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投稿者:szyu

口コミ掲示板吉美皮件に行ってきました

2009-09-10
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店内に飾られているかばん

店内に飾られているかばん【店内】 写真登録日:2009-09-10

店内に飾られているかばん

店内に飾られているかばん【店内】 写真登録日:2009-09-10

中山駅3番出口よりすぐの路地を入り、お店の看板が見え始めたところです

中山駅3番出口よりすぐの路地を入り、お店の看板が見え始めたところです【外観】 写真登録日:2009-09-10

かばん好きの友人とともに、2009年9月5日に吉美皮件へ行きました。
中山駅の3番口から出て、三越の裏の道を入ったところでした。グーグルのストリートビューで確認して行かれるといいかと思います。ほかの方と別行動する場合には三越とかで待ち合わせとか、決まっているのならば一緒についてきてもらってちょっと待ってもらうのが現実的なのかなと思いました。

お店ですが、まず、日本語で話しかけましたが、日本語では無理そうでしたので、その後の交渉はつたない中国語でしました。結果的には、友人の要求はとても多かったため、中国語でファスナーとか、正面とか、内側とか、底鋲とか、そういう単語をあらかじめ手当てしてから交渉に臨んで本当によかったと思います。

私たちの応対をしてくださった方は、年配の女性の方でした。
ほかの個人ブログさんのところで、日本語がわかる方がいらっしゃるということでしたが、その方は結婚されていなくなってしまったとのことでした。
日本語しかできなくても、相手もかばんのことがわかるそういう商売の人なので、日本語の筆談とファスナーとかポケットとかいいながらジェスチャーすれば何とかやれそうでしたが、数字であらわせない細かい要望を言うのはちょっと厳しいかもしれません。

注文が書かれたノートを見せてもらったのですが、日本人からの顧客も多い気がします。私たちが帰るときも日本人の観光客がいらっしゃっていました。ただ、中国語を話して交渉できる方がどれだけいるんだろうということを考えると、こういう情報を書いている台北ナビさんは、指さし会話帳みたいなものをつくって、お店の人に提供してあげた方がいいんじゃないかと思いました。私たちがやりとりしたお店の人たちは、私たちが日本語で話をするたびに、日本語で話してもわからないわ!と中国語で答えていました。これは私の感想ですが、日本人はお得意さんでもあるのかもしれませんが、言葉の面でちょっと苦労している感じがしました。


私と友人とで計4つのかばんをつくりました。

かばんのつくり方の手順は、おおむねこんな感じでした。

0 店内にかばんが展示してあって、それを同じであれば、それを参考にして皮と色を決めるだけ。

1 持参した雑誌やホームページの画像資料を見せる、渡す。

2 似たようなかばんがあれば、お店の人がそれを持ってきてくれる――それを参考にしてオーダーする

3 2がなければ、画像資料を参考にかばんのサイズを聞かれる。縦、横、高さなど。サイズを変えたいときは、そのときにサイズを言う。(指定したサイズでバランスがよくなかったら、それはかばんのバランスとしてどうなのかしらというコメントや、細かい調整は任せてもらっていいか?と聞かれる)

4 持参した雑誌に出ている画像を参考にしながら、外側のデザインやファスナーや内側の構造についての確認をする。持参した資料に書き込んでいってもらうのがベストではないかと思う。
 そのときに細かいことについて確認しつつ、要求があれば要求する。これによって、大体の概算を教えてもらえる。

 私たちが複数のかばんに対してした要望は、持ち手の長さを肩からかけられる長さにする、外側のまちの部分にポケットを追加する、外側のポケットを防水加工にする、ポケットの深さを深くする、ポケットにペンが入れられるようなスペースをつくる、ポケットの横にキーホルダーが付けられる場所をつくる、内ポケットに自分の広財布がまるごと入るファスナー付ポケットをつくる、底びょうを5つつける、かばんをとじるためのマグネットを外から見えないようにする、かばんのファスナーを大きくとってがばっと大きく開けるようにする、かばんに自分の名前を入れてもらう、ステッチの色の指定……などなどでした。
ポケットについての指定が多かったのですが、それについてお店の人から言われたことは、そこにポケットをつけても意味がないのではないか?というコメントや、新しくポケットを付けるときのポケットの長さと位置はどうなるのか、そのポケットにまちを付けるのかどうかという質問でした。
要望については、言葉ではとても無理なので、店内にかばんを持ち出し参考にしながら、それを例に話を進めました。できるかできないかがわからない場合は、裏の工房にいらっしゃる方に聞いてもらって確認をしてもらえます。そこでできるかできないか、できても面倒(=制作費用がかさむ)、つくっても意味がないのでは?などなどコメントがあります。

5 皮見本から好みの皮を選ぶ。あるいは展示されているかばんの中から、これと同じ皮というふうな選び方をしてもいい。色も同様。

6 金具がある場合には金具の色などを指定する。金と銀しかないような感じがする。

7 これまでの注文の状況を総復習し確認して、納期確認、郵送先などをノート(台帳)に書き、会計をする。(レシートに統一発票はなし)

私たちは要望が多かったからか、一から型を起こすのとポケットなどの細工が多いのでということで、どのかばんも4000元以上しました。
かばんに名前を付けることも可能ですが、型のその版下の費用は500元でした。字体を選べるというニュアンスで話が進んでいましたが、結局、手書きのものを書いて示しただけでした。その型は、かばんを送るときに一緒にくれるそうです。
台北在住かと聞かれ、日本に住んでいるというと、かばんは日本に郵送いただけるということで、郵送費用はかばん1つで800元でした。
同じかばんをたくさんつくればorかばんをたくさん注文すればディスカウントはあるのかという話をしましたが、一つ一つ手づくりなので、ディスカウントはなしということでした。
クレジットカード決済も扱っているが、現金の方がありがたいということでした。
制作期間は2、3週間と言われました。

台北ナビさんのレポートによると、かばん以外のものもつくれるというようなニュアンスにも読めましたが、かばん以外のものはつくっていないということでした。

所要時間は10時半に来店して、12時半過ぎまでいました。先客、来客は特にありませんでした。(注文終わり間近に日本人観光客の方がいらっしゃいました)
その間、私たちはお店の人とやりとりをしながら、詳細を決め、注文しました。つまり、来店前には本当に漠然としか決まっていなくて、来店して現物を見て初めてイメージがわいてきて要望を出したという感じでした。余りいい客ではなかったかもしれません。
あらかじめつくるものがしっかり決まっている場合には、これほど時間がかからないと思います。

以上、台北ナビのリポートを読んで、ここを訪問して、足りないなと思った情報をつけ足します。 
訪問日:2009/09
コメント(全1件)

szyu

2010-01-24
吉美皮件よりかばんが届きました。2、3週間でできるという話でしたが、実際には10月28日に届いたため、お約束の時間よりも1カ月ほどおくれました。
(実は、届く数日前に台湾人の友人を介して督促をしたところ、ちょうど送ったところだという返事でした。)
でき上がりのかばんについては遜色なく、このコメントを高騰する現段階でも壊れる気配もなく順調に使えています。