台湾高鉄・台湾鉄道5日ジョイントパス(特急/標準)

THSR Pass 5-Day Joint Pass

閉店・移転、情報の修正などの報告

投稿者:3timestaiwan

口コミ掲示板次回訪台の機会があればもうちょっと何とかなりそう、あと台北ナビさんも協力して頂けると

2015-11-20
先日、高鉄台鉄5日間ジョイントパス(特急)を利用して旅行してきましたので、体験談を記したいと思います。

はじめに、台湾の方々はどこに行ってもとても親切で、旅行しやすい、というのが私の印象ですが、この魅力的な外国人パスに関しては、台鉄職員が全く認識していないため、突然不親切に豹変するという、何とも残念なパスとなってしまっています。この点、多くの方々が書き込まれておられるとおりでした。

こうした状況の一因は、企画、発行が高鉄だということだと思います。従って、逆に高鉄の職員は、このパスの存在をよく認識しており、パス発行、予約の際に多少たどたどしいところはありますが、他は特に問題ありませんでした。

以下、私の体験談です。

私も台北ナビを通じて予約しましたので、日本で予約票を出力し、現地到着後まず、高鉄窓口にてパスと交換しました(この際に開始日と高鉄利用日を聞かれますので予め決めておいた方が良いと思います。私の場合は翌日が開始日でした。)。また同時に翌日の高鉄の列車予約(座席指定。自由席は予約不要です。)もお願いしたのですが、前述のようにたどたどしい感じではあるものの、丁寧な対応で、全く問題ありませんでした。因みに高鉄窓口は宿から近い板橋駅でした。

そこで、そのままの勢いで同じ建物内にある台鉄板橋駅の窓口にて列車予約(座席指定)を敢行すると、案の定全く認識していない様子で、支払は現金かカードかを聞いてくるばかりでした。オマケに、親切心からなので文句言えませんが、このパスの存在を知らない外野にまで囲まれて、同じことを言われる始末。言葉も不自由で、完全アウェイ、収拾がつかなくなってしまったので、ここは一旦退散することにしました。本来あってもらっては困るような事態で、通常であれば、かなり凹んだと思いますが、事前に多くの方々の書き込みを拝見させて頂いておりましたので、ここでは凹まずに何とか持ち堪えられました。書き込みいただいた方々に御礼申し上げます。

さて、予想していたとはいえ、困った事態になってしまったので、構内にあるセブンイレブンで茶卵を食べながら、どう対応するか考えた結果、高鉄発行なので高鉄職員に相談してみて、もし可能であれば高鉄の職員に台鉄窓口まで赴いてもらって説明してもらおう、と意気揚々高鉄窓口に向かいました。

ところが、高鉄窓口で相談してみると、「このパスには自強号以下のクラスしか乗れないと書いてあって、あなたのスケジュールだと太魯閣号が入っているので、その分を払えって意味だと思いますよ」とのこと。台北ナビでは太魯閣号も普悠瑪号も乗れると書いてあったのに、話がまた違う方向へ。何とも訳のわからない状況になってきたのと、空港から板橋駅へ直行し、大荷物を抱えていたため、宿で落ち着いて考えるのが良いと判断し、またもや退散することにしました。

宿で一息ついてからパスをよく読んでみると(英語、台湾語、日本語記載)、表現は曖昧ながら、太魯閣号、普悠瑪号は座席指定が必要ですと書いてあり、これは座席指定できれば乗車できると解釈できるし、また、自強号以下の列車に乗れることは明示されていたので、台鉄窓口で、これら文章を読んでもらった上で、一手目としては、再度太魯閣号を含むスケジュールで列車予約(座席指定)を依頼し、駄目だったら、二手目として、自強号だけでもスケジュールが組めたので、自強号のみのスケジュールで列車予約(座席指定)するという作戦を立てて、再び板橋駅に行くことにしました。

窓口について、作戦遂行すると、窓口の人が色々調べ始め、暫くすると、どうやらマニュアルがあるらしいことが判明した様子で、マニュアルを持ち出してきて、「このパスで列車の予約(太魯閣を含む方)ができます。先程はすいませんでした。」と断ってから、処理を始めてくれました。処理としては一般のお客さんと同様に切符の発券処理をして、その切符の内容をパスに記入し、切符は台鉄で保管するというような感じで処理してました(この口コミの中に、専用の切符がもらえるとの記述があったので、貰えるのかと思ってましたが高鉄も含め一度も貰えませんでした。特に問題はありませんでした)。14時位にパスを交換してから、宿への往復も含めて、翌日の座席予約が完了したのが18時頃でした。

その後、板橋駅、新左謍駅、彰化駅、台北駅の台鉄窓口で列車予約(座席指定)をした際の対応は次の通りでした。
板橋駅 :たまたま前回発券の担当者がいる時間帯で全く問題なかった。
新左謍駅:列車が空いてなくて予約は出来なかったが、システムは理解していて予約はできそうだった。
彰化駅 :散々待たされた挙句「この駅から発車する列車でないと予約できない」と言われ門前払いされた。
台北駅 :恐らく板橋で予約しているページを見て、「ちょっと待って下さい」と断ってから、二人掛かりで30分くらい掛かって完了。

あと、台鉄の予約に関して気づいた点、余談等を記します。
・列車予約(座席指定)は、台北駅でさえ、かなりの時間を要するので、普通に切符を買う人が大渋滞を起こして、大変な迷惑をかけて気が引ける。
・台鉄板橋で座席指定が出来て以降は、他の駅で出来た以上は何とかせねばならないと思ってくれるので、一度予約できるていると、割と頑張ってくれる。
・座席指定を受ける場合、殆どの駅でスムーズに発券できないのと思われるので、発券できる駅(後述)で、分かる範囲で前もっての予約がお薦め。
・太魯閣号も普悠瑪号も大変人気があり、特に週末は厳しいし、たぶん立席も認められてない(ウィキペディアによると50パーセント割増しとなるらしいです)ので、早めに予約を取るべき。
・自強号、筥光号は立席も可だが、立席で乗っている人が結構いて、混んでいると、キャビンでは足らず通路に立つ羽目になるので、これも早めの予約がお薦め。あとは勝手に座っている人が結構多いのと(無論座席指定した者優先)、テーブルが無いので食事は取りにくい。
・区間列車や自強号、筥光号に立席で乗るときは、パスを窓口で見せるだけで良いが、約半分の確率で改札員に説明をしないといけない。(前述のページで説明するとわかってもらえます。)
・パスに特急と標準とあるが、価格差と乗れる列車を考えると、私としては特急がお薦め。

最後に、自分なりに考えた、台鉄で列車予約(座席指定)をする際の対応策として、パスに、自強号以下の列車に乗れると書いてあるページと、太魯閣号と普悠瑪号は座席の指定をうけると書いてあるページがあるので、それを台鉄の担当者に読んでもらってから、粘り強く予約する、です。因みに、プラットホームで太魯閣号や普悠瑪号の実車を見ていると自強号の太魯閣とか自強号の普悠瑪とか併記しているし、ウィキペディア等で調べてみると運賃的には同じみたいなので、これらは自強号に変わりないと思うので、この点は自信を持って主張して良いと思います。

更には、他の利用者に聞いたら台鉄にはマニュアルがあって処理方法が記してあると聞いている、とか、切符を一旦発行し、その内容をこのパスに記入し、切符は台鉄で保管するんだと教えてあげる、とか粘り強く説明するのが、取り敢えずは良いかなと思います。

また、データが少なすぎますが、彰化駅では取りつく島なしだったので、予約するなら外国人が多く来そうな高鉄駅で、しかも台鉄駅と接続している、台北、板橋、台中(新鳥日)、左謍(新左謍)辺りで(新竹(六家)はちょっと厳しい気が・・・)、予約するのが良いかなぁという気がします。

あと、台北ナビさんにお願いですが、列車の予約さえできれば改札は何とかなるので、ちょっと調べて頂く必要もありますが、できれば台湾語で「このパスはこういうパスで、台鉄にはこういうマニュアルがあって、具体的にはこういう処理をしてお客さんに渡してください。わからない時は台鉄のこの部署に問い合わせてください。」というような文書をHPに掲示したり、予約の際の文書に添付して頂けると大変ありがたいです。ここまで書いてもらってある文書を持っていくと、窓口の対応もかなり違ってくると思います。

うまく使えば、高鉄、台鉄の区間電車等の改札時とか、車内の検札の時とか、ちょっと扱いが違うので、外国人特権(冷遇?)っぽい感じとか、地元の方の「何だあれ」的視線が、私としては楽しかったので、そういう旅に興味のある方(?)や乗り鉄派にとっては、現段階ではこう言わざるを得ませんが、チャレンジに値するパスだと思います。

いずれにしても、私にとっては非常に魅力的なパスでしたので、次回訪台の機会には、台北ナビさんのご助力があればそれを活用して、無ければ知恵を絞って、もうちょっとうまく使いたいと思います。 
訪問日:2015/11