北京料理 

代表的なのは北京ダック。寒い地方の料理なので、小麦をふんだんに使い、やや油っぽく、こってりした味付けのものが多いのも特徴です。


もちろん、代表的なのは北京ダック。本場北京のものは、自家製の炉で、薪を使ってじっくりあぶり焼きにするのがメイン。人気専門店ほど、仕入ルートや品質が確立されているので間違いないでしょう。また、ダック以外にどんな料理のラインナップや名物の一品があるかなどをチェックできれば、さらによいでしょう。寒い地方の料理なので、小麦をふんだんに使い、やや油っぽく、こってりした味付けのものが多いのも特徴です。

代表的な料理


■烤鴨
オーソドックスな店では、まずこんがり焼きあがったダックを注文したテーブルまで運び、コックさんがその場で皮を切り、肉をそぐパフォーマンスを見せてくれます。そしてパリパリの皮だけでひと皿、その他の肉でひと皿盛ってくれるので、まずは小麦粉で焼いた薄皮に肉、ネギ、ミソを巻いて食します。お店によって、ダックを使った炒め物一品と骨などと混合して煮込んだスープがついてきます。


■酸菜白肉火鍋
北方料理を代表する鍋物。白菜で漬けた酸菜と豚肉と海鮮がメイン。エビ・ハマグリ・カニなども入り、具だくさん。肉はしゃぶしゃぶ風に、さっと湯通しして、ゴマだれやお店特製のタレにつけていただきましょう。酸味が強い酸菜と海鮮ダシがきいたスープも、ハルサメなどと一緒に飲めば体はポカポカ。


■焼餅夾牛肉
小麦で作った焼餅をハンバーガー風に切れ目を入れて、煮込んだ牛肉、ネギ、キュウリなどを巻いたもの。スナック感覚でも食べられる一品。


■牛肉餡餅
こちらは、クレープ風に焼いた焼餅に牛肉スライスなど具をたっぷり入れ、北京ダックと同様の甘味噌ダレで味付けして巻いたもの。サイドメニューとして人気。


■鮮肉鍋貼
北方風の焼餃子。パリッと焼き上げられた皮、そしてやわらかな餡のバランスが絶妙なほどおいしい一品。水餃子と双璧をなす、北方料理の代表選手ですが、日本人には焼いたほうに親近感を覚えるはず。


■合菜代昌
モヤシ、豆腐、キクラゲ、長ネギ、春雨などが入った野菜炒めの上に、ふんわり玉子焼きがのった、家庭料理風の一品です。


■京醤牛肉絲
濃い目の味付けの牛肉は、つけあわせのレタスの千切などといっしょに斤餅といわれる中華クレープでマキマキするとちょうどよろしいかと。


■韮菜盒子
半月形をしたデカい餃子?何が包んであるか、開けてみると、胡椒のきいたニラがたっぷり入っています。油を使わず焼いているため意外とあっさりしています。


■烙餅
北方料理で、小麦粉で作ったパイ状になった「餅」は各種。ひとつは北京ダックの肉を包む薄餅、ちょっと厚めの斤餅、そして、焼いている段階で鉄板上でクシャクシャッとくずして、サクサク感をより際立たせたのが、この烙餅。薄い部分はサクッ&カリッ、厚い部分はモチッとしていて、白飯にかわる副食にはぴったり。


■鶏絲拉皮 
ところてんのような食感の半透明な麺(緑豆の粉でつくったもの)に、鶏の細切りとキュウリ、特製マスタードをつけてさっぱりといただきます。メイン料理が来る前のオードブルとして、箸休めにご注文を。

こんな食べ物も


北方料理は、体に温まるもの+小麦粉で作る料理と連想すると自然に「麺」を思いつきますよね。特にこねた小麦の塊を削った太麺に肉ミソダレであえる「炸醤刀削麺」や、いろんな具を煮込んたとろみがついたスープで食べる「大滷麺」など、麺もイケます。また、餃子を食べる時など、スープではなく熱い小米粥(粟をにこんだお粥)といっしょに供されることも多いです。
炸醤刀削麺

炸醤刀削麺

大滷麺

大滷麺

そのほか「宮廷料理」と銘打つ高級なレストランや茶館などでは、宮廷風の点心が用意されています。食後や、ゆっくりティブレイクしたい場合は、宮廷菓子を注文してみては。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-07-22

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