台湾人じゃなくても『ただいま・・・』と思わせる、懐かしの台湾おふくろの味。
こんにちは、台北ナビです。
台湾で、落ち着いた郊外の静かな住宅地といえば、政治家・芸能人・大会社の社長さん・はたまた日本人駐在員さんが多くお住まいになる高級住宅地『天母』エリアです。外国人やセレブの人が好んで住まわれるここのエリアは、通常とは違った優雅な時間が流れ「えっココは本当に台湾?あっやっぱり台湾だった?」と錯覚を覚えてしまうことも。外国人も多いことから、天母東路には特に外国人パブも多くあつまり、台湾の一般的な風景とは一線を隔しています。
そんな天母東路に、ほかの建物とは一風かわった、台湾らしいレストラン!?があるんです。その名も「女娘的店」=「お袋の店」というお店。そう台湾家庭料理を惜しみなく提供するこちらのお店は、1992年にオープン。
多くの日本のガイドブックにも紹介されていることから、台湾通のあなたなら、名前ぐらいはきいたことあるかもしれませんね。今日は、「優雅な町天母」という概念を忘れて、どっぷりと。そしてローカルに。台湾のお袋の味に漬かってみたいと思います。
提灯が光るその奥に、懐かしの40~50年代が
なんだなんだ、お祭りでも始まるのか!?その提灯のかかった石門をくぐると・・
どどんぱ。ちょっとレトロな中にもかわいらしさの残った石造りの民家がそびえ立ちます。
(なんだか昔の豪邸って感じ・・・
いいなぁ)
なんだか、千と千尋のワンシーンみたい。どこかにワープしないでね。
中にはいると、まず最初にナビの目に飛び込んだのが、駄菓子売り。駄菓子屋さんみたいに、レジの下あたりに、駄菓子やらおもちゃやらが、雑然と並べてあるのです。なつかしの駄菓子たち。その存在価値は日本でも台湾でも同じようです。
夢中になって遊んだ割れないシャボン玉。
風船が砂天井に引っ付いたまま取れなくなり、母親の逆鱗に触れたことがあります。
この緑のお面は、なんと、獅子舞の獅子!日本だともっと怖い顔をしてると思うのですが、この獅子はなかなかひょうきんな表情をしています★
お店は、お庭・1階・2階・2階テラスと4種類ありまして、2階席のテーブルは、優に8人は座れそうな丸テーブルがどどどんとおかれています。
お母様方、2階のテラスは柵が意外にも低く、お子様にはとっても危険です。子供には行かせないようにしたほうが無難でしょう。(その分眺めはとてもいいですが)
台湾のお袋の味とは如何に
こちらの4品は、実は台湾の有名日本人「瀬上剛」さんの大好物なんですって。瀬上さんおすすめの料理の数々にはとメニューの後ろに
<瀬>記号を付けました。
炒山蘇花
これもまた珍しい青菜。スジが見える様な感じの葉っぱかな。原住民の方が食べていた山菜だとか。今はスーパーでもよく見かけます。一緒に炒められている「破布子」は小さい豆みたいな漬物で、塩辛くておいしい。
これだけでも箸でつまみたくなります。「破布子」はお魚を煮るときによく入っているものです。
空心菜
<瀬>
台湾料理の定番「空心菜」の炒め物。緑色のものが食べたい時は、間違いなくこれをどうぞ。当たり外れのない基本の炒め物です。
古早味(火共)肉(豚の角煮)
<瀬>
日本で食べる豚の角煮って、だいたい2口ほどで入る大きさですよね?しかし、さすが台湾!きた瞬間食べ応えのある大きさに驚き!4~5時間煮込んであるので、お箸の通りもスムーズ。
脂っこくなくて醤油の味が濃く、ご飯にとってマッチ。トロリとしています。3-4人ぐらいのサイズですが、本当においしいので、女性一人で食べきった人もいたんだとか!
猪油飯
<瀬>
魯肉飯ではなく、豚油飯。そう、豚のラードをご飯にかけて食べるんです。ちょっとほのかに醤油の味がして、ご飯がするする入ります。でも一番オツな食べ方は、角煮と一緒に食べることかな!
蒜泥透抽(イカの炒め物)
<瀬>
これから、暑い暑い夏がやってきます。負けないためにもにんにく食べて体力つけましょう。というくらいたっぷり入っています。日本人に合う味で、これもごはんがすすみますネ。
竹筒君子蝦(竹筒に入った漢方蝦スープ)
竹が前にでてきました。なんだなんだ。かぐや姫でもでてくるのか、もしくは、金銀小判かと思っていたら、なんと漢方系のスープでした。残念ながら、かぐや姫でも金銀小判でもありませんでしたが、そのスープの彩りのよさに感激。ちょっとした金銀財宝ぐらいの彩りです。中には、蝦・クコの実・高麗人参など、台湾の漢方食材がたっぷり入っています。冬にのむと体がぽかぽかしてきます。
ドリアンの揚げ巻(デザート)
ナビ初のドリアン!今までにおいと形に後ずさりしたくなるので、一度も口にした事がなかったのです。ゆっくりどきどきしながら口に入れてみると・・・甘くておいしい!さつまいもの様な味。においもしない。なんだ、食べれるじゃないかあ!!
周りのさくさくはタロ芋を細くして揚げたもの。中のやわらかいのとサクサクがマッチ。まだドリアンを食べた事のない方、まず始めにチャレンジしてみて!きっと気に入るはず!
酸梅湯
酸梅湯は、周りの骨董品に溶け込むような、やかんでサーブされます。小学校の給食の時、お茶はこんなかんじで出てきたので、懐かしい思いに取り付かれるNAVI!夏は冷たく冬は暖かくしてくれる気使いが嬉しい。
ビールも各種
台湾ビール:金牌ビール:生ビール:キリン:
ハイネケン:
かなり有名なこちらのお店。天母でこれだけ台湾らしい風情を演出しているのは、このお店ぐらい。たくさんの有名人もここでサインを残しています。ビビアン・スーも何回もきたんだとか。