめます
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烏龍茶の説明がわかりやすく書かれているので、台湾初心者でも頼みやすい!
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注文をすませたら、店内へ。おっ、昔懐かしい雰囲気のカウンターが台湾っぽい!大同の電鍋がいい味出してますね。台湾の流行ソングも流れていて、異国気分を味わえます。
店内の席数は少なめですが、その向こう側には広いテラス席もあります。悪天候のときなどはビニールのカーテンで仕切られるので、寒い季節でも大丈夫。
開放的な空間に、昭和の喫茶店を思わせるようなレトロなテーブルと椅子が並んでいます。天井には真ん丸のライトがたくさんぶら下がっていて、ポップな感じがカワイイ!
サービスで置かれているひざ掛けも素敵なインテリアになっていて、懐かしさとキュートさが融合した居心地のいい空間になっています。思わずおしゃべりもはずみそう!
台湾のガイド本などを自由に見ることができます
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茶器や雑貨もカワイイ!!
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お茶を通じて、台湾の良さや伝統を伝えたい
お店のオーナー、松原嘉辰さんはご両親が台湾の方で、ずっと日本で育ってきましたが、大学生の頃に台湾に長期滞在し、現地のお茶屋さんで修業したそう。
「その頃、生クリームをのせた烏龍茶というのを初めて飲んで、そのおいしさに感動しました。当時、台湾ではお茶をさまざまにアレンジしたドリンクがいろいろ出ていましたが、日本ではまだ知られていなかったので、ぜひ多くの人にこの味を知ってほしいと思ったんです」
子どもから大人まで多くの人に安心して飲んでもらえるよう、原材料の品質にもこだわっています。
茶葉はすべて松原さん自身が納得のいくまで選び抜いたプレミアム台湾茶を使用。タピオカやきび砂糖なども無添加のものを厳選し、ミルクティーも台湾でよくある奶粉(粉ミルク)ではなく、牛乳を使っています。
さらに、このお茶に合わせるクリームは、世界的フレンチシェフの古賀哲司さんに監修をお願いし、「烏龍茶に合うフレンチクリーム」を独自に開発したんだそう。きびミルク、黒ゴマ、モンブラン、季節限定(この夏はパッションオレンジ)の4種類から選べます。
「台湾のお茶をただ日本に持ってくるだけじゃなく、日本人の好みに合うようにカスタマイズすることで、より多くの人に台湾を知ってほしい。お客様がワクワクするようなものを提供していきたいんです」と松原さん。
それでは、そのこだわりのメニューを覗いてみましょう!
伝統の味にこだわりつつ、プラスアルファのアレンジも
◆美人タピオカミルクティー(550円/税抜・以下同)
お店一番の人気メニューは、東方美人茶のタピオカミルクティー。紅茶に似た味わいの東方美人茶は美容効果も高く、台湾でも人気の烏龍茶です。
ミルクティーの甘さの中に、東方美人茶の風味がしっかり溶け込んでいて、絶妙なおいしさ!きび砂糖でじっくり丁寧に煮込んだタピオカも上品な甘さで、満足感の高いデザートドリンクになっています。
◆芒果刀削冰(1000円/夏季限定)
マンゴーとタピオカがたっぷりのった、贅沢なかき氷。氷はザクザクとした食感で、昔懐かしい昭和のかき氷を思い出させてくれます。食べていくと、中からなんと、プリンが出てきた! かき氷にプリンを丸ごと一個トッピングしちゃうところが、まさに台湾流。バニラアイスまでのっていてボリューム満点ですが、冷たいかき氷と一緒に食べていくと、意外とペロリと完食できちゃいます。
マンゴーとタピオカがたっぷりのってます
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中にはプリンが丸ごと一つ! これが台湾流なんです
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◆台湾豆花(650円)
台湾の伝統的スイーツ・豆花に、タピオカ、小豆、ピーナッツ、イモ団子、さらにごま団子までトッピングされていて、いろいろな味を楽しめます。
ふるふると軟らかい豆花と、優しい甘さの生姜シロップとの相性もバッチリ!ホットとアイス、どちらも選べます。
◆噴水鶏肉飯(650円/スープ付き)
ご飯の上に細かく裂いた鶏肉とゆで卵をのせた一品。
台湾でもおなじみですが、こちらの鶏肉飯にはじっくり炒めたたまねぎとゆずはちみつを使った特製ダレがたっぷりかかっているのが特徴。コクの深さとほんのり香るゆずがクセになりそうなおいしさです。
「魯肉飯(滷肉飯)は台湾の伝統の味を忠実に再現していますが、鶏肉飯はまだ日本ではそれほど知られていないので、ちょっとしたアレンジを加えてみました。気に入ってリピートしてくれるお客様も多いんですよ」と松原さん。
プラス350円で、餃子や小籠包などの点心セットを付けることもできます。
細く割いた鶏肉と、柚子の香る特製醤がたっぷり!
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なんと、ご飯は烏龍茶で炊いているんだそう。このこだわりがおいしさの秘訣なんですね
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店名の「囍茶東京」の由来も伺ってみました。
「喜ぶという漢字を二つ並べた『囍』という字は台湾にしかない漢字で、これを『キキ』と読ませるのは、うちのオリジナルです。『ん?何これ??』と思わせるようなものを作りたいという遊び心もありましたし、たくさんの人を喜ばせたいという想いも表しています。もう一つ、店名が左右シンメトリーになって美しいという点にもこだわっています」
なるほど!だから看板やお店のロゴも洗練された雰囲気が漂っているんですね。
また、店頭に立っている可愛らしい女の子は「キキちゃん」というお店のキャラクターなんだそう。
お店をぐるりと回ってみると、まあるいヒツジちゃんやブタちゃんも発見!この子たちもオリジナルのキャラクターで、プロのイラストレーターさんと一緒に考案したそうです。
「実は、すべてのお茶にそれぞれのキャラクターがあるんです。今後はこのキャラクターをもっと表に出して、新たな展開も考えていきたいと思っています」と松原さん。
台湾らしさを大事にしながらも、独自の発展を続ける囍茶東京。これからどんなふうに進化していくのか、ますます目が離せません!
以上、台北ナビでした。