OrigInn・Space

閉店・移転、情報の修正などの報告

レトロタウンに正式オープンした4室だけのプチホステル。史跡にステイして台北暮らしを感じよう!

こんにちは、台北ナビです。
ノスタルジックな雰囲気が心地よい迪化街。散策だけでなく、ゆっくりとステイできたなら…よりステキな思い出ができるに違いありません。そこで本日は、憧れの迪化街で暮らすように滞在できる、「OrigInn・Space」をご紹介します。

ホステルの誕生!

1階のカフェ&ショップ。ステイしていなくても気軽に立ち寄れます!

1階のカフェ&ショップ。ステイしていなくても気軽に立ち寄れます!


「OrigInn・Space」のオープンは2015年。カフェ&ショップをメインとしてスタートしました。当時より上階は宿泊施設として調整中でしたが、このたび全面的な改装を終え、正式に政府より宿泊所としての運営許可が下りたとか。そこでナビも改めておじゃましたというわけ。

カフェ&ショップのレポートは下記のページよりチェックしてくださいね。
ホテルとして認可された証 ホテルとして認可された証

ホテルとして認可された証

市の史跡にステイする


「OrigInn・Space」があるのは迪化街の端っこ。正確にいうと、その通りはまだ迪化街ではなく、あと1歩で迪化街が始まる…という迪化街の最南端の目と鼻の先にあります。

そこは六館街尾洋式店屋と呼ばれる台北市の史跡に指定されている建造物で、林家(板橋にある観光地「林家花園」で知られる資産家)が日本統治時代に西洋風を得意とする建築家に設計させたとか。当時は連なる6つの建物全てが林家のものでしたが、のちにその所有権は分割され、「OrigInn・Space」があるここも私人所有となっているそう。そうして史跡を借り受ける形で管理しているのだそうです。

歴史的建造物に泊まるということは…

ただ史跡でもあるため「改築、そして宿泊所としての政府の許可は容易ではなかった」とはオーナーの黄暉智さん。歴史的建造物を保護するための規定があったり、特に宿泊施設ともなると消防法を遵守しなくてはならず、バスルームが部屋から独立していたり(そんなお部屋もなんとか小さな洗面台だけは配置の許可をもらったとか)、1部屋だけ窓のない部屋があったり、また密閉式の窓でないのもそのため。1階のカフェに至っては火を使えないため、ドリンク中心となっています。
昔の面影が残ります 昔の面影が残ります 昔の面影が残ります

昔の面影が残ります

天井と呼ばれる中庭

天井と呼ばれる中庭


しかし昔ながらの趣きを残す建物に宿泊できるなんて最高!

珍しい洋風建築物というだけでなく、このエリアの街屋らしい一進(表通りに面したスペース)→天井(テェンジンと呼ばれる中庭)→二進(奥のスペース)という建築様式を体感することができます。木の梁や石の床など残せるところは残し、一部石の壁など再現できるところはよみがえらせ、見事宿泊スペースにリノベーションしました。

かつてここは布地屋さんだったらしく、1階は店舗として、2~3階は住居や倉庫として使われていたとか。さらに今はなき頂樓(屋上に作られた部屋)は、遠方から買い付けに来た商人の休憩用の部屋だったとか。現在は2~3階に各2つの客室を設けています。
3階→2階

3階→2階

2階踊り場

2階踊り場

2階→1階

2階→1階

レトロな室内デザイン


室内はまるで遠き日にタイムスリップしたみたい!

というのも、黄オーナーの趣味もあり、昔もしくは昔のものを復刻させた家具や電化製品を配置しているから。また敢えてTVがないせいでもあるかも。代わりに数冊の本とレコードプレーヤーがあり、レコードの音は部屋の雰囲気にハマり過ぎるくらい!レコードも本もゲストに合わせてチョイスをしているとか。

なお、2階の部屋はバス・トイレが共有で、シャワーのみとなります。エコの概念からアメニティー類は基本的なものしかありませんので、歯ブラシセッやローショントなどは持参してくださいね。
シャンプー&ボディーソープはgreenvines

シャンプー&ボディーソープはgreenvines

ハンドソープは茶籽堂

ハンドソープは茶籽堂

どちらもMade In Taiwan!

コットン&綿棒

コットン&綿棒

バスマット

バスマット

レトロっぽい石造りの洗面台。グリーンのタイルもステキ!

レトロっぽい石造りの洗面台。グリーンのタイルもステキ!

バスタブが置けそうなほど広めですが、共有のため衛生面と回転性の関係でシャワーのみ

バスタブが置けそうなほど広めですが、共有のため衛生面と回転性の関係でシャワーのみ

ウォシュレットなしのためウェットティッシュが。トイレは2つあるのでなんとなく各部屋専用になっているとか

ウォシュレットなしのためウェットティッシュが。トイレは2つあるのでなんとなく各部屋専用になっているとか

共有の2階のバス&トイレ

バスタオル、フェイスタオル

バスタオル、フェイスタオル

ドライヤーとブラシ

ドライヤーとブラシ

こららはお部屋にあります

バストイレがお部屋にない場合はこのような小さな洗面台が室内に

バストイレがお部屋にない場合はこのような小さな洗面台が室内に

手作りのナチュラルソープが置かれています

手作りのナチュラルソープが置かれています

湯沸しポット&ミネラルウォーター

湯沸しポット&ミネラルウォーター

お茶セット

お茶セット

騒音が気になる方は耳栓をしてお休みください

騒音が気になる方は耳栓をしてお休みください

クローゼット内はシンプルにハンガーのみ

クローゼット内はシンプルにハンガーのみ

2階の階段を上がったところでスリッパに履き替えます 2階の階段を上がったところでスリッパに履き替えます 2階の階段を上がったところでスリッパに履き替えます

2階の階段を上がったところでスリッパに履き替えます

迪化街暮らしを満喫しよう!

4ルームあるそれぞれが少しずつ異なる雰囲気なのも楽しいところ。通りを走るバイクの音、雨どいを伝う水の音、窓をたたく風の音…。暮らしを感じる空気感もここにステイする魅力の1つです。お気に入りの部屋をリクエストして生活するようにステイしたい、そんなお部屋です。

2nd Floor-Right(2階右/2樓右邊) 1~2人部屋
単純な形のコンパクトな部屋。この部屋にステイしたこともある日本人イラストレーターのYokoさんが描いたイラストが壁に飾られています。

2nd Floor-Left(2階左/2樓左邊) 1~2人部屋
少し変形した形の部屋はお隣と同じ大きさだといいますが、目の錯覚からか少しだけ広く感じられます。

3rd Floor-Front(3階前/3樓前方) 2~3人部屋
最も広い部屋。ソファーベッドを使って3人までステイすることができます。3階は天井が高いのも特徴で、広々快適に気持ちよく過ごすことができそうです。バストイレは専用になりますが、部屋を出た中庭に面した場所にあります。

3rd Floor-Back(3階後ろ/3樓後方) 1~2人部屋
唯一窓のない部屋ですが、通りを行きかう騒音からは逃れられます。そして唯一浴室が室内にあるのも見逃せないポイント。中庭に面したバスルームにだけ小さな曇りガラスの窓があります。

スタッフ、他ゲストとの交流も魅力的

親切なスタッフがお出迎え。向かって左が黄暉智オーナー

親切なスタッフがお出迎え。向かって左が黄暉智オーナー


特に付帯施設はありませんが、営業前後の1階カフェはゲストに開放していて、夜は語らいの場として、朝はコーヒーのサービスがあるとか。ちなみに火器厳禁なため、朝食は近所のお店を案内しているそうですよ!また「常連さんにはよく案内をするんですが…」という前置きで屋上の紹介もしてくれました。夕陽がキレイに見えるそうです。但しハシゴを上って行くそうで、ナビは辞退しました…勇気のある方はどうぞ(笑)。

それから小さな宿泊施設は防犯面もちょっと心配、という方も多いのでは?けれど安心してください!2階にある1室が管理人部屋となっていて、スタッフが寝泊りしています。困ったことがあったら相談してくださいね。

ホテルステイでは飽き足らない台北旅のリピーターやいつもと違う台北暮らしを体験したい人におすすめしたい「OrigInn・Space」。
さっそく予約をしてみてはいかがですか?

以上、台北ナビでした。 

記事登録日:2017-05-19

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2017-05-19

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