現在、故宮博物院は改装工事中のためなくなってしまったのですが、工
事が始まる前、故宮の4階に「三希堂」という喫茶室があったのを覚え
ていますか。
前回、故宮に行って2階の書画展示室の説明パネルを読んでいたとき、
たまたまこの「三希堂」の意味がわかって一人で感動しました。
パネルにあったのは、「三希堂精鑑璽」という印の説明文。
「三希堂」って、どこかで聞いたような...。
そうだ、4階の喫茶室の名前だ。
説明文を読んでみたら、「三希堂」の「三希」とは、「3つの貴重な
宝物」という意味で、乾隆帝が集めた王義之らの書を指すようです。
そして「三希堂」とは、その3つのお宝を鑑賞するために乾隆帝が作っ
た書斎。
また「三希」の所有者という意味で、乾隆帝自身が自分のことを「三
希堂」と称していたようです。
4階の喫茶室の名前は、ここから来ていたんだ!
皇帝になったつもりで、ゆっくりお茶を楽しんでくださいという命名な
のでしょう。
改装工事が終わったら「三希堂」は復活するかどうか。
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