前回故宮に行ったときは高雄に行っていて見られなかった翠玉白菜です
が、今回はゆっくり見ることができました。
現在、本館ではなく、左の階段を上ってすぐの建物に展示されています。
本当に神業のような出来栄えですよね〜。
キリギリスの後ろ足のギザギザまで丁寧に刻んであるのには恐れ入りま
した。
ところで、じっくり見ていて気が付いたのですが、キリギリスの2本の
ヒゲ(触角)の、左のヒゲが切れてなくなっているのです。
最初から切れた形で作られたのか、それとも誤って折ってしまったのか、
たいへん気になりました。
それからもうひとつ、キリギリスのほかに左上のほうに小さなコオロギ
も彫ってありますね。
このコオロギのヒゲ、長さ 2mm で2本、の出来が非常に稚拙なのです。
細いヒゲを彫り残すのは至難の業だから、ヒゲが太めになるのはわかる
のですが、このヒゲだけ楊枝でも突き刺したような感じで、周囲の精巧
さから取り残されており、アンバランスさが目立ちました。
小さいので、ガラスに鼻息がかかるくらい近づいて見ないとわかりませ
んよ。
でも、もっと繊細に仕上げようと、これ以上手を加えたら絶対に折って
しまいそうです。
翠玉白菜を見に行ったら、キリギリスとコオロギのヒゲも見てください
ね。
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