1日で台湾一周の旅

切符を買ったらすぐ乗車、時計回りで、夕方には台北へ戻ってきました!

こんにちは、台北ナビです。今日はかねてから行きたかった「1日台湾一周の旅」へ行ってきました。まず、当日窓口で切符を買うという目的で、朝7時半には台北駅に着いたナビ。新しくなった台北駅の切符売り場は、東門から入ると正面にあります。順番が回ってきたナビ、さっそく!
当初の予定:
自強208次 台北8:00->花蓮->台東12:40 785元
莒光704次 台東12:48->新左營16:16 291元
高鉄(新幹線) 左營->台北  
というもので、台湾鉄道(略して以下台鉄)では、台北~新左營の合計は、1076元の予定でした。 

いざ、窓口にて

ナビ:「すみません、8:00発の自強号で台東まで。」
台鉄スタッフ(以下スタッフ):画面を見て、「今日は席ないわよ、10:00発ならあるけど、どおする?」
ナビ:「全然?途中からでも席ないですか?」
スタッフ:画面見ながら「花蓮~台東はあるわね、松山~花蓮はノンストップで席なしだけど買う?席あったら座っていいわよ」
ナビ:台北~松山はすぐなので立っててもいいけど、残りの2時間強?どうするう???
「席があったら、座ってもいいんですよね?」
スタッフ:「いいけど、席なし席だからね、どうする?」

バックパッカーをやってた20代ならまだしも、この歳でずっと立ってるのはご勘弁~。もし、なかったらどうするう??
が、スタッフの口ぶりから、おそらく席はあるだろうという気配を感じとり、席なし席でも座れる!という方に賭けたナビ。

ナビ:「それ、買います、それで、台東から高雄に乗り繋ぎたいので、12:48発の莒光号で高雄まで」
スタッフ:ボタンを押して台東までの切符を出してから、次のボタンを押そうとした時に「これ、乗継8分しかないわよ、これは保証できないわね、短すぎるわよ」
ナビ:「知ってます、試してみようかと思って」
スタッフ:「保証できないわよ、次の便に乗りなさいよ、台東で一回降りて逛逛(ゴアンゴアンという発音で、中国語でブラブラするの意味)したら?」
と言われても、台東駅周辺はな~んにもないというのを知っているナビ。台東で降りてどうするの??ちょっと嫌味的に聞いてみました…。
ナビ:「自強号って遅れるんですかあ?」
スタッフ:「何とも言えないわね」
日本のJ○さんにこんな質問はできないけど、海外では聞かなきゃ。しかも返ってきた答えも「何とも言えない…」とは…。
ナビ:「じゃあ、自強号の到着ホームと莒光号の出発ホームわかります?」
スタッフ:「ここではわからないから、台東に着いてから聞いて。ねえ、一つ遅いのに乗った方が停車駅少ないから、新左營の到着時間は20分くらいしか違わないわよ、これにしなさいよ」
ナビ:台東で1時間10分滞在、でも新左營着は20分差というのがわかり、台東でどうしよ?と思いつつ「じゃあ、それで!」

というわけで、当日買った切符は、
自強208次 台北8:00->花蓮10:22 席なし 440元
花蓮10:30->台東12:40 3車08号 345元
莒光52次 台東13:50->新左營16:37 7車42号 294元
ここまで〆て1079元也。
★この後、高鉄 左營16:54->台北18:30 自由席 1445元を買ったので、この日の一周料金は、合計で2524元でした。
 

切符を買うにあたり

台東行きに乗るため、ホームへ降ります

台東行きに乗るため、ホームへ降ります


席なし席を買うのは勇気が要ります。
10:00発で出ても、後ろがスムーズなら、台北には、夜9時前には着けます。朝ゆっくり出発したい人は、10時発でもいいかも。
また、確実に席を確保するには、当日ではなく事前に買っておくことも必要。ナビは、台東までないと言われたら、たぶん出直すか、10:00にしたと思います。また、ナビはあえて平日を選んだのですが、この状況。休日ならもっと大変かもしれません。
前月に台湾一週を果たしたナビ友は、この8分が気になって、何もない台東よりは、駅周辺でお店がある花蓮で一回外に出てと、以下のようなコースにしました。
これも一つの方法ですね。
台北8:00->花蓮10:22 自強号
花蓮11:37->新左営17:08 自強号
左営17:30->台北19:06 高鉄
台鉄乗り場は地下へ

台鉄乗り場は地下へ

新幹線の先に台鉄乗り場

新幹線の先に台鉄乗り場

席なし切符は、機械を通さないで、人のいる入口から入ってと言われました

席なし切符は、機械を通さないで、人のいる入口から入ってと言われました

台東行きは、4Aホーム

台東行きは、4Aホーム

向こうに新幹線が停まっているのが見えます

向こうに新幹線が停まっているのが見えます

自強号乗車!

自強号乗車!

自強208次 台北8:00->10:22花蓮10:30->台東12:40 

この後、右に立っている紺のスポーツウェアのお兄さんの前に座れました

この後、右に立っている紺のスポーツウェアのお兄さんの前に座れました

台北~松山は、立ってる人もチラホラ。松山で空いた席が見えたので、さっと座りました。窓際です。乗ってから席を探して歩いてる人もいるので、しばらくどうなのかなと思ってたけど、人の移動が落ち着いたところで、この席を求めてくる人なし。これで花蓮まで座ってられます、よかった~!
後で台湾の人に聞いたところ、政府関連やお偉いさんが急に乗ってくることがあるので、その人達のために必ず席はいくつか空けておくそう。日本だとこういうことってあるんでしょうか?台湾だけ?思い起こせば、台鉄スタッフは、ナビが切符を買う時、1人よね?と確認されて席無し席を勧めました。数人だったら、勧めなかったかもしれません。
無座(席なし)だって、でも、席ありました~

無座(席なし)だって、でも、席ありました~

この日はあいにく曇り空で

今にも雨が降り出しそうな空のため、窓からの景色は、心が晴れ晴れしくなるほどのものではありませんでしたが、都会からどんどん離れて、緑だらけになってくる窓の外は、旅気分を高揚させてくれました。やがて平渓線の「三貂嶺」駅が見えたなあと思ったら、線路は二手に分かれました。
宜蘭のあたりになると、田んぼの中にきれいな別荘がポツポツと見えてきます。
そして、蘇澳くらいになると海がとてもきれいなんですが、ナビの席は山側なので、残念ながらきれいな海はちゃんと見えませんでした…。
やがて「新馬」を過ぎると、山の景色は険しくなってきて、花蓮に近くなってきてるというのがわかります。そして、「漢本」。山側は滝、海側は太平洋。ここの景色は一番きれいでした。 
1日で台湾一周の旅 鉄道 自強号 新幹線一周 1日で台湾一周の旅 鉄道 自強号 新幹線一周 1日で台湾一周の旅 鉄道 自強号 新幹線一周
別荘が見えます

別荘が見えます

宜蘭駅周辺

宜蘭駅周辺

南へ…

南へ…

山肌も険しく…

山肌も険しく…

少し寂しくなってくるともうすぐ花蓮

少し寂しくなってくるともうすぐ花蓮

「花蓮」駅到着~「台東」

自強号の中

自強号の中


さあて!ナビはここで正真正銘自分の席へ移動しました。
ここでは、通路側。乗ったばかりの時は、結構空席があるのかと思っていたら、あっという間に満席。花蓮駅を過ぎたら、車内で駅弁販売があります。まだ11時にもなってなかったし、台東駅で降りるのでと買いませんでした。
花蓮駅にも各種列車が停車中

花蓮駅にも各種列車が停車中

向こうに見えるは、タロコ号

向こうに見えるは、タロコ号

あっという間に、お弁当が過ぎていきました

あっという間に、お弁当が過ぎていきました

温泉で有名な「瑞穂」も通過

温泉で有名な「瑞穂」も通過

「玉里」駅に着いたら、隣の人が降りたので、ナビは窓際に移動。
のどかです、いい湯が出るという安通温泉はこの駅で下車 のどかです、いい湯が出るという安通温泉はこの駅で下車

のどかです、いい湯が出るという安通温泉はこの駅で下車

この後「池上」と「関山」というお米の有名な産地に停まります。★ 「関山」駅のホームでは、駅弁を販売していました。が、停止時間はたったの2分・・・。
また、「関山」の駅舎は、とてもかわいかったですが、カメラを向けた時には、遅かった~。
窓の外は、12月だというのに、青々とした稲穂が広がっています。日本と違う景色は、この12月の稲穂とところどころのバナナの畑でしょうか。まさに南国の景色・・・ああ、これで、快晴なら・・・どんなにか。
緑色の稲穂

緑色の稲穂

更に行くと、実りが増し…

更に行くと、実りが増し…

池上

池上

そして、関山

そして、関山

東南部の大地は肥沃なんです

東南部の大地は肥沃なんです

バナナはカバーがかかっています

バナナはカバーがかかっています

「台東」駅、到着!

右には最初乗りたかった莒光704次が、ナビを待ってる…

右には最初乗りたかった莒光704次が、ナビを待ってる…


自強号は、予定より2分早く38分に着きました。3A月台(月台は中国語でホームの意味)です、そして、ホームへ降りたナビ。なんと、同じホームの反対側3Bに当初乗ろうとした莒光704次(台東12:48→新左營16:16)が停まっているではありませんか!
ったく、台鉄さん、しっかりしてよ~このまま乗っても大丈夫じゃない?のご様子。が、やはりちょっと座り疲れたナビ。一瞬立ちどまり迷ったものの、やはり外に出ることにしました。 
おいしいんです!

おいしいんです!


出口を出ると、台東名産の釈迦(シュガーアップル)がいっぱい籠にてんこ盛りになっていました。
「台湾好行」のバスも出ています。現在は「市区海岸線」と「縦谷鹿野線」の2路線。
どちらの路線も終点まで約1時間半、3時間で往復してみる? どちらの路線も終点まで約1時間半、3時間で往復してみる?

どちらの路線も終点まで約1時間半、3時間で往復してみる?

さながら国内線空港みたいな大きな駅で、周辺は何もありません。

さながら国内線空港みたいな大きな駅で、周辺は何もありません。

駅の中は?


まず、観光局の「旅遊中心」(トラベルセンター)があり、台東の観光案内や車の手配はここでできます。
構内にはコンビニもあり、お土産や駅弁の販売もしています。

駅前には大きな原住民の彫刻が4体、彫刻が得意なのはルカイ族です

駅前には大きな原住民の彫刻が4体、彫刻が得意なのはルカイ族です

台東には台湾原住民アミ族、パイワン即、ルカイ族、プユマ族も多く住んでいます

台東には台湾原住民アミ族、パイワン即、ルカイ族、プユマ族も多く住んでいます

切符も買えます

切符も買えます

こちらは台鉄のインフォメーションセンター

こちらは台鉄のインフォメーションセンター

ホームは3つ、6路線あります

ホームは3つ、6路線あります

お弁当やコーヒー飲み物はここでも買えます

お弁当やコーヒー飲み物はここでも買えます

右の方が戸外レストラン、左奥にお弁当を販売するショップ

右の方が戸外レストラン、左奥にお弁当を販売するショップ


駅の外に出ると一番端っこにも駅弁販売があり、その前方には戸外で駅弁が食べられるスペースがあるのが見えました。
あそこで、食べよと決めたナビ。お弁当屋さんで、「招牌便當」(おすすめ弁当)70元を買いました。
お弁当の種類は6種類、こちらにも飲み物やお土産あり お弁当の種類は6種類、こちらにも飲み物やお土産あり

お弁当の種類は6種類、こちらにも飲み物やお土産あり

お弁当は「池上飯包文化故事館」でも販売しているものです。詳しくは↓

お弁当の掛け紙は、1939年から始まった池上弁当の歴史が書かれていました。なになに?当時の蒸気機関車では、花蓮から台東まで8時間かかった、池上はちょうどその中間地点。最初は、2枚の竹の葉で、三角おにぎりを4つ入れていた。おにぎりの具は、肉、干し大根、卵、エビ揚げなど。食欲を増させるのに梅を添えていた・・・。弁当箱が今のような木の皮になったのは、ご飯の水分を吸い取るため。2009年に設立した故事館は、東方の米食文化を紹介しています。
さて、その現代の中身は?肉類の下に野菜、そして、おいしい池上米。梅も添えてありますが、日本の酸っぱい梅干しではなく、甘いもの。掛け紙の裏には、食材の紹介が書かれていますのでお見逃しなく。ご飯はホントにおいしい!列車の窓から外の景色を見ながらのお弁当もいいですが、駅に出入りする人たちを眺めながらここで食べるのも楽しかったです。

莒光52次 台東13:50->新左營16:37 


この列車も、ほぼ満席でした。
ナビは窓際でしたが、またしても山側。左の海側に座っている人が恨めしかったですね。
乗りました! 乗りました!

乗りました!

知本を過ぎ…

知本を過ぎ…


この路線の景色は、のどかでほのぼのとした気分に浸れます。が、その分、午後の時間は眠気も襲ってきて、コクンコクンとなってしまうんですね。
次の駅は、温泉で有名な「知本」、そこを過ぎたらあっという間に「枋寮」に着いたような・・・。先ほど「台東」駅で見た釈迦の畑も広がっています。
屏東、鳳山、高雄、そして、新左營へ。
左には海~!

左には海~!

「枋寮」を過ぎ

「枋寮」を過ぎ

南部は魚の養殖も盛ん

南部は魚の養殖も盛ん

屏東です

屏東です

きれいな公園が見えました

きれいな公園が見えました

そして、高雄

そして、高雄

「新左營」駅到着~

「新左營」駅到着~


★そういえば、自強号では、車内のアナウンスが中国語、台湾語、客家語、英語の順でしたが、莒光号では、観光列車に乗ったので、中国語、台湾語、英語、そして、日本語でした。
が、日本語のアナウンスは全然詳しくはなく、「皆様旅をお楽しみください」くらいのものでした。 

高鉄 左營16:54->台北18:30 


ここは、高鉄の「左營」駅と直結しています。標示を見ながら高鉄「左營」駅に入ると、右側に切符売り場があったので、自由席を買います。時間を見ると、1時間半で台北に着ける号が、16:54発。乗ることにしました。
乗ったらあとは、一路台北へ。
18:30着。そのままMRTに乗り換えて帰路へ。
台鉄「新左營」から高鉄「左營」へ

台鉄「新左營」から高鉄「左營」へ

高鉄に乗ります

高鉄に乗ります

台北到着、MRTへすぐ乗り換え

台北到着、MRTへすぐ乗り換え

切符を記念にとっておきたい時は、出口の改札で印鑑を押してもらいましょう!

切符を記念にとっておきたい時は、出口の改札で印鑑を押してもらいましょう!


いかがでしたか?
一日で台湾一周。ナビも台湾に長く住んでいながら、初めての試みでした。今回は1日で回りきる、というのが目的だったけど、次回は、玉里で降りて安東温泉へ行ったり、池上で故事館へ入ってみたり、数日掛けて台湾一周できればいいなあと思いました。
以上、台北ナビでした。 
関連タグ:鉄道自強号新幹線一周

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-12-16

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