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投稿者:りりりん

口コミ掲示板[猫空で茶芸館めぐり]【美加茶園】サイコー!(長文)

2005-08-22
今までの訪台で、「美加茶園」→「緑續緑茶坊」と行ってみて、
最初に行った「美加茶園」が忘れがたく、今回15日に再訪してき
ました。どうしても、「冷凍茶」が飲みたくて。
前回「緑續緑茶坊」は、冷房が効いてて、部屋のしつらえもオール
ド上海風と言うかアンティークな感じで素敵で、お茶も美味しかっ
たんですが、「冷凍茶」がなかったんです。

「美加茶園」(住所 台北市文山區(区)指南路三段38巷19號
(号) )へは、木柵駅からタクシーで150元くらい(たし
か)20分くらいで着きました。看板の前で降りたら、くねくねし
た通路を下っていくとお店に到着。
夕方16時ごろと言うこともあって、地元のご夫婦と思しき先客が
一組いらっしゃるのみ。ほぼ貸切状態です。
暑いけど風が吹き抜けてさわやか〜〜〜♪
注文はもちろん冷凍茶!超低発酵の生茶に近い茶葉を冷凍して発酵
を止めた、この辺りでしか飲めないとか言う、香りのとてもいいお
茶です。

小腹も減ってきてたので何か食べようと食事メニューを見ていまし
たが言葉がわからず悩んでると、お店のお母さんが、日本語であれ
これ面倒を見てくださり、茶葉入り卵焼き、茶油麺線、茶葉入り衣
の蝦のフリッターを注文しました。
料理が来る間、お母さんにお茶お入れていただき、周りの風景につ
いてなど、楽しく雑談しました。
料理は、卵焼きはふわサクッとした感じでなかなかイケます。
茶油麺線は日本で言うと素麺を、お茶の実からとった茶油で絡めた
だけのものですが、意外と油っぽさも感じず、あっさりとして美味
しい。
蝦のフリッターは、以前も食べたんですが、衣に粉末茶が入ってい
て、下にアルファルファがひいてあって、缶詰のパイナップルが添
えてあり、台湾風の甘いマヨネーズがかけてある上にチョコスプレ
ーがまぶしてあります。チョコは何でやねん!!て言う感じです
が、全部の食材を一緒に口に入れるとタマリマセン・・・美味で
す。フリッターオンリーでも美味しいです。
冷凍茶は本当に香りがよくて、今ここで飲みきれないと、遅くまで
暑い中徘徊した後ホテルにもって帰っても、溶けちゃってあんまり
美味しくないので(前回の経験から)じっくり味わって何杯も美味
しくいただきました。

そのうち日が陰って来たころ、お母さんがお出かけになるとのこと
でお別れを言いに席に寄ってくださいました。お母さん、本当にお
世話になりました。
入れ替わりにお父さんがバイクでご出勤。「美加茶園」の美加はこ
のお父さんのお名前「張 美加」から。とても日本が大好きな、日
本語
ペラペラの、仙人みたいですごく可愛らしい、とても素敵なお父さ
んです。やった〜〜!今日はお休み方思ってたよ!再会できて嬉し
い〜〜〜!!(向こうは覚えてらっしゃらないでしょうが)
お父さんが席に挨拶にいらしたので、後で、お茶買わせてください
とお願い。お父さんは「今風呂に入ってきますから、待っててくだ
さい」と。待ってる間、友人と雑談したり風景を楽しんだりまった
り。。。ゆるゆるして癒されます。

そうこうしている内にお父さんが再登場。いつしかお店にお客は私
たち二人きり。お父さんに誘われてお茶が陳列してあるお部屋へ。
記念撮影にも快く応じていただき、鉄観音の一番上等のお茶を振舞
ってくださいました。聞香杯にいつまでも残るお花のようなフルー
ツのような香り。味も渋すぎず、口の中に甘さも広がるえもいえぬ
美味しさ。でも1斤5000元・・・。産地価格で市内に行けば倍
するそうですが予算オーバーで無理です。
結局、このお茶は100gだけ譲っていただきました。
他にもアレやコレやと気づけば2800元ほど購入。お茶屋さんっ
て、お茶大隙人間には甘い誘惑の危険な場所です。(笑)
でもコレで一年くらいず〜っと楽しめます。いくつかはお土産に。

お茶を戴きながら、お茶の講義や、お店のこと、台湾のこと、色々
お茶を飲みつつ楽しく歓談しました。多いときだと日本人の団体も
着たりするそうです。お客さんはそれこそ世界各国からやってくる
そうで。周辺の店との競争も激しいとか。その中でここは今年も賞
をとってるとか。今までの賞状の束は半端じゃありません。額に入
りきらずに積んでありました。ビックリ。
お父さんは日本統治時代に生まれて、10年以上、日本の教育を受
けてきていて、そのためか日本への思い入れは相当なものです。日
本は本当にいい。と語るお父さん。日本は台湾を占領していたのに
そんな風に想っていてくださるなんて、、お話していてなんだか切
ない気持ちになりました。お父さんに好きといい続けてもらえるよ
うに、よい日本にならなくちゃなと思いました。台湾は本当に皆さ
ん親切で、沢山助けてもらいました。私ももっともっと、周りの人
に親切にしなければ・・・。

すっかり話し込んでいると、外はもう真っ暗。遠く街のネオンの明
かりの中に台北101がそびえています。夜景も壮観です。
お店の方にタクシーを呼んでいただいて、お店を後にしたのは1
9:30ごろ。すっかり長居してしました。
お父さんとのお別れもお名残惜しく、何度もお礼を言って手を振っ
てお別れしました。
また台湾に行くときには必ず再訪したいと思います。それまでお父
さんとお母さんがお元気でありますように・・・。
楽しくて美味しくて、ちょっとしんみり考えさせられた、猫空の旅
でした。

【追記】帰りの電車の中。お茶でタプタプのお腹がちょっと苦しい
私たちでした。あんまり美味しいからって、飲みすぎには要注意で
す。(^^;) 
訪問日:2005/08/22