五味赤崁堂 (台南市)

五味赤崁堂 (台南市)

閉店・移転、情報の修正などの報告

昔ながらの製法で作られる天然のサプリメント! 身体の中からきれいにしてくれる原糖の秘密

赤崁樓

赤崁樓


こんにちは。台北ナビです。


台南の有名な観光スポットとして知られる赤崁樓。赤崁とは、このあたり一帯の地名を指す言葉なんだそうです。古跡や伝統的な小吃店の立ち並ぶ赤崁エリアでナビは発見してしまいました…台南人の元気の秘密を!

今日は、おいしいだけでなく、美容や健康にも効果があるという夢のような食べ物「赤崁糖」の謎にせまります。

原糖とは?

原糖とは、精製される前の黒糖…つまり砂糖のもとになる物です。台南の土壌や気候は、原料であるサトウキビの栽培にぴったり。日本統治時代、赤崁のサトウキビは沖縄黒糖の原料にもなりました。沖縄のサトウキビとの大きな違いは、収穫までの期間。沖縄のサトウキビが18か月かかるのに対し、台南のサトウキビはなんと11か月ほどです。精製されるときに無くなってしまう栄養素が、そのまま残っている原糖はまさに天然のサプリメントなのです。

秘密はここにあり!「孔明鼎」

「原糖博物館」と看板を掲げる赤崁堂台南本店にやってきました。市場で売られている原糖(黒糖)とは、いったい何が違うのかを教えてもらいましょう。

まず、原料となるサトウキビ。自然農法で栽培される赤崁堂のサトウキビは、昆布や大根の葉などをまぜた土壌作りからはじまり、品種改良されています。そしてなんと、栄養素がいちばん多いといわれるサトウキビの皮まで、原料として使われています。

そして、いちばんの特徴は、大陸より伝わり400年近く受け継がれている「孔明鼎」という練糖技術です。一般的な製造過程では、遠心分離器にかけて糖蜜を抽出してしまうのに対し、赤崁堂の原糖は抽出しません。香料、色素などの添加物を一切加えず、120度以下の低温で9~15時間かけ、ひたすら練り続けていく地道な作業です。薪として使われるのは、龍眼の木。硬いのが特徴で火が長持ちし、原糖も香ばしく仕上がるんだそうです。
龍眼の木

龍眼の木

栄養たっぷり!

栄養たっぷり!


こうしてできた赤崁糖の天然栄養素は、一般の砂糖の30~50倍、61種類にも及びます。新陳代謝を高めたり、デトックスや美容にも効果がある、まさに不摂生なナビの救世主!

さらに短時間で加熱処理した黒糖には、発がん性が疑われるアクリルアミドが多く含まれているのに対し、120度以下の低温で練糖される赤崁糖の値は極めて低く、SGSなどの検査でもその安全性は、お墨付きです。

N61箱入り 果粒/粉(180g) 750元

(61種の栄養素)


サイズがいろいろありますよ~。

袋入り(200g) 599元 
スティックタイプ(12g) 58元、
8パック箱入り 420元
10パック袋入り 499元
散歩パック(80g) 259元
一般的な黒糖は発電しないのに…

一般的な黒糖は発電しないのに…

赤崁糖には、発電する栄養素が!!

赤崁糖には、発電する栄養素が!!



さらに手間暇かけ、15時間練糖するとその栄養素は101種類まで増えます。10キロのサトウキビから作れる赤崁糖はわずか700グラムほど…。

N101箱入り(180g) 1180元
(101種の栄養素)


甜(あまい)、鹹(しょっぱい)、酸(すっぱい)、苦(苦い)、鮮(新鮮)の五つの味がいちどに広がる赤崁糖。ナビには「鮮」が少し難しかったのですが、それはパンなどに加工するとよくわかるそうです。

どっさりと積まれた台南の伝統菓子、椪餅(箱入り65元、袋入り60元)のコーナーでは、他店の椪餅と比べることができます。白くふっくらとしていて、見た目が綺麗な他店の椪餅に対し、赤崁堂の椪餅は、そこまで、ふっくらとはしていません。添加物も保存料も使われていないので、保存期間も短いですが、見た目よりも健康を第一につくられた椪餅なのがよくわかるようになっています。

赤崁糖を気軽に楽しむ商品 ラインナップ



ホワイトコーヒー

スティックタイプ(20g) 
8パック箱入り695元(101種の栄養素)
10パック袋入り499元(61種の栄養素)

マレーシアのホワイトコーヒーの赤崁糖(61種の栄養素)ミックスです。コーヒーが苦手な人でも飲みやすく、粉のままで食べるのもOKなんだそうです。


ジンジャーティー

スティックタイプ(20g) 
8パック箱入り420元(61種の栄養素)
10パック袋入り499元(61種の栄養素)

赤崁糖で飲みやすくなったジンジャーティー。風邪で喉が痛いときにも効果ありです。

オーナーさんはすごい方でした。


赤崁糖がいかにすごいかを熱心に語ってくれたオーナーの呉易隆さん。

それだけにとどまらず、赤崁エリアの歴史まで教えてもらっちゃいました。そんな気さくな呉さんですが、「孔明鼎」の技術を受け継ぐたったひとりのすごい人なのです。10時間以上も暑さと格闘し練糖するのは、過酷な作業です。それでも、本当に体に良い物を作り続けるのは、「自分が食べられないものは売るな」という、おじいさんの教えがあったからだそうです。
お茶スペースを準備中…

お茶スペースを準備中…


もっとたくさんの人に赤崁糖の良さを実感してもらうため、VIPカードを作ったり、お茶を楽しめるスペースを計画中の赤崁堂。

最後に「まだ売り出していないんだけどね…」と、見せてくれたのは、スクラブやパックなど赤崁糖をたっぷり使ったスキンケア商品でした。ところが、アクシデント発生!なんとカビが生えていました。しかしこれこそが、保存料が使われていない証拠。今日1日、赤崁糖がいかに体の中をきれいにしてくれるかがわかりましたが、今後は外側からケアをする商品にも取り組んでいくそうです。”食べられるスキンケア商品”が登場する日も、そう遠くはないかもしれませんよ。

以上、台北ナビ(岩田優子)でした。

記事登録日:2015-11-17

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2015-11-17

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供