初次台湾、そして宜蘭農場体験

旅行の時期

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 初めての台湾で、「宜蘭農場体験エコツアー」に参加して来ました。案内資料を見て日本語での案内が気を楽にしましたが、内容はどんなものか、楽しみと不安の入り混じった旅でした。
当日朝、待ち合わせ場所に参加者が集合し、台北ナビの方の説明を聞きつつ、通勤ラッシュで車やスクーターで込み合う台北の街を抜ける。思っていたより激しい通勤ラッシュ、車もだがスクーターが多く、かなりのスピードで走っている。我々の乗った車は台北市街地を抜け、宜蘭に続く高速道路に乗る。車は減り、緑濃く起伏に富んだ山間を縫って快適に走る。
長い、長いトンネル(13kmだそうです)を抜けると突然のように田園地帯が広がる。
田畑が連なりその向こうに右辺がギザギザした三角形の小山が望めた。後で聞くと小山と見えしは亀島という名の島で「イルカウオッチング」が楽しめるとのこと。
冬山郷に入ると車窓に赤や黄のハイビスカスと色とりどりの花が、田にはもう稲穂が揺れていて、そこには盛りだくさんの参加体験と見学が待ち受けていた。

<<<三清宮
 ど派手で極彩色の建物に先ず驚かされる。屋根瓦も軒も柱もが鮮やかな色に染められている。朱色の柱は地名ともなった南紀の熊野新宮速玉大社を想い出させるが、敷地と建物の大きさは相当違う。
社殿いや廟の前では数人の方が小雨の中で熱心に踊って?いた。これは一種の御供養なのか。日本ではお目にかかれない。
長いお線香の薄煙を浴びた御本尊は道教らしき装をした3体の金ぴか坐像で、各自なにやらを抱えていた。どのようにおまえりしてよいか作法が判らぬので、3度ばかりお辞儀をしてみた。御利益はあるかな。
 社殿は山の中腹、高台にあって庭先からの眺めは素晴らしい。眼下には梅花湖が広がっていて、降りて湖畔を無性に散策したくなった。

<<<香格里拉休閒農場
香格里拉休閒農場での一泊は忘れられない夜となりました。
夕食は農場周辺で採取された野草を使ったものなどを交え、懐石風に次々とおいしい料理が出てきて、デザートを納めるとはちきれるほどのお腹になってしまいした。
食後は農場スタッフのイベント開催呼びかけに応じ、大勢のファミリーが広場に集まって来て、スタッフの軽妙な司会で進められた観客参加型の数々の催しものに子供達は大はしゃぎでした。仕上げのイベントは「天燈(ランタン)の打ち上げ」です。熱気球を小型にしたような紙製ランタンに、一個ずつファミリー単位で願い事を寄せ書きし膨らませます。いよいよ打ち上げです。照明が消えた駐車場で各ランタンに一斉に火が灯され、カウントダウンとともに夜空に放たれました。それはまるで大きな蛍が飛び交うようで、幻像かとおもえるほどでした。なぜか「さだまさし」が唄う「精霊流し」が聞えたような気がしました。
私どもに用意していただいた広々とした部屋は高台にあり、窓から見る夜景はかすかに判る山々の稜線の間から遠く町の明かりが点々と連なって見え、空気が澄んでいることを証明しているようでした。


記事登録日:2009-07-28