フロー デ シン ホテル (雲品酒店)

フロント係に日本語の出来る女性がいた。建物はその前に完成したが、諸事情で3年ほど前に経営が変わってオープンしたらしい。彼女に付近に咲いていた「良い香りの花の樹の名前」を尋ねたら、周辺の従業員に聞き込みして、わからなかったのでネットで調べてくれたりと些細な事でも丁寧に対応してくれた。
従業員が多く、館内は勿論、外側も丁寧に掃除していた。浴衣代わりの健康ランド風作務衣、スリッパ代わりのゴム草履が置いてあり、その格好で館内を歩いても良いので、階下の温泉に行くのに便利だった。温泉は裸で入る（水着着用でない）。温泉内の湯桶は懐かしい檜。湯が漏れるのがご愛嬌。脱衣所のトイレの匂いがやや気になった。温泉の隣室は室内プール？小さなジムとＴＶゲームやボードゲームコーナーもあり、そこで日本語の情報誌を読んでいたらミルク烏龍茶を出してくれた。
客室の風呂も温泉で、シャワーブースの床？に傾斜あり、ガラス戸もしっかりしてて海外でよくあるような「洗面所までびしょびしょ」になることなく、檜の桶も漏れず。
安ツアー客（年配の日本語ガイド付き）らしきテーブルは別メニューだったが、私たちの頼んだ中華ディナーコースは小さいけれど丸ごとフカひれも入っていたり、ヌーベルシノア風に凝っていて美味しかった。私には量が多く食べ過ぎた。朝食のバイキングはテラス席もある。種類が豊富でどれを食べても美味しく、久々に大満足。帰りのシャトルバスをフロント＆ドアマンらが（飛行機みたいに）バスが見えなくなるまで手を振ってくれたのには感心した。
客室バルコニーに木の椅子セットがあり涼風を感じながら飽きることなく景色を眺められた。レイクビューの部屋でなくても各階共用部分には大きな窓があり景色は見える。
宿泊客のアクティビティーが色々あり、早朝の遊歩道散策に短パンサンダルで参加しようとしたら「1時間といえど山歩きなのでその靴では…」と止められた。（皆リュックに長袖長ズボン。事前に聞いておけばよかった）諦めて文武廟まで歩いたが、近くてちょうどよい散歩になった。
台湾大地震の前に日月潭へ来たことがあり、当時は我々が泊まった蒋介石別荘の涵碧楼以外は教師中心と客桟レベルの宿しかなかったが、見事に復興して高級リゾート地になっており、こんな行き届いたおもてなしのホテルが出来ているとは思わなかった。
ここは今のところお勧めである。