台湾東部鉄道の旅(東北角1日遊)

~台湾鉄道で行く列車の旅~台北から東部の蘇墺まで、5つの駅で降りて各所を満喫!

こんにちは、台北ナビです。台北から1日で、東部の有名どころを5カ所も回れるということで、台鉄(台湾鉄路管理局)主催の(東北角1日遊)に参加してきました。315元/1人の料金で、1日5カ所!しかも列車は待っていてくれる…まるで、専用チャーターみたく。なかなかおもしろい企画なのですが、定期便でないのが、ちょっと残念。今回運よく参加できたナビが、見てきたところをご紹介します!列車は民国69年から走っている復興号、朝8時50分に台北駅を出発。いいお天気に恵まれ、列車は一路最初の停車駅、福隆を目指して出発~!
台湾東部鉄道の旅(東北角1日遊) 鉄道 東部 観光 冷泉 温泉 名産 海鮮 リゾート自転車 車窓から…走っている復興号です

車窓から…走っている復興号です

今回のスケジュールです

海にホレました



福隆には11時10分に到着、「黄金海岸」の異名をとるとおり!一目ぼれしてしまうほどの美しい海。残念ながら、今回は列車がメインの旅なので、ドボン、バチャンと海に飛び込んでいる時間はなく、美しい海を横目に、涼しいところで、アイスコーヒーやトロピカルジュースなどをいただく…海岸沿いの貝悦酒店で、海の情景を楽しみながらゆっくりとしました。次回はたっぷり時間をとって、海へ入るために来たいものです。また、ここ福隆での楽しみ方なのですが、海のほかに自転車道でのサイクリングがあります。美しい海岸と緑生い茂る山々を眺めながら、さわやかな風を頬にうけ自転車をこぐ、これもいいですね!

景色を見ながらの駅弁

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さて、駅前には「福隆便當」と看板を掲げた店がたくさんあります。どこが本場なの?と貝悦ホテルのマネージャーに聞いてみると、駅のまん前にある「郷野便當」だと教えてくれました。弁当は1種類だけ、55元。一見地味に見える弁当ですが、食べてみて納得。台湾の家庭料理ここにあり!の味でした。おいしかったです。また、食べたい…。それにしても、おいしい弁当と列車からのこの風景。これに勝る幸せってある?って気分にひたれましたよ。11時15分-11時26分の石城-大里間は向かっている方向の左側が絶景です。次の蘇澳は見所がたくさんあるので、皆さん、福隆で駅弁を買うことを忘れずに。そして、列車に揺られながら、食べてしまいましょう。列車の旅には駅弁!これに限ります。

冷泉は一年中22度

12時11分、蘇澳に到着。今回の旅で台北から一番遠いところです。ここへ来たなら「冷泉」に入らないわけにはいきません。蘇澳駅から徒歩2分の蘇澳冷泉。次の列車の出発時間まで1時間40分、冷泉に浸かっている時間はたっぷりあります。ここでは大衆冷泉70元(子供は40元)、個人風呂冷泉は200元で40分間楽しめます。足湯だけでも十分気持ちよさそう。個人風呂なら冬場は冷泉をあっためた「温泉」もあるので、1年中楽しめます。温泉だと料金は40分300元になります。
冷泉浴場内を歩いていると、冷泉の歴史が礎に彫られているのを発見、読んでから驚きました。なんで日本語が彫られているのかな?というのも不思議だったのですが、なんと、ここの冷泉を発見した人は日本人だったのです。冷泉は天然の炭酸泉と書かれていました。昔は泉周辺の魚が死んでいることから有毒泉とされ、ここの水を飲む人はいなかったそうです。1895年仙台丸の輸送指揮官であった竹中信景一行がのどの渇きをこの泉で癒し、感動したことから、信景はその後蘇澳に残り、ここで工場まで作り上げました。その後15歳で引き揚げた孫娘の信子が女流作家となって、1979年に来台。その後もたびたび訪れ、2002年に現在の冷泉浴場の形が出来上がりました。ここにも日本人が…台湾の歴史の中ではよく日本人の名を聞いたり、見かけたりしますが、ナビはこの「冷泉」でも日本人に触れ、本当に驚きました。

南方澳の魚市場

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蘇澳では、欠かせないところがありすぎて…、そのもう一ヶ所である魚市場へ車を走らせました。「冷泉」でずっと過ごすのもよしですが、冷泉が苦手な人は魚市場へ行ってみるのはどうでしょう?駅からタクシーで10分ほどのところに港があります(蘇澳駅周辺には1時間以内で有名どころを5カ所、500元で回ってくれるタクシーもあるそうです)。まずは南天宮へ寄りましょう。ここは媽祖のお父さんとお母さんが祭られています。港町には必らずいらっしゃる海の女神である媽祖。2階は玉、3階は金の像がありました。3階の金の重さは、なんと203.8キロ。一見しただけでその神々しさに圧倒されます。手を合わせ、拝んでから写真を撮らせていただきました。


そして、活気ある魚市場へ。入口には大きなマンボウ。魚市場の外側はどんどん船が着けられ、魚が引き上げられています。新鮮この上ないですね!ここで、案内の人が教えてくれました。毎日午後1時半にセリがあって、一般の人も買えますよ、と。船から引き上げられたものばかりなので、市場内で売っている魚よりかなり安くて新鮮そのものですよって。

しばし休憩

山駅は、冬山河という遊園地&きれいな公園があることでも有名です。が、ここでの25分は、そこまで行く時間はありません。駅のホームで休憩。へちまの形をモチーフにした屋根をもつ新幹線駅のようにきれいなホームに出て、東部のおいしい空気を思いっきり深呼吸して吸うのも悪くないですよ。

名産がありすぎる街




「金柑」のジュースやジャム、果物を甘く漬け込んだ蜜せん。「鴨舌」「ネギ」「温泉トマト」「牛舌餅」、、、宜蘭にはおいしいものがありすぎるのです。この駅では約50分間。お土産をゆっくり探してもいいかもしれませんが、ナビたちは短い時間を利用し、タクシーを飛ばして(約2,3分)「台湾戯劇館」へやってきました。ここは1階から3階まで台湾伝統の「布袋戯」「歌仔戯」「傀儡戯」「北管」などの人形や衣装をはじめ、民芸芸能の歴史を深く知ることができます。週末なら実際に「布袋戯」を自分で動かしたり、「歌仔戯」を参観したりもできるので、好きな人なら最低2時間は必要でしょう。ナビももう少し時間が許せば、じっくり見たいところだと思いました。
宜蘭の人形劇の人形は、台湾中部のものとは違う流れで、人形の頭はすべて大きめ、表情も豊かで派手な感じがします。3階の奥のほうに、人形に背負われている形で人形を操っている人形師の写真がありました。こういう芝居は日本でもあったような…ちょっと近いものを感じました。
「台湾戯劇館」
■宜蘭県宜蘭市復興路二段101号  電話:(03)9322-440#403,450
開館時間:火曜日―金曜日 9:00~12:00,13:00~17:00  土曜日と日曜日:9:00~17:00
休館日:毎月曜日、毎月の最終日、祭日

足湯はいかが?



礁渓といえば、温泉。温泉町の名前にふさわしく、駅を下りると硫黄の匂いと軒並み並ぶ温泉宿と土産物店に圧倒されます。ここでは、足湯の時間はありますが、温泉でゆーっくりという時間はありません。ただ、一つの方法として、ここは旅の最後の駅であるため、ここから台北までの切符はチャラにして自力で台北へ帰る、または礁渓で1泊して帰るのも一つの手です。お得な旅行プランなので、礁渓-台北間は捨てる覚悟でもいいかもしれません。ナビたちは、一行にまじり「湯圍溝温泉公園」へ行ってみました。夏場は汗ダクダクになるのでおすすめしませんが、涼しくなると足をつけるだけで、体中ホカホカしてきます。

台北着17時29分


この日は台北着が30分ほど遅れました。礁渓までは時間ピッタリだったんだけど、これも台湾ならではの、ご愛嬌ですかね。楽しんだので、帰りはごゆっくり、ということで。

どうでしたか?1日台湾東部の旅。こんなにたくさんの名所を回れるとは思っていなかったので、ナビは十二分に満喫できました。皆様も次回は台北だけでなく、東部の方へ足を運んでみませんか?
旅の途中で、タロコ号、莒光号、自強号に出会えました♪
台北ナビでした。

関連タグ:鉄道東部観光冷泉温泉名産海鮮リゾート自転車

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-11-07

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