日本統治時代の警察署をリノベした「臺灣新文化運動紀念館」。見学後は館内のレトロカフェでひと休み!
こんにちは、台北ナビです。
ここ数年、歴史的建造物のリノベブームに沸く大稻埕地区ですが、このエリアの東側に2018年10月、日本統治時代の警察署だった建物を再活用した「臺灣新文化運動紀念館」が開館したのをご存じですか?
建物は台北市指定遺跡。歴史的建造物としての見所が多いのもさることながら、日本統治時代に発展した台湾独自の文化と、植民地に生きた人々がさまざまな制限や弾圧の中でそれらをいかに育み、奔走してきたかが分かる文化的空間になっています。
そんな館内に雰囲気抜群のレトロカフェ「八斤所8Jin Café」がオープンしたのでご紹介します。
「臺灣新文化運動紀念館」とは…?
「臺灣新文化運動紀念館」は、台湾文化発展の過程を伝える記念館。日本統治時代最中の1921年に大稻埕地区で発足した文化的啓蒙を目的とする民間団体「台湾文化協会」を主軸にその過程が展開されています。
常設展示では、台湾人によって初めて創刊された新聞「台湾民報」や、そこから生まれた台湾議会設置請願運動などを紹介。また、同団体による刊行物や演劇なども公開してあり、台湾の知識層が台湾独自の文化を広めるために出精した軌跡が伺えます。
ロゴは「自分の口で自らの文化を語りましょう」という意味
そして冒頭でも述べた通り、この建物は日本統治時代の「台北北警察署」。台湾総督府が台北州の治安を維持するための重要機関として1920年に設立され、1933年に現在地へ移転しました。今では台北市に残る数少ない1930年代の警察署で、当時の拘留室と水牢なども残っていることから、1988年に台北市指定遺跡として登録されています。
移転前の「台北北警察署」には自由と平等のために奔走した「台湾文化協会」の会員も多く拘留されており、館内には文化運動の光と影が鮮明に打ち出されています。
<臺灣新文化運動紀念館>開館時間:9:30~17:30
休館日:月曜
入館料:無料
電話:(02)2557-0087