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台北広しといえども広東海鮮でここという店はそう多くは無いと思
いま
す。もうこの龍都に通い始めて25年になりますが、何時行っても
味のば
らつきが少なく、満足のいく仕上がりの料理でもてなしてくれま
す。
最近では北京ダック(お店では広東ダックと呼んでいます)がすば
らし
く、あの台北の有名店よりは数段レベルが高い物が出てきます。
包丁を入れた瞬間にパリッという音がして、切れ目の間から脂がジ
ュワッ
とでてくるので、ローストの仕方が完璧であることが分かります。
特筆すべきはダックを包み込む皮にあります。非常に薄く柔らかい
ので
ダックの味を邪魔しませんし、何枚も食べられます。ここらへんが
北京料
理に無い広東料理の繊細さと奥行きの深さだと何時も関心していま
す。サ
ンツーと言えば残りのダックでスープやレタス包み等の料理を作っ
てくれ
ます。もちろんレタスが少なければウエイトレスに頼めば沢山持っ
てきて
くれることは言うまでもありません。
もちろん本業の海鮮類は伊勢エビの炒め物、石班(高級魚)の蒸し
もの
からフカヒレ、アワビまで納得いく調理法で出してくれます。
それもリョウさんと言う日本語が堪能なマネージャーが居るので、
料理の
相談から細かい注文まで何でも引き受けてくれる事がこの龍都に
何十年も通い詰める理由のひとつです。レストランは注文してただ
食べる
だけではなく、こちらの腹具合や懐具合、好みから好き嫌いまで充
分にマ
ネージャーと相談して食事を進めるのが賢いやり方です。彼等も
一生懸命に働いてくれるでしょう。
金額は人数にもよりますが北京ダック、伊勢エビ、石班、鍋入り蟹
の春
雨、野菜類、最後に麺かチャーハンを取って、一人5000円程度
で上が
ると思います。内容を考えれば納得のいく金額だと思いますが、
高度な技術力で調理した海鮮を食べたい人にはお勧めの店です。
なぜならこの龍都以外にも安い海鮮料理屋は台北にゴマンとあるの
ですか
ら。
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