太魯閣渓谷 自力トレッキング

旅行の時期 2015年04月

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太魯閣渓谷に関する旅行記は数多く公開されています。が、車やバスを使わない徒歩でのトレッキングで、距離に対するコースタイムが公開されているものは、私が知る限り、殆ど見当たりません。
そこで、ここでは、緑水→燕子口までの徒歩でのコースタイムを中心に、参考になりそうなな写真を交えながらリポートしたいと思います。

私自身は歩くのは遅くない方ですが、途中、頻繁に写真を撮り(時には三脚をセットしながら)、水を飲みながら、行動食を食べながら、また、落し物など取りに戻りながらww、ゆっくり、タラタラと歩いています。
どうか、ご参考になりますように。

太魯閣峡谷

太魯閣峡谷

台湾随一の絶景ポイントといえばここ!人生に一度は行かないと損します!!

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トレッキング日は2015年4月23日。
前日、知本温泉から花蓮に移動し、花蓮市内のホテルに泊まりました。花蓮駅に到着してすぐ、太魯閣のバスのワンデイパス(250元)を買いました。今回は、花蓮→緑水、燕子口→花蓮しかバスに乗らない予定でしたが、割安なのと、いちいち払うのが面倒なので、買うことにしたのです。
駅を出て、向かって左手のオレンジ色の建物(写真参照)が花蓮客運営業所です。片言ながら、日本語の通じる係員もいます。チケットと共に時刻表をくれるので、失くさないように。
なお、時刻表は花蓮客運HPからも入手できます。

http://www.hualienbus.com.tw/bus/ticket_info.php
左側やや下の「太魯閣任我行-時刻表下載」をクリックするとexcelファイルでダウンロード出来ます。

※ご注意!実は花蓮駅には改札口が2つあります。構内コンコースの写真に見とれて歩くうちに、つい間違えて駅の反対側に出ないように。(どなたも書かないので、間違えたのは私だけかもですが…)
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太魯閣渓谷行きのバスは、営業所前、①番乗り場から出発します。
駅に近い方から、①②③の順に乗り場があります。
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バスのロータリーを挟んで花蓮客運営業所の反対側には、旅遊服務中心がありますが、ここには太魯閣の地図や、トレッキングに必要な情報は置いていません。
地図は太魯閣のビジターセンターにあるとのことですが、私は今回、ビジターセンターには寄らないので、日本に居るうちに、必要な地図をダウンロードして印刷して持って行きました。
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駅前とは打って変わって、花蓮の繁華街は大変な賑わいです。
飲食店、セブンイレブン、ベーカリーなどが台北並みにひしめき合っています。私は、中山路途中のベーカリーで、歩きながらでも食べられるようなパンを買い込みました。
もちろん、駅構内にもセブンイレブンはあります。でも、品揃えはそれほど多くはなく、やはり混雑しますので。
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いよいよトレッキング当日。
山間部では、天候は午後になるほど崩れがち。ちょっと早起きして7時50分発の天祥(ティエンシャン)行き、任我行(ツーリストバス)に乗りました。
この日は、照らず降らず、風も程よく、まさにトレッキングには持って来いの天候でした。
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途中、何と、バスのアナウンスシステム?が壊れ、耐え難いエラー音が鳴りっ放しになったため、バスは一度花蓮駅営業所に戻ってしまいました。このため、9時25分に緑水(リュイスェイ)到着が30分弱、遅れてしまっています。
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9:50
緑水到着。
バス停前の緑水展示館をしばし見学。
ここでは、日本統治下の太魯閣の歴史を写真で見ることができます。太魯閣は日本が拓いた場所だということを、初めて知りました。
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緑水には売店やカフェ、トイレもあります。
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10:05 緑水歩道の道標前。
いよいよここからトレッキングスタート。
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坂道をちょっと上がると、登山学校があり、その手前に緑水歩道入口の道標があります。ここからはちょっとした山道。ハイヒールやサンダルでは無理です。
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このルートは、特に登山靴やトレッキングシューズである必要ではありません。全行程の9割は車道です。
私はskechersのGO WALKで歩きました。インナークッションがよく、何時間歩いても疲れません!
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10:22
登山学校脇の歩道入口から10分足らずで、トンネルに着きました。
中は真っ暗で、確かに言われた通り、懐中電灯が要りますが、距離はさほど長くなく、トンネル内で写真を撮っても、3分ほどですぐに出口に出ます。
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10:50
出発して45分。緑水歩道出口に出ました。バスが通る道路に戻ったのです。
ここで水を飲んでる間に、なんとウィンドブレーカーを落し、気付かずに一度、合流露営区の先まで行ってしまってから、気付いて、ここまで戻ってきました。
幸い、ウィンドブレーカーは無事回収。あー、よかった。

11:00、気持ちも新たに再出発。
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11:05
5分足らずで合流露営区に再到着。
人口的な設備の整ったキャンプ地です。
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11:13
10分足らずで慈母(チームー)橋に到着。
写真を撮り、小休止。
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11:23、出発。
バスの本数、とっても少ないですね。
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11:57
約35分で九曲洞入口到着。ここは目下、崖崩れのため工事中で、歩道は通れません。
向かって左側の車道トンネル内を通過するだけです。
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トンネル内は当然ながら全く景観なし。ひたすら車に気をつけながら進みます。
ここを逆方向から来るのは、個人的にはお勧めしません。若干ながら上り坂で、トンネルの距離も長いので、ただ疲れるだけですから。
実際、逆方向から登ってきて、トンネル出口の道路端にへたりこんでいる若者2人に遭遇しました。
工事が終わって洞内に入れるようになったら、改めて歩いてみたいものです。
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12:13
トンネル通過に16分かかりました。写真左側が、閉鎖中の九曲洞歩道です。

12:17、九曲洞を出発。
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12:34
約20分で流芳橋に到着。
この先が錐麓断崖(ジュウルーダンイェン)です。
絶景を眺める展望デッキがあるので、ここで食事休憩にしました。
レストランはありません。持参したパンとコーヒーで昼食&写真撮影です。
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13:00
展望デッキ出発。ここからの景観は予備知識を遥かに超えるもので、ただただ、圧倒されました。
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13:28
約30分で靳珩(ジンヘン)隧道到着。
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更に断崖絶壁が続きます。
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岩棚にはこんな可愛らしい姿も。
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13:50
靳珩(ジンヘン)橋に到着。
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靳珩公園には売店やレストラン、トイレもあります。

14:00、出発。
ここから燕子口(イェンツウコウ)歩道へ入っていきます。
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更に絶景を見ながら…。
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ツバメ撮るのって意外に難しいんですよね。
だって、速いのなんのって…。
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14:25
無事、燕子口バス停に到着しました!
天候に恵まれ、落石事故にも遭わず、素晴らしいトレッキングでした!
太魯閣というと、団体ツアーを申し込まれる方も多いようですが、私は、マイペースで歩くトレッキングが、一番太魯閣を満喫できるような気がします。
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花蓮往きのバスは、14:45。申し分ないタイミングです。
この日は、10分送れて来ました。
任我行、班車とも、路線バスには、正面、側面に必ず電光掲示があります。小さめのバスで来ることもたまにありますが、電光掲示があれば、必ず路線バスです。うっかり乗り逃さないようにしましょう。
逆に電光掲示が無いのは、観光バスです。むやみに手を振って、疲れないようにしましょう。
さほど車内は混みません。また、さほど渋滞もなく、この日は、ほぼ時間通り、花蓮駅に到着しました。
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当初、18:20分発、台北往きの太魯閣号を予約していましたが、窓口で16:35分発の普悠馬号に変更したいと言うと、あっさり、日本と同じように乗車変更してくれました。手数料もかかりません。
私は台湾語はできないので、英語でゆっくり話しましたが、充分係員に通じていました。念のため、「車次229 CHANGE、OK?」のメモも見せましたが、殆ど必要無かったようです。
写真は普悠馬号、素晴らしい特急列車です。

最後に今回のコースタイムまとめました。参考にして下さい。
緑水→合流露営区=60分
合流露営区→慈母橋=10分
慈母橋→九曲洞バス停=50分
九曲洞バス停→流芳橋=20分
錐麓断崖展望デッキ→靳珩隧道=30分
靳珩隧道→靳珩橋=20分
靳珩公園→燕子口バス停=25分
(行動食での休憩込み、所要約4時間半)

記事登録日:2015-05-01