帕米爾新疆餐廳

パミール

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飛行機を乗り継がずとも味わえますよ♪魅惑の新疆(ウイグル)料理に迫ります!

こんにちは、台北ナビです。
中国の西端に位置する新疆ウイグル自治区。十何時間もかけて行かなくても、ここ台北で新疆ウイグル料理を味わえるお店を発見しました。その名は「帕米爾(パミール)新疆餐廳」。
本日お邪魔した金華店はMRT「東門」駅から徒歩7分、国立政治大学(公共行政及企業管理教育中心)の真向かいにあります。本店はMRT「公館」駅にある台湾大学のすぐ側です。ナビがウイグルと聞いて連想したのは、羊肉、エスニックな料理、砂漠…。ご覧の通り、まったくの初心者ですが、私と同じように初体験の方も、マニアの方も一緒にウイグル料理に舌鼓を打ってみませんか?
国立政治大学(公共行政及企業管理教育中心) 国立政治大学(公共行政及企業管理教育中心)

国立政治大学(公共行政及企業管理教育中心)

父から子へ、受け継がれる味。

崔さんとお父さん。お父さんのふるさとはウイグル、ではなく山東省。幼少期に日本で半年間生活していたこともあり、少しだけ日本語がわかるという崔さんです。

崔さんとお父さん。お父さんのふるさとはウイグル、ではなく山東省。幼少期に日本で半年間生活していたこともあり、少しだけ日本語がわかるという崔さんです。

「帕米爾新疆餐廳」金華店の店長、崔(ツイ)鍾譯さんはオーナーの息子さん。10年ほど前に公館にお店を構えたお父さんは、もともと和食、韓国料理、インド料理をこなすシェフだったそうです。先輩が住んでいた新疆へ遊びに行ったのをきっかけに、新疆料理に魅了されたというお父さんは独学で出店。公館店よりゆったりした造りのこちらのお店は3年前にオープンし、お父さんから受け継いだ味を提供しているのだそうです。取り扱うメニューは2店舗ほぼ一緒ですが、各店舗限定のメニューもあるそうなので、お見逃し無く。ではさっそく、ウイグル料理をご紹介していきましょう!
この壁紙、大草原にいる気分にるのはナビだけでしょうか・・・? この壁紙、大草原にいる気分にるのはナビだけでしょうか・・・?

この壁紙、大草原にいる気分にるのはナビだけでしょうか・・・?

壁に飾られた楽器は、オーナーがウイグルより持ち帰ったものだそうです。どれも独特で可愛らしい! 壁に飾られた楽器は、オーナーがウイグルより持ち帰ったものだそうです。どれも独特で可愛らしい! 壁に飾られた楽器は、オーナーがウイグルより持ち帰ったものだそうです。どれも独特で可愛らしい!

壁に飾られた楽器は、オーナーがウイグルより持ち帰ったものだそうです。どれも独特で可愛らしい!

大盤雞 480元「帕米爾新疆餐廳」招牌(オススメメニュー) 

大皿でダイナミックな料理が運ばれてきました。「大盤鶏」という料理名から鶏肉がメインなんだろうな、と思いきや、ウイグル人は鶏肉ではなく、ゴロゴロ入ったジャガイモを目当てに食べるのだそうです!一緒に煮込まれた食材のうま味成分をたくさん吸ったジャガイモ、確かにおいしそうです。「まずはジャガイモから召し上がってください」とのことなので、真っ先に鶏肉へ箸をのばしたくなる気持を抑え、さっそく一口!ホクホク感といい、しっかりしみ込んだ味付けといい、近からず遠からず、日本の肉じゃがのジャガイモを思い出しました。辛さは、特辛味、中辛、小辛から選べるので、辛いのが苦手な方は「小辛」と伝えましょう。ちなみに本日は小辛を頂きましたが、それほど辛みは感じませんでした。
この大皿を注文すると幅5センチほどの平たい麺「ビャンビャン麺」が付いてきます。こんな幅広の麺は初めてお目にかかります!このビャンビャン麺はなんと1500年の歴史があるそうで、清の始皇帝も食していたといいます。一度ビャーンと麺を伸ばしてベルト状にしたらできあがりなので、別名、皮帶(ベルト)麺ともいうそうですよ。お店で手作りしているというこの麺を大盤鶏に入れて頂くと、これがまたよく合います。歯ごたえ十分、甘味もあり、薄っぺらいお餅を食べているような食感がたまりません。店長の崔さんが一番好きだというこちらの料理、スープはご飯にもよく合うそうで「白米も軽く2杯は食べれちゃう」と話していました。
ビャンビャン麺の「ビャン」の漢字は、中国では一番多い57画!画数を数えようと書いてみるのですが・・・とにかく多すぎ〜!! ビャンビャン麺の「ビャン」の漢字は、中国では一番多い57画!画数を数えようと書いてみるのですが・・・とにかく多すぎ〜!!

ビャンビャン麺の「ビャン」の漢字は、中国では一番多い57画!画数を数えようと書いてみるのですが・・・とにかく多すぎ〜!!

付属の麺を、

付属の麺を、


単品で芝麻饢(ゴマ付きのナン) 50元/枚を注文して、このスープと一緒に食べるお客さんも多いそうですよ。
この大盤鶏は2~3人用とのことですが、なかなかのボリュームなので、正直なところ他の料理も注文するのであれば2~3人での完食は気合いが必要です。過去、一人でこの大盤雞に挑戦したお客さんの中、完食したのは1人だけだそうです。胃袋に自信のある方、ぜひ挑戦してみて下さい♪(もちろん、食べきれない場合はお持ち帰りも可能です。)
入れて、

入れて、

浸す!

浸す!

五彩大拉皮( 芥末味) 250元

彩り鮮やかで、涼しげな一皿が出てきました。豚肉の他、ニンジン、キュウリ、紫キャベツ、そして白いのはダイコン、ではなく「涼薯(リャンシュウ)」という野菜なのだそうです。涼薯は、大きめのカブのような形をしていて、皮をむいて生でも食べられます。水分を多く含んでおり、シャキシャキしていて、甘い!これは野菜というよりもむしろ果物に近いです。梨を食べているような、天然の甘味がとっても気に入りました!豚肉の下に隠れているのは、緑豆粉皮。緑豆のでんぷんで作られたこんにゃくのような、くずもちのような食感がたまりませ~ん。さっぱりとした味付けの決め手は、我々日本人にも馴染の深いわさびでした。美容にも良い「芥末(わさび)油」という調味油を使用しているそうで、食欲をかり立てます。わさびは、日本のみならず中国大陸でも古くから食されており、漢方としての用途もあるそうです。頭痛の時に食べると痛みが和らぐのだとか。
こちらは本日の、ナビのお気に入りの一品でした!特に夏に食べたくなりそうです。ちなみに、豚肉を食さないイスラム教徒の多いウイグル自治区ですが、漢民族用に豚肉を使った料理も存在するのだそうです。ウイグル自治区では、イスラム教徒に配慮し「豚肉」ではなく「大肉」と表記するのだと教えてくれました。
緑豆粉皮

緑豆粉皮

涼薯

涼薯

魚溜丸子 250元


こちらも豚肉を使用した肉団子の料理。酢豚にも似た甘酸っぱい味付けの正体はケチャップとお酢でした。
豚肉団子もジューシーで、ちょうどいい一口サイズなので、ポイポイ口に入ってしまいます。シャキシャキの涼薯と、ニンジン、ピーマン入りでお肉と野菜のバランスの良い一品です。

饢包肉(羊/牛)180元


ウイグル人の主食のひとつであるナンの真ん中に、羊肉が盛りつけられており、スープがしみ込んだしっとりした下側の食感と、ナン本来の柔らかさを一緒に味わう料理だそうです。たっぷりの野菜と一緒に調理された羊肉も然ることながら、ナンの優しい甘味がクセになりそうでした。2~3人でシェアするのもいいかもしれません。
台湾での羊肉の調理法は、しゃぶしゃぶや、鍋料理が多く、こちらのように炒めた羊肉は珍しいので、台湾人客に人気があるそうです。台湾で飼育された黑羊(黒ヤギ)は臭みが強いため、こちらではオーストラリア産の綿羊(ひつじ)の肉を使用しているとのこと。羊肉爐などの羊肉に比べ、臭みが少なかったので羊肉が苦手な方でも、もしかするとイケるかもしれません。ナンは一日に70~80個、毎日手作りしているそうです。テイクアウトのお客さんもいるそうですよ。
芝麻饢 50元/枚

芝麻饢 50元/枚

片饢 50元/枚

片饢 50元/枚

黃燜羊肉 260元

ラストエンペラー愛新覚羅・溥儀も愛したというこちらの料理は、1000年以上の歴史を誇る清朝の宮廷料理だそうです。程よい食感を残して煮込まれた羊肉のおいしいこと!脂身が少ないせいか、見た目ほどしつこくない味付けで、涼薯ともベストマッチでした。「ラストエンペラーもこれを食べていたのね」と、清の時代に思いを馳せながら頂くのも楽しいですよ。
塔里木烤魚 300元
ウイグル人にとっての母なる川「塔里木(タリム)川」の名前がつけられた焼き魚料理。一見和風の焼き魚に見えてしまいましたが、台湾産の大ブリな鱸魚(スズキ)にまぶされた孜然粉(クミンパウダー)の存在でグッとウイグル風味になるものですね。お好みでレモンや胡椒をかけて頂きます。厚みがあるので食べ応え十分!ただし、小骨にご注意を。ちなみに、この大きな鱸魚のアラはスープのだしに使用されるそうです。科学調味料を使用せず、天然素材でだしを取っているので健康的です!

卡瓦斯 50元 (左)
穀物を発酵させて作るというシュワシュワ系のドリンクで、甘いビールを飲んでいる気分になります。アルコールはほんの少~し入っているそうです。不思議な飲み物でしたが、乾いた喉にしみておいしかったです♪甘酒好きの方は、きっと気に入るはず。ぜひお試しあれ。
酸奶 50元 (右)
飲むヨーグルト。ウイグル料理にどっぷり浸かってしまったせいか、「ヤギミルクかな?」と勘違いしてしまうほど、濃厚な味でしたが、牛乳使用だそうです。ドリンクはいずれも自家製とのことでした!
どの料理もウイグル飲料にピッタリ♪ どの料理もウイグル飲料にピッタリ♪ どの料理もウイグル飲料にピッタリ♪

どの料理もウイグル飲料にピッタリ♪

金華店限定メニュー

薄皮包子  (羊肉) 140元/籠
ウイグル風肉まんなので、中身はもちろん羊肉です。薄い皮が特徴で、ウイグル族にとっては親しみのある小菜だそうです。

薄皮包子 (羊肉) 140元/籠 ウイグル風肉まんなので、中身はもちろん羊肉です。薄い皮が特徴で、ウイグル族にとっては親しみのある小菜だそうです。

瓊瓊飯 (不油不辣) 180元
ご飯の上に野菜をのせて蒸す、素食(ベジタリアンフード)。昔貧しかった頃に、食べられそうな野草や野菜を採って来ては一緒に混ぜて食べたことが発祥とされているそうで、とにかくヘルシーな一品です。

瓊瓊飯 (不油不辣) 180元 ご飯の上に野菜をのせて蒸す、素食(ベジタリアンフード)。昔貧しかった頃に、食べられそうな野草や野菜を採って来ては一緒に混ぜて食べたことが発祥とされているそうで、とにかくヘルシーな一品です。

事前予約を!

小巴郎烤羊腿 (一羊三吃 )1850元 (写真左上)
ウイグル族1000年以上の遊牧生活の中で形成されたという、彼らの特色あるおもてなし料理のご紹介。羊の脚の丸焼きです。ご想像の通り、羊の脚を丸ごと1本なので、テーブルの大部分を占領してしまう大きさだそうです。本日はお目にかかれませんでしたが、焼かれてテーブルに運ばれた羊の脚は、鑑賞した後に一度厨房へ戻され、表面のパリパリした部分はそのままスライスで、内側の柔らかい部分は涼拌菜(冷菜)として、そして骨の部分はスープという具合に3種類の料理に変化して再び運ばれてくるのだそうです。北京ダック方式みたいですよね。手間のかかる調理行程と、提供方法を考えると、このお値段も納得でした。
塩漬けにした羊肉を煮込んでから更に焼く、という製造工程は少なくとも半日かかるとのことなので、遅くても前日までには予約連絡が必要とのことでした。ナビもぜひチャレンジしてみたいです!

鹽湖烤魚 (鮮美原味) 360元 (写真右上)
こちらの塩釜焼きも人気のメニューだそうです。調理に約40分はかかるため、待つのが嫌な方は事前に予約をして置いた方がよさそうです。
以前はIT関連の会社に勤務していたという崔さん。自分の時間が少ない飲食店はたいへんだけれど、自分たちが提供した料理を食べて喜ぶお客さんの反応をすぐに実感できることが何より嬉しいと話してくれました。
永康街の散策ついでに、異国料理でお腹をみたしてみるのもいいかもしれません♪

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2014-06-10

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2014-06-10

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