大迫力のアクションと役者の迫真の演技と歌唱力。全部見逃せない~!京劇の世界に引きこまれちゃいましょう!
こんにちは、台北ナビです。
台湾に来てすることといえば、マンゴーカキ氷を食べたり、タピオカミルクティーを飲んだり、観光名所に足を運んだり…ですが、台湾で楽しめることはまだまだたくさんあります!と、いうことで今回ナビがご紹介するのは「京劇」。これを見たらあなたもきっと京劇の虜ですよ♪
まるで高級ホテル!?タイペイ・アイのエントランス人が集まってきました
はじめての京劇にわくわくしていたナビ。
劇場ってどんなところかなー、とか、演目はなにかなー、とか、いろいろな想像をしていました。MRT「民権西路」駅からしばらく歩くとタイペイ・アイにたどり着きます。エントランスに入って驚くナビ。え!?ここってホテル?それもそのはず。タイペイ・アイのエントランスってすごくきれいなんです!天井を見上げるとシャンデリアが。シンプルなホールを想像していたナビはビックリ。
事前に台北ナビで予約していたので、予約確認書を受付へ提示します。ではさっそく公演を…と、いうわけにはいかなかったのです。なぜならただいまの時刻は18:30。入場は19:00。まだ30分もあるのです!だけど心配いりません。スタッフさんたちがお茶のサービスをしてくれたり、売店で売られている獅子のおもちゃで遊ばせてくれたり…。これだけで30分はあっというまに過ぎちゃいます♪
入場前にいろいろなものをチェック!
開演を待つ間、ナビはエントランスの色々なものを見てまわります…。
ナビが気になったのはエントランス入口付近にある大きな人形?像?です。これはいったい誰なんだ~!?と思ったら真横には人形の説明が。日本語での説明もあるので安心。他には繁体中国語、英語、韓国語が。いろいろな国から京劇を見に来ているんだなあ、と感動。
ちなみにこの看板には哪吒(ナタ)三太子の説明が書かれていました。なんだかものすごい壮絶なドラマがあったよう。衣装とかも京劇チックだな~と思うナビ。他には、今日の演目がどんなお話か簡潔に説明してあるボードとタイペイ・アイの歴史やなりたちについて書かれたパンフレットがありました。こちらのパンフレットも4ヶ国語で書かれているので安心です。
4ヶ国語による説明
ある女性スタッフさんに声をかけました。やけに日本語が堪能…それもそのはず。彼女は日本と台湾のハーフだそう。ナビの質問にも優しく答えてくれました。
「ここに来るのって台湾人と外国人どっちが多いんですか?」「うーん、時期にもよるんですけど、日本人と韓国人が多いですね。」なるほど、だからパンフには韓国語もあったのかー、と納得。
人が集まってきました
次にお声をかけたのは日本から来たご夫婦。京劇に来たのは一回目で、ツアーでここのことを知ったんだとか。ちなみに京劇はテレビなどで何回か見たことがあるそう。はじめての生公演におふたり共とても楽しみな様子。
さて、そんなことをしているうちに時刻は19:00分。入場の時間になりました。気がつけばエントランスには大量のお客さんが…ところどころから聞こえてくる日本語。やっぱり日本人客が多いんだなあ、と思うナビ。ともかく入場です!
このドラが鳴れば入場開始
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大勢の人がならんでいます
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開演前にお土産はいかが?役者さんとの写真撮影も♪
エレベーターで3階にやってきました。でもまだまだ開演じゃないのです…。そう、「入場」は19:00、「開演」は20:00なのです。つまりまだあと60分の時間があります。え~、あと60分も何すればいいの~、なんて思っている暇などありません!
ここ3階にはお土産屋さんがあり、そこの商品を眺めているだけでも60分はあっという間!さらにここでは二胡の演奏を楽しんだり、役者さんが化粧をしているところを見られたり、役者さんと記念写真が撮れたり…。とにかく30分じゃ物足りない!ってくらいのイベントがいっぱいです!
それでは役者さんの化粧を見に行こうかな~、と思ったナビの足を止めたのが美しい二胡の音色。おや、この曲は…。
トトロやもののけ姫、猫の恩返し…、見事にジブリの曲ばかり。日本人には馴染みが深い曲を、二胡で演奏する…なんだか不思議な感じです。こういうところも日本人客を魅了するのかなー、なんて思ったり。
その正面では役者さんがお化粧をしていました。真剣そうな雰囲気ですが、すこしインタビュー。快く答えてくれました。化粧にかかる時間は早ければ15分ほど。たった15分で、しかも自分だけであの化粧ができるんですね…さすがプロ。真ん中の男性になんの役をやるのかも聞いてみました。「天兵天将」だそうです。いったいどんな役なのでしょうか…。
質問も終えたところでいよいよ開演です。
心震えるアクション!一瞬たりとも目が離せない!
開演時間間近ということで会場には大勢の人が。欧米人の方たちの姿も見えます。
中国語とかわかるのかな~という心配はいりません。舞台の両端にはスクリーンがあり、それぞれ英語、韓国語、中国語(現代語じゃないかも)、日本語があり、中国語を母語としない人でもわかるようになっているのです。
さて、いよいよ本日のプログラム「八仙過海」が始まります。このストーリーは八仙と呼ばれる韓鐘離(かんしょうり)、張果老(ちょうかろう)、呂洞賓(りょどうひん)、李鉄拐(りてっかい)、韓湘子(かんしょうし)、藍采和(らんさいか)、曹国舅(そこくきゅう)、何仙姑(かせんこ)たちが西王母の誕生日祝いの宴の帰り道、自分たちのすみかである蓬菜山に帰ろうという時に、八仙のリーダー、呂洞賓の提案で雲に乗って帰るより、自分たちのおのおののやり方で海を渡ろうということになり、張果老はロバに乗り、韓湘子は横笛を吹き、李鉄拐は杖で…と、さまざまな方法で海をわたっていきます。
しかしそんなとき、龍宮は大騒ぎでした。
八仙が海を渡ったことで、海は荒れ、汚れていきます。これを鯉の仙女がほうっておくわけがありませんでした。仙女は海の将兵たちを引き連れ、八仙に海を渡るのをやめるようにいいます。しかし、ひどく酔っ払っていた呂洞賓は鯉の仙女をからかい、仙女の怒りは頂点に達しました。呂洞賓率いる八仙と仙女率いる海の将兵たちの戦いが繰り広げられます。
注目すべきはやっぱりアクション!
とくにすごい演技がバック転。目が回っちゃわない?というくらい回っています!観客は拍手も忘れて「おお~~~!!」というばかり…。まばたきすることさえもったいない!そんな気分にさせられます。
「八仙過海」は冒頭のほうにはセリフがありましたが、後半はほぼアクションシーン。おかげで字幕をみないで演技に集中できました。終わりの方の、投げた槍を足で跳ね返し、それをまた投げ返す…を繰り返すシーンも必見です!
舞台終了後の写真撮影も忘れずに!
長いようで短かった60分の京劇もこれで終わり。
でもまだまだ楽しみは残っています!役者さんとの撮影ができるんです。ナビは「八仙過海」に出ていた八仙のうちの1人、韓鐘離を演じた方と一緒に撮らせていただきました~。役者さんとこんなに近づけるなんて。いい思い出になりました!
以上、台北ナビでした。