中医薬養生中心・養生SPA(台中市)

Chinese medical healthy-prevention center中醫藥養生中心・養生SPA

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アロマに漢方をプラス、理学療法士がくつろいだ環境で施術してくれるスパです。  

こんにちは、台北ナビです。皆さんはどんなスパを経験したことがありますか?アロマテラピー、整体マッサージ、いろいろありますよね。今回、ナビたちは台湾中部の台中市にある中国医薬大学の予防医学センターにやってきました。ここの11階にある中医薬養生中心で,ちょっと珍しい漢方スパ&マッサージを体験したいと思います。

台湾の要人やセレブも利用する予防医学センター

漢方医といえば、街の小さなクリニックを思い浮かべるナビの予想を大きくくつがえす巨大なビル。中国医薬大学附設医院は、台湾の医療体系の中でも指導的役割を果たす「医学中心」というランクの病院です。西洋と東洋の両方の医学部がありますが、とくに東洋医学の分野では歴史があり、台湾の漢方医さんも多くがここの大学出身だとか。養生中心では教授クラスのお医者さんが脈をとってくれるので信頼度も十分です。

ナビたちがおじゃました時、偶然この予防医学センターのコンセプトを提案した病院副院長の林燦医師に遭遇。林医師によると、「従来の紙切れ1枚の検査結果で病人をはかるような健康診断ではなく、利用者が十分に気持ちよく、なおかつプロフェッショナルの医療サービスを受けられる施設を作りたかった」そうです。どおりで建物内も全然病院っぽさがありません。スパのシャワー室の床が木格子になっているのも、足元が冷たくないようにとの利用者にたいする細かい心づかいを感じました。またここは一般の診療棟とは区切られていて、検査機器などもすべて専用、動線が交錯することもないようになっているそうです。

落ち着いたフロアー空間

エレベータを出ると落ち着いた雰囲気の受付があります。漢方クリニック特有の臭いはなく、かすかに香のかおりが。ソファーがあり、中国風のゆったりした音楽が流れていて、ホテルのラウンジのようです。ここにいるのは漢方の知識のある薬剤師さんで、スパの説明や利用者の質問に答えてくれます。電話で予約しておいた利用者は、初めての場合、初診表に名前と生年月日などを書きます。中国医薬大学の病院を受診したことのある人は、カルテ番号が分かるもの(或いは台湾の健康保険カード)をもっていくとよいとのこと。ここでの漢方医の診断は、カルテとして保存されるそうです。また診断を受けないで、スパのみの利用も可能です。

受付の奥には診察室と休憩エリアがあります。高級漢方薬材が空間のディスプレイになっています。スパ用の個室はさらにその奥。1人用の部屋が2つ、2人用が1つ。2人用の部屋には通常ベッドの他に、フローリングの床にマットが敷いてあり、ベッドに横になれない人でも利用できます。個室内にシャワールーム、マッサージベッド、バスタブの全てが設置されているので、部屋を移動することはありません。

受付での説明で薬剤師さんが念を押してくれたのは、「個室内にトイレはありません。受付をしたらまず受付の向かいにあるトイレで用をすませてください。」とのことでした。それがすんだら、待合いのベンチ席のところで使い捨てスリッパに履き替えます。

スパルームは明るく広々

今回のセラピスト、蔡さん。とっても感じのいい人でした

個室は8坪くらいあり、ホテルの一室のような明るい雰囲気。最初に室内用のお香を選びます。香りはローズ、ジャスミン、ラベンダーから。

先にテラピストからクローゼットや脱衣の説明があり、一人になったらシャワーを浴びます。タオルやラップローブ、バスローブ、紙パンツ・シャワーキャップなどが準備されています。ドライヤーもあります。髪どめやヘアバンドもあるので、エステ中に髪にオイルがつくのがいやな方はしっかりガードしておきましょう。シャワーを済ませたら、ラップローブをつけます。そのまま自分の下着でもいいですが、やはりオイルがつくのが気になる方は、準備されている紙パンツにはき替えてください。

ラップローブ ボタンは前で

ラップローブ ボタンは前で

紙パンツ女性用。すごいTバックです

紙パンツ女性用。すごいTバックです

準備ができたら、ドアに少し隙間をあけておくとテラピストがきてくれます。

アロマ+経絡マッサージ

テラピストが来たら、医師の診断結果も参考に、まず好きな漢方入浴剤の種類を選びます。アロマオイルはDIVINAのものでした。これには漢方は入っていません。林副院長によると、漢方の成分を配合したオイルを現在開発中だそうです。オイルの種類は入浴剤と合うものをテラピストが選んでくれます。

ベッドに横になると全身をおおうタオルをかけてくれるので、ラップローブをはずします。背中が温かいと思ったら、これはリハビリの時に使われる電気毛布でした。これで体を温めつつ、アロマオイルマッサージをうけます。ベッドは一般のエステより細めの医療用の高さが調節できるベッド。両手はだらっと下げていてもいいそうです。中国医学の「推拿」(体のツボを刺激する)も入っているので、けっこう強めに押される感じ。強すぎると思ったら遠慮せずに言いましょう。

医療用の電気毛布

薬湯バスは4種類

安神助眠浴 薬材(夜交藤、合歓皮、石菖蒲など) 効果:リラックス効果があり、睡眠の質を改善
舒経活絡浴 薬材(一條根、伸筋草、トウキなど) 効果: 血液循環を促進し、筋肉の疲労を取る   
駆風散寒浴 薬剤(紫蘇葉、防風、桂枝など)  効果: 新陳代謝を刺激し、抵抗力を増す
養顔美容浴 薬剤(白芷、白芍、白芨など)  効果: 皮膚の栄養状態を良くし、アンチエイジング効果

マッサージが終わると、テラピストがバスにお湯を入れ、いよいよ期待の漢方浴。とはいってもお風呂に直接薬材が入っているわけではなく、病院で研究開発された漢方薬の精製パック入りを溶かし込みます。今回ナビが入浴したのは養顔美容風呂。バラの香りとピンク色がきれいです。薬浴の目的は皮膚から吸収することで、薬の吸収や効能がアップするそう。ジャグジーの説明、20分のタイマーをセットしてセラピストは室外へ。入浴中はドアにロックをするよう言われます。

まっしろい抗菌バスタブはドイツ製とのことで、西洋人の男性でもゆっくりできる深さと広さ。滑り止めマットもいれてくれますがナビはちょっとジャグジーの流れにおされ気味。お湯に黒い粒が浮いてたりしてびっくりしたのですが、これは漢方の薬剤の粒でした。
入っていて気分が悪くなったりしたら、無理をせずにすぐ上がって休憩します。飲み物も置いていてくれるので、水分も補給しましょう。タイマーがなったらそのままにして、またシャワーを浴びてもいいし、薬用成分を残したい場合はそのまま服に着替えます。

最後は休憩エリアで養生藥飲を

薬浴が終わって個室を出ると、休憩エリアで「薬飲」(漢方飲料)と点心をいただきます。点心は季節により違うそうで、夏場には亀令膏という漢方ゼリー、ナビたちが行ったときは肌寒い頃だったので紫米入りのぜんざいでした。これもカンヅメではなく、センター内のレストランで作っているそうです。ぜんざいの量がかなり多めと思いましたが、皆さんスパの後はお腹もすっきりしちゃうせいか、すぐ食べ終えるそう。出される飲み物は「繊明茶」か「甘潤飲」という漢方成分を含んだもので、どちらも軽くて飲みやすかったです。

ナビ1の感想

マッサージはすごく気持ちよかったです。パソコンのやりすぎで肩と腕が痛いというと、特に念入りに治療してくれました。腕を曲げたり延ばしたりしながらポイントを指圧、リハビリテーションのテクニックみたい。薬浴は想像したほど漢方臭くなかったです。でもそのあとのスッキリ感は普通のスパや温泉より強かったので、これが漢方の底力なのかと。全体的には「おしゃれにカンポー」という感じ。ぜんざいも一気に食べてしまいました。

ナビ2の感想

病院の中の施設とは感じさせない雰囲気と設備で、清潔だし、女性の理学療法士ということで、安心して施術してもらえました。特に、「まだやり足りない所は?」と聞かれ、足のむくみが気になるというと、両足をまたしっかりとマッサージ。足の付け根の所までぐぐっと手が来るけど、女性なので、全然気にならなかったです。


以上、台北ナビでした。

記事登録日:2009-03-19

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メニュー 所要時間 価格
中醫藥養生SPA 120分 3,100 (元)
中医体質健康検査 60分 3,500 (元)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-03-19

スポット更新日:2012-12-14

利用日
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