大渓老茶廠(桃園市)

大溪老茶廠

閉店・移転、情報の修正などの報告

日東紅茶のルーツも探れる美しすぎるお茶工場!



こんにちは、台北ナビです。
以前台湾好行で小烏來を訪れた際、多くの方が下車した「大溪老茶廠」。そんなにも人気があるなら、行ってみよう!とやってきました。台湾ではその“美しさ”が取り上げられ、「美しすぎるお茶工場」として有名になったのですが、実は…日本で有名な「日東紅茶」も関係があるとか…。それでは早速見て行きましょう!

その美しさにウットリ!

電球も新旧ドッキング!

電球も新旧ドッキング!





外観からは「美しすぎるお茶工場」という印象は全く受けませんが、建物の中へ一歩入ると、打放しコンクリートですが、白熱電球をいくつも天井からつりさげています。無機質でありながら温かみのあるセンス溢れる様に驚いてしまいました。販売しているお茶や茶器も整然と並べられており、思わず写真を撮りたくなる!そういう空間になっていました。
一眼レフカメラで撮影している方がたくさ~ん! 一眼レフカメラで撮影している方がたくさ~ん!

一眼レフカメラで撮影している方がたくさ~ん!

2階には当時の様子が保存されています。ナビは暑い日に訪れましたが、東西の壁一面にある窓から気持ちいい風が吹き込み、動きたくないと思ってしまったほど。館内では、ネットショッピング用なのか、色々な服を着た方々が写真撮影にいそしんでいました。それほど絵になる場所だということですよね!聞いたところによると、結婚写真のロケ地として使用されることもあるそうですよ。

歴史を簡単にご紹介します!

高い天井はイギリス式

高い天井はイギリス式




1899年、三井合名会社が大渓に茶畑を開拓。1926年、1670坪という広大な敷地に「角板山製茶工場」を建設しました。その工場の周りも見渡す限りの茶畑だったそうです。初期の頃には烏龍茶と包種茶のみを生産していましたが、1928年には海外からの需要に応え、「合名茶」という紅茶作りに従事。甘く繊細な味はとても優雅であるとロンドンではとても有名になり、セイロン、ダージリン、祈門紅茶と並び称えられ、四大名茶のひとつだ!とまで言われるようになりました。
通気構造は日本式

通気構造は日本式

モルタルの床は台湾式

モルタルの床は台湾式

「角板山製茶工場」は台日英式だと言われています♪

角板山工場以外にも台湾国内にいくつか工場がありましたが、角板山工場は特に輸出商品を生産していました

角板山工場以外にも台湾国内にいくつか工場がありましたが、角板山工場は特に輸出商品を生産していました



1933年に「日東紅茶」のブランドと商標を創立し、1944年には台湾紅茶の生産と輸出量をほぼ独占する形となります。需要が凄まじく、1日3班制で、製茶機は昼夜問わず動かし続け、年間600萬トンもの「日東紅茶」を生産しましたが、それでも、需要に追い付かなかったそうです。その頃、高品質であることから、台湾の方々から「黒金(ブラックゴールド)」とも呼ばれていたのだとか…。
1959年に再建した頃の写真

1959年に再建した頃の写真


1945年日本の統治が終わると、三井合名会社は撤退し、代わりに政府が工場を管理するようになりました。1946年には農林處が官営の「台湾茶業公司」を作り、運営を担当。角板山工場を「大渓茶葉」と改名しました。1955年には台湾農林股份有限公司による民営となりましたが、翌年機械の操作ミスによる火災に見舞われました。その後1959年に再建しましたが、生産量は減少。1995年に製造を停止しました。





2010年、「大溪老茶廠」と正式に名称を変更し、自然栽培の理念と台湾茶業の昔日を復活させるという使命感を抱き、老工場を改修に着手し、今に至ります。

紆余曲折を経て、新たな観光スポットとなった「大溪老茶廠」。館内には当時のものがたくさん展示されていますので、歴史に興味ある方は是非ご覧ください。

聡明な工場つくり

この日ガイドをしてくださったのは丁袁平處長

この日ガイドをしてくださったのは丁袁平處長



当時の様子を間近で見られるこちら。ガイドを聞けば聞くほど、工場を設計した方の聡明さがうかがわれました。基本的には自由参観となりますが、人数が集まればスタッフ自らガイドをしてくださります。
見学前に紹介ビデオを見れば、写真と感じでだいたいの意味がたどれます! 見学前に紹介ビデオを見れば、写真と感じでだいたいの意味がたどれます!

見学前に紹介ビデオを見れば、写真と感じでだいたいの意味がたどれます!

見学ルートは【紹介ビデオ】→【2F】→【1F】です。それではナビも見学スタート♪

2Fにあがると木造の梁が縦横に無数にも貼り巡らされているのが見られます。力学的に考えられて採用されたそうですが、美しく感じてしまいます。
そして、2Fでもっとも空間を取っているのが室内萎凋エリアです。萎凋とは摘みたての新鮮な茶葉(茶菁)に含まれている水分を取り除く作業のことで、次の工程で作業がしやすくなります。
ナイロン網を柱と柱の間に簡易的にフックを作り、そこにひっかけて、萎凋棚を作っていました。水分を飛ばすには、空気の流れを良くすること!というわけで、2F東西の窓はすべて90°開閉式になっています。そして、この新鮮な風を建物内に巡らせるため、南北に大きな扇風機を8つ設置。これで通気性をアップさせていたのです。
窓がずら~り!

窓がずら~り!

90°開閉式なので風が通りまくり~

90°開閉式なので風が通りまくり~

ビッグ換気扇!

ビッグ換気扇!

ナイロンの網は新しいもの。昔のものは見つからなかったそうです。残念

ナイロンの網は新しいもの。昔のものは見つからなかったそうです。残念

これだけでも効率的なのですが、萎凋速度をより速めるために1Fに置かれてある乾燥機の上に穴(天井)を開けたのです。乾燥機を使用すると熱風が発生しますよね?この熱風を2Fへ伝えて、萎凋速度を速めようというのです!!熱は上へ逃げるという原理を用いているのですね。乾燥機が発生させる熱は一定していないため、温度を調節するために、百葉窓と言われる開閉可能な木製の窓が取り付けられ、窓を開け閉めします。そうすることで、茶菁にとって理想的な温度を保っていたそうです。まるで2F全体が萎凋槽の働きをしているんですね!この方法を使用したため、1日4トンの茶葉作りが可能になったと言われています。
ここから熱風があがってきます

ここから熱風があがってきます

大きな扇風機で熱風を送ります!

大きな扇風機で熱風を送ります!

開いているのを…

開いているのを…

閉めてみました!

閉めてみました!


萎凋が終わると揉捻に移ります。揉捻とは茶葉を強く圧迫し揉むこと。これにより、発酵を促進させることができます。揉捻の機械は1階にあるので、移動が大変だろうなぁと思っていましたが、そこは揉捻機の上にこれまた穴をあけることで解決!(この穴は「投茶孔」といいます)2Fからそのまま茶葉を機械へINできるようになっていました。
集めた茶葉を…そのままIN!

集めた茶葉を…そのままIN!

1Fの揉捻機上には

1Fの揉捻機上には

投茶孔が見えます♪

投茶孔が見えます♪

1Fでは歴史に触れられます

1F文物展区では、工場で実際使用していた機械などが展示されています。茶葉の製法方法なども書かれていますよ。面白いものに出会えるかもしれませんよ~。
金庫

金庫

茶葉切断機

茶葉切断機

乾燥機

乾燥機

レトロなパッケージ♪ レトロなパッケージ♪

レトロなパッケージ♪

貴重な文献なども展示! 貴重な文献なども展示!

貴重な文献なども展示!

特別に製茶区も参観しちゃいました!

普段は開放していませんが、今回だけ特別に製茶区も参観させていただきました。このエリアで現在も少量ながら茶葉を作っています。
日本統治時代から使用している揉捻機。36インチの大きさは台湾にある物の中で最も大きいと言われています。現在は真ん中の4台(ジャクソン式揉捻機)を主に使用し、紅茶を作っています。
真ん中の4台

真ん中の4台

端の2台(CTC製法用の揉捻機)は散茶のティーバッグ作りの際に使用しています

端の2台(CTC製法用の揉捻機)は散茶のティーバッグ作りの際に使用しています



その他にも実際使用している機械をざぁ~と見せていただきましたが、機械はきちんと手入れされており、ピカピカのものばかり。ナビ、失礼にも展示しているだけなんじゃないかと思ってしまったほどです。
通気もばっちり! 通気もばっちり! 通気もばっちり!

通気もばっちり!

最後は記念にお土産を♪

この日は三義、銅鑼茶園で栽培された茶葉である「沁蜜紅茶」が無料で提供されていました

この日は三義、銅鑼茶園で栽培された茶葉である「沁蜜紅茶」が無料で提供されていました



1Fには台湾農林公司の商品を中心に、数多くの茶葉や台湾のお茶受け、茶器までも販売しています。その日のお茶として1種類お茶が無料で振舞われていますが、もし試してみたいお茶がある方は隣に併設されているカフェで味を確かめて購入されることをお勧めします。
茶書屋ぼぉ~とするのも気持ち良さそうです♪ 茶書屋ぼぉ~とするのも気持ち良さそうです♪

茶書屋ぼぉ~とするのも気持ち良さそうです♪

閱讀区では座って読書することも可能です

閱讀区では座って読書することも可能です

茶器も豊富に取りそろえています 茶器も豊富に取りそろえています 茶器も豊富に取りそろえています

茶器も豊富に取りそろえています

ナビはこのカラフルミニ缶が気になる~!

ナビはこのカラフルミニ缶が気になる~!

5色取り揃えています

5色取り揃えています

写真には写っていませんが、缶に入っているものもあります

写真には写っていませんが、缶に入っているものもあります



現在、こちらの工場で製茶しているのは「青心甘緑茶」。1ヘクタールの大きさを誇る大溪阿姆坪茶園で自然農法を用いて栽培されている茶葉を使用しており、爽やかなうま味の中とのどに残る甘みが何とも言えないおいしさなんだそうです。
ティーバッグにもなっています

ティーバッグにもなっています

「東方美人茶」の缶は赤♪

「東方美人茶」の缶は赤♪

同じ東方美人でもグレードなどによってパッケージも違います 同じ東方美人でもグレードなどによってパッケージも違います

同じ東方美人でもグレードなどによってパッケージも違います

手摘みの高山烏龍茶

手摘みの高山烏龍茶

瞬本棚に見えますが、これ全部プーアル茶です

瞬本棚に見えますが、これ全部プーアル茶です

ドライフルーツ

ドライフルーツ

はちみつ

はちみつ

酢

包種茶麺線

包種茶麺線

お菓子

お菓子

お得ティーバッグなども全部農林公司のもの

お得ティーバッグなども全部農林公司のもの

このティーバッグはスーパーでもよく見かけますが…

このティーバッグはスーパーでもよく見かけますが…

散茶タイプはあまり見かけません

散茶タイプはあまり見かけません

仙女紅茶も!

仙女紅茶も!



日本統治時代の建物を改築し、使用し続けてくださっている台湾の方々に感謝の気持ちでいっぱいになりました!

以上、包種茶麺線を試してみようと思っているナビがお届けしました。

記事登録日:2015-05-15

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2015-05-15

スポット更新日:2015-05-20

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