こんな熱炒がほしかった!東区のおしゃれ空間で楽しむ台湾式居酒屋料理
こんにちは、台北ナビです。台湾に来たからにはぜひ試してみたいのが熱炒(台湾式居酒屋)。お酒を楽しむ台湾人で活気に溢れていてとても魅力的ですが、初めてだとやや入りにくい雰囲気もなきにしもあらず…。
今回は「こんな熱炒がほしかった!」と思わず叫んでしまうような、観光客も気軽に入れる東区のおしゃれな店「參和院」をご紹介します。一人旅や女子旅の方、要チェックです!
伝統的な台湾料理を新しいスタイルと空間で提供
參和院は2014年3月、若者が行き交う東区にオープンしました。忠孝東路と敦化南路の交差点近くで分かりやすく、ショッピングや観光の途中にも立ち寄りやすい場所です。
店名になっている參和院とはその発音から台湾の農村部で見かけるレンガ作りの昔の建物(三合院)で、ナビは伝統的な台湾料理の店をイメージして訪問しました。が、実際に訪問してみると小洒落たカフェバーのような雰囲気で、とってもスタイリッシュ!ちょっと意表を突かれました。
參和院の林ラオバン
店名と店内の雰囲気のギャップについて林奕寛ラオバン(老板=オーナーのこと)に伺ってみると、「そのギャップこそがこの店のコンセプト。伝統的な台湾料理、とくに熱炒のメニューをそのままに、新しいスタイルと空間で提供しています」。一般的な熱炒のような雑然とした店構えとは異なり、店内は明るく清潔。スタッフも丁寧で柔らかな物腰なのでのおひとり様や女子同士、そして中国語ができない人でも入りやすい雰囲気です。まさに、これまでになかった新しいスタイルの熱炒です。
林ラオバンのイチ押し料理!
約80種類にもおよぶ豊富な台湾料理から、ラオバンのオススメを紹介していただきました。熱炒定番メニューからオリジナルの創作台湾料理までどうぞ!
トコブシに、トマトやニンニクなど香辛料を調合した五味タレがかかった台湾料理の代表格。伝統的な味はそのままに、アイスクリームのコーンで西洋風にサーブ!下にはジャガイモ、レタス、味付けしたニンニクが入っています。前菜ですが食べ応えたっぷり。
スズメの巣のようなカップは千切りにしたタロイモを揚げたもの。中にはぷりぷりのエビが入ったグラタンが装ってあります。パリパリの皮ととろとろのグラタンが好相性。やさしい味付けで子どもから大人まで幅広く好まれそう!
めずらしいピラミッド型のチャーハン♪
桜えびチャーハンはピラミッド型で登場~!この形、「パラパラのチャーハンだからこそできる技」(林ラオバン)だそう。桜えびとネギ、キャベツ、インゲン豆、卵が入っていて、崩して食べてもパッラパラでした。噛むごとに桜えびのうまみが広がります。
ふっくらと焼き上げた黄身オムレツに、ナンプラー入りのピリ辛ソースがかかっています。上のソースの具は日替わりで、この日はひき肉やネギ、キクラゲなどが入っていました。卵の甘さとソースの辛さ、キクラゲの食感が絶妙にマッチして、台湾ビールのおつまみにもぴったり!
冬粉(春雨)の上にエビをのせ、たっぷりのにんにくで蒸し上げた料理。ニンニクの味がしみ込んだ新鮮なエビはおいしいだけでなく、元気になれそう!冬粉にもたっぷりと味がしみ込んでいて箸が止まりません~。
アツアツの鍋でサーブされ、スタッフが目の前で紹興酒を垂らしてくれます。ジュワジュワっという音とともに料理の香りが立ち上り、食べる前から期待大。肉厚のイカ、老ショウガ、ニンニク、九層塔、唐辛子を、ゴマ油、米酒、しょう油で濃いめに味付けしてあり、ビールや白ごはんとも相性バッチリ。熱炒では注文必須の一品です。
羊肉のさまざまな部位を重ねて層にし、その塊をじっくりと煮込み、最後にさっと油で揚げたお料理。手間ひまかかる作業を経て羊独特の臭みが抑えられ、うまみがしっかりと内側に閉じ込められています。
ツヤツヤの豚角煮がきっちりとわらひもで結ばれ、故宮博物館の豚角煮並みに美しい!長時間煮込んであるので味がしっかりと染み込み、とっても柔らか。赤身と脂身のバランスも最高です。
続いて刈包に角煮とチンゲン菜、ピーナッツパウダー、香菜、酸菜を挟んでいただきます。なんともぜいたくなチャイニーズバーガーで、これだけでおなかが心も満たされるボリューム感です。
台湾料理でよく登場するハマグリとヘチマのいため物も、このお店にかかるとこんなに美しい盛りつけ。ハマグリのダシがよく出ていて、やさしい味のスープは飲み干してしまうほどのおいしさ。