西門紅楼
シーメン・ホンロウ
100年を超した古跡建築物「西門紅楼」。劇場だけでなくショップやカフェ、展示館などでも楽しめます
こんにちは、台北ナビです。「西門」というと「若者の街」「台湾の原宿」などと言われ、多くの人でにぎわう街ですが、向かい側には“古跡”が存在するのをご存知でしたか?ナビは初めて見つけた時、街のイメージとのあまりのギャップにたじろいでしまったほど、本当にビックリしたものです。今回はこの古い建物「紅楼」にクローズアップしてみます!
100年の歴史
「西門紅楼」が建てられたのは1908年のこと。すでに100年以上の歳月が経っています。実は台湾で初めて政府が建設した市場で、当時は西門町のシンボルとなっていました。1963年、西洋の思想が流行し始めたこともあり、「紅楼映画館」が開館。西洋映画から時代劇まで幅広いジャンルの映画が上映されるようになりました。チケット価格も手頃で、当時の学生に人気のスポットとなったのです。その影響からか、現在もこの界隈には多くの映画館が点在し、西門町は「映画の街」という一面を持っています。現在の「若者の街」「映画の街」という西門町の姿…、実は「紅楼」が引っ張ってきたものかもしれませんね。
ところが、1970年代以降、建物の老朽化とともに「紅楼」は衰退。20年以上経った1997年、三級古跡として公告され、その年に映画館業務は休業しました。2000年の火事、2002年の「紙風車文教基金会」による再建築などを経て、2007年11月、現在の姿に生まれ変わったのです。現在は「台北文化基金会」が運営管理を引き継ぎ、文化の多元空間として新しい姿に。2008年には、第七期「台北市都市景観大賞」歴史空間活性化賞を獲得しています。
これら100年の歴史が、「紅楼」を入ってすぐ真正面に「百年祝福 紅楼物語」として、写真と文章で紹介されています。日本語でも記載がありますのでご覧になってみてください。
その後ろには、時代ごとに「紅楼」にまつわる物の原物が展示されています。当時のレンガや錆びた釘、写真や映画のポスターなどは、実際に見るとよりイメージが膨らみ、ナビを時代の旅へと誘ってくれるようでした。
「紅楼」はただ古いだけでなく、建築物として見るとかなり立派なものです。建築に興味のある方でなくても興味をそそられる、一見の価値がある建築物ということができるでしょう。「紅楼」を設計したのは日本人建築家の近藤十郎氏。近藤氏は当時、台湾総督府建築科を担当しており、西洋建築が得意だったといいます。大胆なアイディアで「八卦造形」を取り入れ、入口の形としました。建築以前辺りはお墓などが多かったそうなのですが、東方の思想で八角形は八方からエネルギーが集まり、悪い運気を遠ざけるといわれていました。その後ろの市場の主体の特色は「十字架造形」であること。これはキリスト教から来ています。こういった設計は東西建築史上初めてのものでした。
◇特徴的な設計箇所
二楼劇場
2階から見ちゃいましょう。というのも、八角形部分の2階がまるごと劇場になっていて、ここにも特徴的な設計が見て取れるんです。まず階段から雰囲気があるのですが、劇場ももちろん期待を裏切りません。イスが外観同様アンティーク調にまとめられていて雰囲気があり…写真もボヤケルほど暗~い。また、むき出しになったレンガが時代を感じさせるのです。大小大きさの異なるレンガを組み合わせる方法は、イギリスの建築方式だとか。より重さに耐える効果があります。また、高さ6メートルある天井には重厚な鉄骨が張り巡らされているのですが、八角形の8の倍の16本使われており、この鉄骨はわざわざ日本から船で運ばれてきたものだと伺いました。
さて、ここは基本的に週末の木~日曜日20時~23時で使われ、映画はもちろん、ライブ、写真展、演劇や記者会見など多目的に使用されます。台湾で大人気のバンド「五月天」のライブも開催されたことがあるといい、大きなイベントにも充分対応できる広さがありました。
1階には…
下に戻って、改めて展示スペース以外の1階のご案内をしましょう。入口入って右側にはインフォメーションカウンターがあります。こちらでダイヤモンド型をした日本語のパンフレットをもらいましょう。なぜこの形なのかというと、開くと八角形になるから!
その奥がカフェスペース。ノスタルジー心がくすぐられる絵が飾ってあったりして、なんとも心地よいカフェです。西門ってあんまりゆっくりできるカフェが多くないので、買い物で疲れた時や、喧騒から離れホッとしたい時などココはピッタリ!入口左側にキッチンスペースがあります。こちらは、2010年1月以降改装予定ということで、一部で営業は続けるそうですが、改装後にも期待しましょう。
左奥にあるショップ「精品區」は「紅楼」の自営ショップです。台湾みやげはもちろん、台湾新鋭デザイナーなどの作品も置いてあるので、ここでしか出会えない商品もあり要チェックですよ~。デザイナー物では、キャラクターの手描きのポストカードが人気なんですって。「台北」って書かれているのはおみやげにイイですね。あとは、「ROOFTOP’S LIFE@TAIWAN」というブランドの商品。台湾の町並みが黒ペンのみで描かれています。マグカップからテープまで品揃えも豊富。
「紅楼」の模型も人気アリ!紙製で、自分で組み立てるようになっています。八角形だけの小は20元、十字架部分も入った大サイズは40元とリーズナブルなのも人気のヒミツ~。
ナビの目を惹いたのはコチラ!「臺灣」という文字が入った花柄のラインナップ。色も青と赤だけのシンプルなところもGOOD。ポストカード(80元)、ハンカチ、Tシャツ、バッグなどがありました。ノート(230元)なんか実用的だし、ナビも本気で買おうか悩んじゃいました…
ナビが取材に伺ったのが年末ということもあり、メデタイ系のグッズも並んでいました。財運UPの提線醒獅(ミニ獅子)はいろんな色がありました。日本でいう七福神の神様も紙で作れちゃいます。
ナビも初めて足を踏み入れたのですが…後ろの十字架の部分はショップエリアになっていました。16もの小さなショップが入っているので「16工房」。こちらも台湾人デザイナーものがほとんどで、他ではあんまり見かけないものが多数。それぞれとっても個性のある店なので、見て歩くだけでも楽しくなっちゃう!オリジナルTシャツのお店や、シルバーアクセのお店を覗いてみました。シルバーアクセはカワイイ系のデザインがいっぱいで、ナビは結構スキ!同じデザインでも、石の色を自分の好きな色に選べるのもあるので、ちょっとしたオーダーアクセ気分も楽しめます。手彫りの木のかんざしのショップもステキでした。
中でもナビがいちばん長居してしまったのは、台湾原住民アクセのお店「蜻蜓雅築」。原住民バイワン族の瑠璃玉のアクセを扱っています。いかにも原住民という感じの彫りが深いイケメン店員Mayaoくんが、いろいろとオススメを教えてくれました。ブレスレットやキーホルダーは手頃に買うことができます。映画「海角七号」で用いられたネックレスはここのもの。各出演者のものが揃っていますが、人気で品薄状態…でも、台湾最南の屏東県にある本店から送ってくるそうなので大丈夫。台北ではこちらの店舗のみなのです。瑠璃玉にはそれぞれに意味があるので、キレイなだけでなくパワーまでもらえてしまうというわけです。
「16工房」上の2階部分は展示会スペースになっていて、定期的にさまざま展示が行われています。この日は古本市が行われていました…古本市といいますか…自分のいらない本を持ち込めば、そこにある本と交換できるというもの。持ち込まない場合は購入することもできます。
南北広場
「紅楼」の両側には南北それぞれに広場があります。北広場は正面入り口前の右側に広がります。この空間は土日にはイベントテントが張られ、バザーのようなにぎわいに。またいちばん奥には舞台があったのですが、ここは水曜の夜のみ19時から無料の映画ステージとなるんですって。毎月テーマが変わるそうですが、古い映画中心で上映されるそう(中国語)。
南広場は夜がメインです。昼間はなにもありません。夜になると数多くのパブが店開きをし、屋外のテーブルで飲む、というスタイルの場所に。ナビも以前ここで深夜1時近くまで飲んだことがあるのですが…男性ひとりで飲みにくると、男性から声をかけられる可能性があるかも、といえる場所です…念のため。
その歴史や建築に特徴があることを知らないと、なにげなく見て終わってしまうかもしれませんが、掘り下げて見てみると、こんなにも見所がいっぱいでした!また、ショップめぐりもなかなか楽しめるので、ぜひ「16工房」が開いている時間に出掛けてみては?
以上、台北ナビでした。
以上、台北ナビでした。
記事更新日:2010-01-21













































































