台北市内の博物館や美術館などで購入可能な竹デザイン雑貨♪
こんにちは、台北ナビです!
今日は日本統治時代の家屋がまだ多く残る建国北路エリアあるデザインオフィス「品研文創有限公司」にお邪魔しました。
八徳路近くのこちらと、内湖エリアにももう一つデザイオフィスを構えているのはジュディ・ローさん。ご自身もデザイナーとして、オーナーとして切り盛りしています。手掛けている主力ブランドの一つが「cuckoolife」という可愛い小鳥のシルエットをモチーフにしたもの。「小鳥のさえずりとともにある生活」といった感じでしょうか。
ジュディさんの歩み
ジュディさんはデザインの名門ともいえる実践大学の工業デザイン学科を卒業。これまで、家電のフィリップスやパソコンのASUSなどで主に電気製品のデザイナーとして活躍してきました。
しかし、パソコンのように、おおよその形が最初から決まってしまっている製品のデザインに飽きてしまい、もっともっと自由な発想で身近にあるものをデザインしたいと考えて独立。デザイナー生活10年という経験と自分の可能性だけを頼りに現在のオフィスを立ち上げたとか。
努力の甲斐あって数々の賞を獲得することになるデザインを生み出し、現在では台湾科技大学などでもデザインの教鞭をとるというジュディさん。転身は大成功だったといえるでしょう。
竹へのこだわり
そんなジュディさんに、今日は主に竹を材料に使用したデザイン商品を見せてもらいました。ジュディさんが商品に採用する竹はすべて台湾製。竹は中国でも生産していますが、台湾の竹のほうが粘りがあり、弾力性に富んでいるので、より難しい加工が可能なのだそう。ただ、どのような竹を使うかについては、必ず南投県の竹山など、竹の産地へ自ら足を運び、自分の目で確かめるのが主義だとか。
チェアーだって竹製
まずは、ナビが座っていたこちらのチェア。ベーグルみたいな腰掛け部分に、竹製の足が組み合わされています。木製の腰掛け部分と、竹の色合いがマッチしていて美しいですねぇ。腰を下ろすと竹がわずかにしなり、ほんの少しだけ広がるのが分かります。精巧に加工された竹ですが、こうしたデザインが可能なのは、粘りがある台湾の竹ならではのもの。
より身近な商品はこちらのお箸セット。竹の青々しさを生かすため、わざと材料の竹の風合いを残しています。こちらのお箸、ただのお箸ではありません。箸のお尻の部分にご注目!一方はフォークに、もう一方はナイフ状になっているのが分かりますか?デザートにフルーツが出てくることの多い台湾では超便利!また、月餅のようなペストリーを小さく切り分けるのに、ナイフが活躍してくれそうです。箸のデザインは同じですが、布製のケースは3種類から選べます。
そしてもうひとつ、日常生活に密着した食卓で使えるデザイン商品がこちら。皆さん、「やじろべえ」で遊んだ経験がありますか?この商品はそんな遊び心満載。丁寧に加工された手触りの良い竹のパーツを分解すると、バターナイフやフォーク、ペストリーの切り分けにちょうどいいミニナイフが現れます。やじろべえとして遊ぶときは自分でバランスを調整しなければならないのでちょっと難しいですよ。
人々が日常生活で使う、ちょっとした小物に遊び心を。そんなコンセプトで楽しい商品を生み出しているジュディさんの商品は、台北市内の博物館や美術館などで購入可能です。