小隱私廚・大隱酒食

James Kitchen

閉店・移転、情報の修正などの報告

素材の味を大切にした、老台北人Jamesさんのアットホームな家庭料理の店。

こんにちは、台北ナビです。人の成功には必ずその過程があります。でもそんなことがあったなんて誰にも気づかせない。お店のオーナー曽先生(以下、James)はそんな風に、さりげなく温かく迎えてくれました。レストランの場所は牛肉麺で有名な永康街。来てわかりましたが、骨董店などが多いなど、芸術家が多く集うエリアとして、ちょっとした人気のある路地です。そんなセンスを求める人たちの胃袋も十分に満足させているのが「James Kitchen」なのです。

骨董屋通りの先には、師範大学の校舎も見えます。

骨董屋通りの先には、師範大学の校舎も見えます。

有名人のサインも・・・

有名人のサインも・・・


「James Kitchen」は2店舗あり、お馴染みさんがいくのはこじんまりとした、まさに名の通りプライベートキッチンである「小隱私廚」、友達数人で、パーティも開けるのは2階もあって50人ほど収容可能な「大隱酒食」です。

小さな「小隱私廚」はほんとうに20人入れるかどうかという小さな場所。
こちらは大きい方の「大隱酒食」。
2F席はゆったりくつろげる畳ばりでした!

2F席はゆったりくつろげる畳ばりでした!

冷蔵庫がないかわりに、ビールはクーラーに入れて冷やしてあります。

冷蔵庫がないかわりに、ビールはクーラーに入れて冷やしてあります。

オーナーはアメリカ帰り

Jamesさんは小さい頃からお母さんのそばでお料理を作るのを見て育ったのが影響してか、いろいろな職業を経験したのちに、「やはり私の一番好きなのは料理を作ること」とコックの道を選んだそうです。青年の頃は世界各地を回り、料理の修行をしており、かつてアメリカではカリフォルニアで15年間にわたりレストラン経営をしていました。この間、各地で必ずその当地の料理を習得しています。

台湾に戻ってから数か所のレストランの厨房にいましたが、その後この店を出したのだそうです。メニューを見れば、特に家庭料理であることが分かります。浙江料理、廣東料理、日本料理、そして台湾料理がありますが、主に煮込み料理が多く、これだけでも時間と手間を十分かけている事が分かります。オーナーは毎日3つの市場をはしごして自分の目で吟味して購入しているとのこと。

日替わりメニューが多いのです。

おすすめ料理を見てみよう!



料理を詳しく紹介してみましょう。ここの2店舗ともメニューは同じです。
前菜として季節沖菜(季節の野菜)
125元


その季節にあった旬な野菜が出てきます。本日は苦瓜と小魚の炒め物や豆もやしの香油あえ。2つともシャキシャキとして歯ごたえがよいです。
火靠(火へんに靠)菜
150元(冬限定)

2種類の菜心を煮込んだもので、ほんわかとした苦味がとてもおいしい。脂物をとる際には排毒の作用があるそうです。ここでは、今では家でも見られなくなった家庭料理として最適な料理が多いんです。
敦煮什錦菜
220元


鳥の足の骨をすべてとって(この手間だけでも頭が下がります)柔らかく野菜と煮込んであります。オーナーは日本風おでんと言ってます。
素燒腐皮捲
120元


ゆばの中にえのきとしいたけが巻いてあるあっさりとした味でです。とても上品。
大根の煮込み(冬限定)



これまたおいしい。だしがほどよく滲みています。料理をしている主婦ならこの味をどうやって出してるのかまず聞きたくなります。
午魚一夜干



台湾の魚ですが、まるで日本の焼き魚と同様ご飯やお酒にぴったりです。毎日用意している分は、すべて売り切れるという人気メニューです。
干貝肉燥飯
120元


格別で油の殆どない、さらさらとした食間で、「お代わり!」とつい言いたくなります。これとスープだけでも十分おいしい。
特別料理としてブタのもも肉の煮付け


これこそ台湾料理の大御所!少なくとも3時間はかかる料理なので、予約制です。
鹹菜肝連

鹹菜肝連

炸蚵捲

炸蚵捲

干貝肉燥飯

干貝肉燥飯

30年もの菜脯

30年もの菜脯

滷大腸

滷大腸

八寶菜(冬限定)

八寶菜(冬限定)

健康を気にする方への気遣い

本日出してくれたメニューは長寿のお祝いにぴったり。栄養、そして体によい野菜の数々。まさに、食べて健康になる基本をすべて揃えています。

一家総出で集まる事が多い台湾では、今日のようなメニューを食べに、3歳からお年寄りまで、まるで自分のキッチンのようにして訪れるのだそうです。

中国語がだめなら、オーナーは英語もOKなので、心配ありません。でも、オーナーの自信作ばかりなので、どの料理が出ても、だいたいハズレることはなさそうです。あなたが台湾初心者でも、台湾生活が長くても、きっとこの煮込みの味には満足するでしょう。特に疲れているあなたは、食べてるうちにほっとしているかもしれない。

最後になりますが、プライベートキッチンである「小隱私廚」のカウンターには素敵な女将さんの写真があります。


今にも話しかけてきそうな生き生きとした表情。3年前に他界したそうですが、オーナーといつも仕込みをしながら一番心おきない話しいてるような、そんな素顔が見られそう。玄関のランプが赤くなったらオープン。では、暖簾をあげて中に入ってみてください!

 以上、台北ナビでした。
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記事更新日:2009-07-24

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-02-12

スポット更新日:2016-09-19

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