川堂養生館

閉店・移転、情報の修正などの報告

「ヘソ灸」とにかく一度体験してみて!~2000年前の中国で一般的だった健康法を再現~

こんにちは、一青妙です。体に良い事が大好きで、これまでに色んなマッサージや鍼、お灸の治療法を受けて来ました。でもヘソ灸は未体験。今回お邪魔する川堂養生館は「ヘソで若返る…」事を10年前からうたっているのですが、さすがにそれはないでしょ!?と思いながら、疑心暗鬼で行って来ました。

清潔感120%~小さな入り口でも中は広々~

台湾には星の数ほどマッサージやエステのお店がありますが、中にはちょっとくたびれた感じの設備や衛生的に疑問な所もあったりと、当たり外れがあるなと私は思っています。ここ川堂養生館のは、台北駅裏の割と古い雑居ビルが建ち並ぶ一角、外からは入り口が小さくてお店に続く急な階段が見えるだけ。入り口の壁には適当な感じで記事が貼ってあり、正直「大丈夫かな…」と階段を上がって行きました。2階には大きな自動扉があり、履物を脱いで中へ。中に入ってびっくり!受付とカウンセリング用の机、カウンターがあるのですが、思ったよりも広く、全体的に落ち着いた照明で清潔感があり、2007年に内装を変えたばかりなのでとても綺麗な室内でした。台湾の住居の特徴は、外観からは想像がつかないくらい中が綺麗にリフォームされている場合が多く、ここもそうなんだと再認識しました。
因に2階はヘソ灸用の階で同時に最大6人、3階は足し蒸しと火療用の階で同時に足蒸しは10人、火療は1~2人施術できます。

川堂養生館(ヘソ灸)の歴史

今年で開店10周年になる川堂養生館。二代目の館長 殷(イン)さんが出迎えて下さり、色々とお話を伺いました。「ヘソ灸」は中国にある女性任侠集団“唐門”で遥か昔から行われて来た美容法で、そこにいた女性は40~50歳でも見た目が20代のように若々しく、とても美しかったと言う伝説がありました。それを何とか現代に再現したいとと思った館長のお父様が中国大陸に渡り、台湾に持ち込み、お店の名前も。川=四川、堂=唐門(四川省に伝わる武術の女侠流派)と名付けました。お店で使われる漢方は、何種類もの中薬を配合したもので、配合方法は門外不出。西洋医学と違い、化学薬品を使わないため、副作用がでにくいのが中医療法の特徴。一回の施術料が高額にも関わらず、開店当時から台湾の多くのメディアに取り上げられ、沢山の有名人が足しげく通ったそうですが、あまりにも有名になりすぎ、勝手に配合した漢方を使用する模倣店が増えたため、2年目からは一切の取材を拒否することに決めました。その後は口コミで広がり、現在お客さんは9割が日本人だとか。店長は簡単な日本語しかわかりませんが、日本語が話せるスタッフのミキさんと劉さんが常駐しているので安心です。 

おへその謎

東洋医学で「おへそ」は神闕(シンケツ)と呼ばれとても重要なツボです。神闕は「神の宿る場所」と言う意味。人体には350ものツボがありますが、これほど立派な名前を持つツボはありません。解剖学的には、「おへそ」はヒフや筋肉で保護されてなく、直接腹膜に繋がっているので、「へそ」のゴマを取ろうとすると痛くなるのは、刺激がストレートに腹膜に伝わってしまうからなんですね。神闕(おへそ)は自律神経をつかさどっている経路に位置しているツボで、胃腸の働きに重要とされていますが、西洋医学でも腸や胃の付近にあり、消化自律神経の大切な密集部分にあたるんです。だから神闕への刺激は自立神経の正常な働きを促しストレスによる胃腸の障害を治したり予防したりしてくれます。同じ様な理由から神闕は疲労回復、強滋作用にも抜群の効果を発揮します。 

お灸の効能

今から約三千年前に中国から伝わって来たお灸。それが今に残っているというのは、日本人の冷えやすい体質に合ったからと言われ、体を温め自然治癒力を高めることが主目的。最近では「体温を上げると健康になる」という本がロングセラーとなっている様に、とにかく体を温めると良いと昔から言われてきています。腹巻き、手袋、股引、ホカロン等を使っても、どれも本質的に体を温めるのではなく、表面的。その点、お灸は体の芯から温めてくれる上、持続効果を期待できるので、その効力は大きく期待できます。

冷え性

院長は日本人の体質的に特に冷え性が多く、原因としては以下のことが考えられると言っていました。
1) 気候が寒い
2) 冷たい食べ物が多い
3) 中医でいう「補」の概念がない
1)2)は納得ですが、3)は解りにくいのでちょっと解説を。全ての食べ物は5つの性質に分けられます。その中でも「涼」「寒」に分類されるものは、体を冷やすので女性の生理期や産前、産後には絶対に食べてはいけないと言われています。そして食べて良いものが栄養や体力を補うので、「補」というものになります。日頃からそういうことを考えながら食べていれば、冷え性の日本人も減ると館長は言っていました! 

川堂の秘薬の効能

秘薬の成分は門外不出ですがここでちょっとだけ紹介。
●乳香
●没薬
●小茴 香
●青塩 
その他多くの中薬をブレンドして出来た秘薬をおへそから吸収させることにより、体質改善を目的としています。マッサージや鍼などの物理治療はその場で効果をすぐに感じる事ができますが、持続性がないのが欠点。でもこの秘薬を使った治療はその場での効果を実感することはあまりできませんが、その後1~2ヶ月に渡って続くので、体質改善につながります。 実際に施術された方が得られた効果を館長が紹介してくれました。

● 大腸過敏の男性は緊張しても下痢しなくなった。
● 不妊症の女性が妊娠した
● うつ病が治った
● 疲れにくくなった
● 閉経を迎えた女性の生理が再開した
● シミ、シワが減って肌に艶がでた
● 見た目が若返った(写真があるので見せてもらえます)   
等々…ただでさえおへそを温めると体に良いことが判ったので、秘薬を加えると本当に若返ることができそうですね! 

ヘソ灸の実際

1) 着替えてベットに横になり、おへその部分を出します。
2) おへその周りに丁寧に秘薬の粉を置き、細長いお灸をセットして火をつけます。 (天井より焼き肉屋さんのような排煙装置が伸びて来ます!)
3) 7分ごとに新しいお灸に取り取り換えてもらい、そのまま90分間過ごします。
4) 粉を綺麗に拭き取り、鎮静作用のあるクリームをおへその周囲に塗って絆創膏を貼り終了。
液体をたらし…

液体をたらし…

粉をいれていきます

粉をいれていきます

結構タップリ

結構タップリ

周りも固めます

周りも固めます

筒が直接当たらないように台を置きます。

筒が直接当たらないように台を置きます。

火をつけて

火をつけて

おへその上にセッティング

おへその上にセッティング

こんな感じになります

こんな感じになります

位置を調整してもらいます

位置を調整してもらいます

施術中、特に困った事は起きなかったけれども、30分を過ぎたくらいからおへその周囲が熱く感じてきたので、お灸とおへその距離を離してもらいました。また、90分間体勢を変えられなかったのが私はちょっと辛かったです。動くとお灸が動いちゃうから、最初に取るポジショニングが大事ですよ! 

■ヘソ灸ホームキット■
ヘソ灸の効果は1~2ヶ月。日本から台湾に年に何回も行けない方用のホームキットがあります。火を使わないでお店で受けた効果と同じ効果が得られるように、秘薬をエキスにしたものが入っていて、その効果は1~2週間。是非自宅でその効果を持続させて下さい。 

お話しを伺いました

驚きます

驚きます

使用前

使用前

使用後 肌が明るくなり、ハリもあります

使用後 肌が明るくなり、ハリもあります

HOLO~足蒸し•足湯~

2007年からヘソ灸の他に、ヘソ灸に使う秘薬と同じ薬を蒸気にして、足裏にある66のツボから吸収させるのが足蒸し。その他、「軟骨湯」として足湯にする2つの治療法が加わりました。どちらも体を早く温めてくれるので、特に冬にお勧めで、傷を癒す効果もあります。「温泉と同じ効果ですね~」と聞いたら、「温泉に秘薬が加わるので、効果は更に大きいですよ」と答えてくれました。 
軟骨湯の秘薬成分
●杏仁
●亜麻仁
●桑城
●乳香
HOLOの効果■
● 筋肉を柔らかくする:肩こり、腰痛に効果有り。
● 気の流れが良くなる。
● 代謝UP:むくみに効果有り。
● リラックス効果。
● 血液循環促進効果。
■ HOLOの実際■
A)足蒸し(25分):主に循環を良くする効果
1) 着替えて足を桶の中に入れます。(大量に発汗する場合があるので、下着の替えを持って行った方が良いかも!)
2) タオルをかけてそのまま25分。
3) 目の前には一人ずつテレビがあり、手元のリモコンで蒸す温度調整ができます。 

汗がタラタラ出てくる人もいます

B)足湯(15分):主にデトックス効果
1)桶の中に足をいれそのまま15分。 院長はHOLO終了後の顔と足の色でその人の健康状態が大体わかるそうです。健康な人ほど顔色がピンクっぽく、色が褪せる時間が短い。そして足(足先から太ももにかけて)の色は均一に赤みを帯びるのがgood。体が赤信号を出している場合は、部分的や網状に赤くなるとか。新陳代謝が悪くて夏でも殆ど汗をかかない私は、あまり汗をかかず、足も部分的にしか赤くならなかったので、「悪いですね~」と言われてしまいました。 

火療(熱療)

ものものしい感じの施術道具!名前が怖そうですが、本当に火をつけて行う治療法です。これも中国で昔から行われている伝統療法。全身ではなく、局所に対する治療法として有効です。「秘薬を染み込ませたタオルの上から火をつけて、より重症な患部に薬効を行き渡らせる事ができるんです」と館長。「熱ければ良いってもんじゃないでしょ、そんな無茶苦茶な…」と心の中で叫びながら体験。
火療(熱療)の実際■
煮込まれた秘薬

煮込まれた秘薬

これを振りかけて点火!

これを振りかけて点火!

点火前

点火前

火を消したあと

火を消したあと

炎が… 火事になっています!

炎が… 火事になっています!

1) 特に凝っている所、痛む所など治療して欲しい箇所に乾いたタオルを敷きます。
2) 秘薬を入れた秘薬を含ませたタオルを患部に置きます。
3) アルコールを振りかけます。
4) 火をつけてから数秒後(20~30秒)に濡れタオルを被せて滅火。
5) 余熱で秘薬を深部に行き渡らせます。
6) 数回2)~5)を繰り返して終了。(一部位15~20分) 
まるでインドの修行僧のような治療法でおっかなびっくりの体験。火をつけた部分全体が熱い場合は、点火時間の調整で温度を下げてくれますが、部分的に特に熱く感じる場合は、そこが一番悪い場所で反応を起こしている証拠。我慢して下さいと館長に言われました。私は首のヘルニアがあるので、そこを治療する事に。後頭部から首にかけてタオルを置き点火。すぐに首の中心部が特に熱く感じられ、数回繰り返し終了。終わった後はずっと首が熱を持った感じで不思議な感覚でした。
 

~感想~

今回の体験は第一回目にHOLO+ヘソ灸。第二回目に火療。一回目の体験直後、当日は正直まったく何も変化を感じられず、この治療法もダメかな…と思いました。そしてその日の夜は体が妙に火照った感じで、なかなか寝付けず、最悪だ~と思ったのを今でも覚えています。それでもなんとか寝て起きた2日目、今迄感じていた首の不快感が全くなくなっていました。これ本当ですよ!!長年首のヘルニアで苦しんでいて、手術以外の色んな治療を試してみたけれども効かず、諦めていたから本当に嬉しかった!二回目の火療の効果は一回目のものが持続しているせいなのか、明らかな効果はわかりませんでした。そして体験してから約一ヶ月経った今、首の痛みは治療後より多少感じるようになっています。それでも治療前に比べれば雲泥の差なので、本当に楽。川堂養生館で行っている治療法はいずれも体を温め代謝を良くする事を目的としています。「このシミを取りたい」「皺を伸ばしたい」という具体的な事よりも、体質改善により体調を整え、万病の予防に繋げたいと思っている方には、かなり有効じゃないかと実感しました。体調が良くなり、代謝が上がることは言い方を変えれば「若返り」そのもの。お店のパンフレットにあったうたい文句も嘘じゃなかったです。とにかく一度騙されたと思って体験してみてください。私も、もう少しして時間が経ったらもう一度受けてその効果を再認識したいと思っています。

記事更新日:2010-06-14

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主なメニュー

メニュー 所要時間 価格
足蒸し 40〜50分 600 (元)
足蒸し+火療 70〜80分 1,200 (元)
ヘそ灸 6,000 (元)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2003-10-02

スポット更新日:2013-02-08

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利用日
女性 男性