故宮に展示されている書画には、ベタベタとたくさんのハンコが押して
ありますよね。
故宮の2階に印鑑の意味を説明するパネルがあって、内容が興味深かっ
たのでメモしてきました。
パネルで説明されていた印鑑は
・「乾隆御覧之寶」
・「乾隆鑑賞」
乾隆帝が個人的にご覧になった作品という意味。
乾隆鑑賞は丸印です。乾隆御覧之寶は角印だったかな?。
・「三希堂精鑑璽」
三希の所有者(つまり乾隆帝自身のこと)がご覧になった。
この印鑑は縦長で三希堂という文字がはっきり読めるので探しやすい。
・「宜子孫」
この作品が子々孫々まで受け継がれますように。
正方形の印で字の形がおもしろい。これも目立つ印です。
・「御書房鑑蔵寶」
この作品は皇帝のコレクションに入ったことがある。
・「石渠定鑑」
この作品は乾隆帝のコレクション(石渠)のカタログに記載されている。
説明パネルにあったのは乾隆帝の印璽だけですが、おそらく他の皇帝も
自分用の印鑑を作ってお気に入りの作品に押していったのだと思います。
印鑑の意味がわかると、書画の中にそれらのハンコを探す楽しみが倍増!
たくさんの印が押されていれば、皇帝のお気に入りの作品だとわかるし、
「石渠定鑑」や「御書房鑑蔵寶」の印鑑だけで「乾隆御覧之寶」などが
なければ、乾隆帝はこの作品を見ていないとわかります。
作品そのものだけでなく、印鑑探しもおもしろいですよ。
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