占いの本場、台北でもここだけ!日本語で鳥占いができるとウワサのお店が!龍山寺の占いストリートを訪ねてみました~。
お鳥様に運命を占ってもらいましょう♪
こんにちは、台北ナビです!
みなさん台湾旅行といえばまず何を思い浮かべます?足裏マッサージに小龍包、そして…そう、占いです!今回ナビは、台湾一有名なお寺である龍山寺の地下街にある占いストリートにやってきました。占いといえば行天宮の地下が有名ですが、こちら龍山寺の地下にも個性豊かな占い師たちがお店を構えています。
今回ナビがここに来た理由は、台湾ならではの「鳥占い」をやっている占い師さんがいるからなんです!!さて、迷えるナビの運命やいかに。
さっそく占ってもらいましょう。
占いストリートに一番近い出口は4です
「龍山寺地下街」はMRT龍山寺駅の出口1を出てすぐ。
場所としては、映画「モンガに散る」の舞台になった艋舺公園のちょうど真下に位置しています。台北駅の地下街などと違って、どちらかと言うと年配の人たちに向けた雑貨屋さんや、骨董品屋さん、龍山寺にちなんだ縁起物、お守りや水晶などの石を扱うお店などが並んでいるのですが、地上へとつながる「出口4」のそのまた奥へ行くと、占いストリートが見えてきます。一見ゲームコーナーのような明るさで、何があるのかと思わせますが、「鑑定」「卦」などの文字が見えるので、占いだと気づきます。所狭しと集まった占い師の数はなんと40以上!あまりに数が多すぎるからか、ナビが取材に行った平日の昼間は人が少なめに見えました。お店を探してウロウロしていたら、日本語で猛烈な呼び込みをしている占い師さんに腕をつかまれる一幕も…。
陳芷羚さんは鳥占いを得意とする占い師です
お目当てのお店は占いストリートの二区に入ってすぐ右に「芷羚論命」と看板を掲げていました。陳芷羚さんは龍山寺地下街にお店を構えて10年のベテラン占い師さん。
お店の前には「日本語できます」という立派な看板がありました。陳さんは中国語で占いますが、日本語ペラペラの通訳兼アシスタント、桃さんが毎日いるので安心です。陳さんは中国から伝わる伝統的な占いからタロットカードまで、さまざまな種類の占いに通じていて、運勢を多方面から占うのが特徴。特に鳥を使った「鳥卦」の使い手として有名で、台湾のテレビ番組にも多数出演しています。お店にはその時の写真や、台湾の芸能人と撮ったツーショットが所狭しと飾ってありました。日本人観光客にも「鳥卦」は大人気だそうですが、そのほかにも日本人におすすめのメニューを紹介してくれました。
おすすめコースでまとめて占ってもらいましょう
日本人へのおすすめメニューは日本語で
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地元の方はこちらを見ます
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その人の性格や人生を総合的に知りたいなら「四柱推命」と「紫微斗数」がおすすめだそう。名前と誕生日、生まれた時間で占います。この2つは、生まれた時から決まっている大まかな運勢の流れを占うものです。対して「鳥卦」など「卦」のつく占いやタロットカードは、3カ月~半年くらいのスパンで現状を見て、今持っている悩みや一番気になっていることへの答えを出してくれるというもの。これらを使って総合的に占えば、自分がどうすればいいのか視界が開けるということなのです。
「四柱推命」と「紫微斗数」がセットで3600元。鳥卦、タロット、手相人相はそれぞれ1000元ですが、「四柱推命」と「紫微斗数」を占った人は、あとの3つもおまけで占ってくれるそうです。つまり、全部まとめて3600元でOK。お得ですね☆
生まれた時間を確認してくるのを忘れずに!
まずは占いカルテに記入
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悩みを告白しつつ書き込みます
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というわけで、まずは生年月日などをカルテのような用紙に記入。何を占ってほしいかきちんと書く欄もあるので、ここで思い切って悩みを告白してしまいましょう。それと、日本から来る時には必ず生まれた時間を確認しておいてください!生まれた時間がわからないと、正確に占うことができないそうです。陳さんはカルテを受け取ると、データをパソコンに入力し始めました。
「四柱推命」と「紫微斗数」は昔からある伝統的な占術なんですが、どちらも生まれた日付と時間から緻密に計算して運勢をはじき出すので、計算が得意なパソコン向きなんですって。最近はどの占い師さんもパソコンを使って計算し、その場で結果をプリントアウトしてくれます。陳さんもピンクの用紙に、ナビの占い結果を印刷してくれました。
四柱推命では計算の結果、「命式」と呼ばれる表ができあがります。ただし、この表は見方が何通りもあり、素人には読み解けません。そこで占い師さんの出番なのです。陳さんいわく、ナビの命式には「財」という文字が多く、これは文字通り金運に恵まれるという意味だそうです。やったー!ちなみに「正財」とあるのは自分や夫が汗水流して稼ぐお金。「偏財」とあるのは、博打や投資などで転がり込んでくるお金を意味しています。
ナビは30代後半に「正財」、40代半ばから「偏財」と出ているので、今はせっせと働いてお金を貯め、40代以降に投資するといいみたいです…なんだか未来への夢がふくらみました。また命式の中には仕事ややるべきことを示す文字もあって、ナビの場合「天医」という珍しい文字が出ているのだとか。これは、誰かを救ったり、誰かに教えたりということに向いている人にだけ出る文字なんですって。これからそういう機会がやってくる可能性が高いそうです。
紫微斗数では夫婦関係に思わぬ落とし穴が!
ショックを受けているとすかさず解説を入れる陳さん
紫微斗数では生年月日と生まれた時間から、星の配置を示した表ができあがります。こちらはもっと具体的で、表の中に項目が書いてあるのでわかりやすいです。たとえば「財帛」は金運、「遷移」は引っ越し、「官禄」は仕事、「夫妻」は恋愛、結婚という具合。項目の中に影響を及ぼす星の名前が書いてあり、◎△×というマークで影響の強弱を見るそうです。台湾人夫との間に子供が1人いるナビの結婚運は…あれ?「夫妻」の項目に×がついていますよ!軽くショックを受けていると、陳さんがすかさず解説を入れてくれました。「これは相性が悪いという意味ではないんです。この『夫妻』に入っている『巨門』という星が、ご主人の性格を表しているんですよ。『巨門』の一番の特徴はお喋りということ。ここに×が入っているということは、口が災いのもととなってケンカすることが多いということなんです」。なるほど…確かに当たっています。夫に厳重注意しておこう(笑)。
さらに息子の星も見てもらうと、「将来はエンジニア系の仕事に就くとよいでしょう」とのこと。まだ1歳の我が子ですが、確かにメカもののおもちゃに目がない様子。早くも方向性が決まったようです。台湾では子供が生まれると、四柱推命や紫微斗数などで生まれた日付と時間を占い師さんに見てもらい、縁起がいい漢字を使って命名する場合が多いんです。今回のように、小さな子供の先天的な運命を占いで示してもらって、教育の方向性を見出そうとする人も少なくありません。日本よりも占いという文化が浸透しているんですね。
基本運勢で気になったことを「卦」で占うのが一般的な流れ
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こちらは米を使った「米卦」
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気になる「鳥卦」で現状を占います!
さて、ベースとなる運勢がわかったところで、今度はナビの現状を見てもらいます。手相、鳥卦、タロットとありますが、やっぱり一番気になるのは鳥卦ですよね!?
さっきから店先でチュンチュン、陳さんの足元でチュンチュン、お鳥様たちの鳴き声が気になって仕方なかったナビです。このかわいい鳥たちを使ってどうやって占いをするんでしょうか??すると陳さんが2つに束ねられたカードの束を見せてくれました。「ピンクのカードは恋愛関係、茶色のカードは仕事や金運を占います」。なるほど。カードには中国の故事が一枚の絵にしてあるものが描いてあって、それぞれ30枚ほどあるカードの中から、3枚を鳥に選んでもらいます。ちなみにこのキレイな白い小鳥は、人になつきやすい文鳥です。
陳さんが最初にカードの前に連れてきてくれたのは「大利くん」という文鳥でした。籠ごとカードの前に置き、扉を開けて、「さあ選んで」と促します。が、大利くん、なぜかなかなかカードを引いてくれません。「さっき食べたばっかりだからお腹すいてないのね」と陳さん。お腹の問題??と思いつつ、固唾をのんで見守っていましたが、大利くんはカードの方に近寄る気配すらありませんでした…。
このようなキレイな絵が書いてあります
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「夫唱婦随」夫婦円満を示すカード
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カードを開く瞬間はワクワク
しばらくたって陳さんは別の文鳥くんを連れてきて、「こっちは大吉」と紹介してくれました。
現在陳さんのところには4羽の文鳥がいて、大吉くんと大利くんが主力。あとの2羽は目下修行中とのことです。
ここのエースという大吉くんは扉をあけるとすぐにカードの近くまでやってきました。そして…ツンツンとつつくような感じで、カードを引っ張り出しています!こうやって選ぶのか!
大吉くんはお腹が空いていたのか猛烈な勢いでカードを選び、あっという間に3枚を超えて次々に引っ張り出していましたが、陳さんが最初の3枚だけ手に取ります。そして役目を終えた大吉くんも籠に収められました。
役目を終え、カゴに引っ込められる大吉くん
大吉くんたちは不思議な力を持っている文鳥だと陳さんは言います。修行中の2羽も見込みのある鳥で、カードを見てもまったく反応しない文鳥もいるんですって。カードへの反応は、教えてできるようになるものではないらしいです。
この鳥卦というのはかなり昔からあるそうで、鳥には霊的な力があるものだと信じられてきたということ、さらに絵を使った占術が他の卦よりも親しみやすかったことから、長く愛されてきたのだということでした。大吉くんたちはお店が終わっても、龍山寺の地下で暮らしているそうです。餌やお水をもらって、翌朝陳さんたちが来るのを待っているんですって。健気ですね。
なんと妊娠の暗示…!金運もかなりいいようです。
カードを囲んであれこれ話すのも楽しい
ナビはピンクのカードと茶色のカード、両方から3枚大吉くんに選んでもらいました。まずピンクのカードを開きます。
3枚のうち1枚を見て陳さんが声を上げます。「あら、近々もう一人授かるかもしれないわよ」。え?なぜですか??一番最初に選んでもらったカードに、仙女のような人が赤ちゃんを抱いて天から降りてくる絵が描いてありました。これは見たままの内容で、ある女性が神様から子供を授かる話なんだそうです。あとの2枚はどちらも困っている時に助けてもらう話で、この話からは「強力な助っ人が出現する可能性」が読み取れるということでした。
仕事運のカード
茶色カードの方も見てみると、3枚のうち、一番特徴的なのは「関羽が兵士の一人を助けている」という絵柄だそう。
関羽というのは三国志に出てくる有名な武将です。勇猛果敢な人物が現れて窮地を救うこの絵からは、仕事面で力のある人物が現れて、引き立ててもらえるというような解釈ができるんだとか。もう1枚のカードには「鉄の樹」が描かれていて、なかなか開花しない鉄の花に例えて、いまは力を蓄える時期だと告げているということでした。最後の1枚は「前銭後空」というお話。前からお金がやってきても、使ってしまって後ろに回せない、なんだか身につまされる故事でした…。カードに描かれた故事の内容は、通訳の桃さんが詳しく説明してくれます。その話と絵をもとに自分なりに解釈できるのも面白いところです。
タロットカードはアシスタントさんもできます
さてさて、残りの手相とタロットも占ってもらいましたが、ナビの手相は、陳さんが見ていて「うらやましいわ…」というほど金運に恵まれているのだとか。その半面入ってきたお金を浪費しやすいらしく、奇しくも鳥卦と一貫した占い結果になりました。
タロットカードはアシスタントの桃さんが占ってくれましたが、なんとこちらも「仕事運・金運」が上り調子だというお告げ。嬉しい限りです。でも、浪費しないよう、しっかり肝に銘じておかなければ…。
指と指の間があいているのは、稼いでもすぐ使ってしまう人の特徴なんだとか
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とにかく金運がいいと言われました♪
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日本語で鳥卦ができるのはここだけ!
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当たるも八卦、当たらぬも八卦。それでも結果に一喜一憂し、ワクワクしてしまうのが占いの不思議な魅力です。「四柱推命」と「紫微斗数」は台湾の文化として根付いていますから、ぜひ一度体験して、自分を見つめ直して見るのも旅の一興かと思います。
普通の占いでは物足りないという方は、ぜひ龍山寺の陳さんを訪ねて鳥卦を体験してください!鳥の登場からカードの解釈まで、鳥卦はとにかく見どころが満載です!!友達同士で来たら、大盛り上がり間違いなし!悩みも吹っ飛ぶ楽しさですよ☆日本語で鳥卦ができるのは台北市内でもここだけ。占いの後は龍山寺で参拝して、幸せをゲットしちゃいましょう♪
以上、台北ナビがお届けしました。