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頻繁に訪台していた昨10月のことですから、いささか旧聞に属
する書込みで恐縮です。ホテル内については皆さんによって詳らか
にされているので、ホテルから散策できる程度の周辺で僕が体験し
たことなどを書き込みさせていただきます。
帰国に備えてミネラルウオーターを購入しておこうと、近くのコ
ンビニに出かける途次、数棟離れたビルの表に1メーター程の立て
看板が、そのなかの「礼拝」の文字に目が留まりました。
当日は日曜日で、国内の礼拝を欠席して『世界商品』(鯨油、
茶、奴隷、砂糖ほか)の調査に来ていた僕は、言葉は悪いのですが
「これ幸い」と、今週の日曜礼拝はこの教会でうけようと表示のあ
った4階に歩を進めました。ビルの1室が台北基督徒OO礼拝堂と
なっていました。
廊下で礼拝の準備に余念のない女子高生たちに許可を求めると
「諾意」が、そこで僕は教会に足を踏み入れました。なぜか様々な
制服に身を包んだ女子高校生達(おもえば近隣の女子高の日曜礼
拝にでも指定されてでもいたのでしょうか)が、ものめずらしさか
らしきりに僕に話しかけてきます。
「どこから来たの」「何をしにきたの」「独身か」「台北の感想
は」等など、互いの英語力では限界にちかずいたころ「日本の、ど
ちらからおいでになりました?」と美しく訛りのない日本語で老婦
人が話しかけてきました。
差しさわりのない会話を老婦人としている間、今では国内でも忘
れられた「美しい日本語」を、台北で話すことが出来る人がいる事
実に、僕は気おされ,沈潜し「帰国の時間が迫っている」と偽りを告
げ、献金をするだけで早々と教会を辞しました。
僕に限らず、台湾の各地でにごりのない日本語で話しかけられた
経験をお持ちの方は、多数おいでだと思います。出来うるのであれ
ば「平和裏の下」で言葉を学ぶ機会よ多かれと祈らざるを得ないの
でありました。(最後になりましたが、此のホテルでの、台北生活
は快適そのものであったことを付け加えさせていただきます。あの
重くてかさばるキーホルダーは健在のようですね?)
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