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沖縄へ移民した台湾の人々を描いた「海の彼方」 8月12日からポレポレ東中野ほか全国順次公開!

黄胤毓(コウ・インイク)監督の長編ドキュメンタリーシリーズ《狂山之海》第1弾


こんにちは、台北ナビです。

沖縄に日本統治時代の台湾から移り住んだ人々がいたのをご存知ですか?

沖縄を拠点に活動を続ける台湾人映画監督、黄胤毓(コウ・インイク)監督が彼ら台湾からの移民の姿を追った長編ドキュメンタリーシリーズ《狂山之海(くるいやまのうみ)》の第1弾、「海の彼方」の公開が決定しました。8月12日から、ポレポレ東中野などで公開されます。

今回はそんな社会派作品の内容を盛りだくさんでお伝えしちゃいます!

あらすじ


沖縄石垣島の台湾移民の歴史は、1930年代、日本統治時代の台湾から約60世帯の農家が移り住んだことに始まります。その中に、玉木家の人々もいました。

2015年春、88歳になる玉代おばあは、娘や孫たちに連れられて台湾・埔里へ最後の里帰りに向かいます。長年の想いを経て辿り着きますが、70年の歳月がもたらした時代の変化は予想以上に大きいものとなりました………。

ある台湾移民一家の3世代にわたる人生に光を当てることで、複雑な経緯を歩んできた東アジアの歴史を越え、記憶の軌跡と共に人生最後の旅を辿ります。

80年を超えて探し求めるアイデンティティー、人生最後の里帰りの旅。

戦前、台湾から最も近い「本土」だった八重山諸島。そんな石垣島で、映画は、88歳の玉木玉代おばあの米寿を祝う100人を超す大家族と、台湾へ里帰りする玉代おばあを追いながら、八重山台湾人の歴史を明らかにしていきます。

本作はドキュメントとして八重山移民の歴史を追うにとどまらず、3世代にわたって歴史に翻弄されながらも生き抜いてきた玉木家族の「家族愛」にも迫り、観る者に忘れていたものを思い出させてくれます。

製作背景


沖縄県石垣島の「嵩田」と「名蔵」という2つの地区を中心に形成された台湾人村落は、日本統治時代の台湾各地から新たな希望を抱いて八重山にやって来た台湾移民が、長年の開墾とそれに伴う苦労の末に築かれた台湾人コミュニティーです。

第2次世界大戦中、台湾への集団疎開、終戦、密入国する形で再度八重山に移り住んだ経緯があったことはあまり知られていません。これらの移民たちは、アメリカ合衆国による27年間の沖縄統治時代、無国籍の時代を経て、1972年沖縄が本土復帰し、台湾(中華民国)が国連を脱退した際、正式に日本国籍を取得するようになります。

沖縄の台湾人は戦後の中国語教育を受けていない為、話せるのは台湾語と日本語のみ。第2世代からは、2か国語を喋るというのは伝承し難く、現在の第3・4世代のほとんどの人々は日本語しか話せません。当然ながら、日本国内での排外と差別は存在し、純粋な沖縄人でもなく日本人でもなく、台湾人とも言いきれない彼らの複雑なアイデンティティーは、第2世代以降の人々にとって常につきまとう問題です。

沖縄の台湾人移住者の歴史は、80年を超える長い遷移史ですが、残念ながら、このテーマを扱ったドキュメンタリー作品は多くはありません。2012年、松田良孝氏の『八重山の台湾人』(2004年,南山舎)が中国語に翻訳され、正式に台湾でも出版されました。この本は、台湾移民四世代に渡る80余年あまりの困難な移住史を詳しくまとめあげ、八重山台湾移民の存在を世に出すきっかけとなり、本作の足掛かりにもなっています。

本作は、この移住史を歴史的に扱おうとするのではなく、現在50~60歳代の第2世代と、第3・4世代の若者や子供たちの、アイデンティティーと未来を映画の重点として扱おうとする試みです。台湾人アイデンティティーを考えてもらうと共に、台湾人とは何か、日本人とは何か、そして本作をご覧になった方が改めて自身のアイデンティティーを考えさせられる作品です。
監督プロフィール

監督プロフィール


監督:黄インイク(黄胤毓/Huang Yin-Yu/コウ・インイク)

台湾・台東市生まれ。台湾政治大学テレビ放送学科卒業、東京造形大学大学院映画専攻修士を取得。現在沖縄県在住。

2015年、映画製作会社「木林映画」を台湾で設立。沖縄を拠点に、戦前からの台湾移民や殖民関係などのテーマをシリーズとしたドキュメンタリープロジェクト『狂山之海』の制作を開始。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-07-07

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