>さてさて、茶油とは茶シブの事なのですねぇ。お勉強になります!それに、
>わざわざ誤らないで下さいね。私の方が何も知らないのですから。お茶を飲
>みながら色々と考えていたら陶器の方の茶器は中も茶色で茶シブは気になら
>ず確かに洗い流してるだけの方が多いかも?!磁器の方が茶シブが目立つの
>でやはり洗剤を使ってしまいますが。そして乾いたらちゃんと磨くのです
>ね。ぐうたら主婦の私には出来ない行動です・・・(^_^;) 私も茶葉を脱臭
>剤に使っていますが、一つ疑問が・・・いったい、いつ頃まで脱臭効果があ
>るのやら?!ニオイがしてるのか微妙な時もあり・・・まぁ使用済みの茶葉
>はドンドン出るのでドンドン取り替えればいいのですよね。それにしても、
>やはりお茶は奥深いのでしょうかねぇ。いつも自分が気になるところだけか
>いつまんで覚えておいて興味が無いと読み流しているんですね、きっと(恥)
>私の周りでは中国茶などは面倒だと誰も興味を持たないので一人ぼっちなの
>です。こうして教えていただけると嬉しいです♪ありがとうございました。
>田田さま、私のせいで内容が方向を変え気味でしたがお茶は奥深いと言うこ
>とでお許しくださいね。
>[ 小美様 Wrote ]-------------------------------------
少々勘違いをなされている様ですので、お節介乍ら・・・。
茶油は、お茶の実を不純物の入らない圧搾法で搾った植物性油で、サラサラとし
油臭い匂いは殆どないため応用範囲が広く料理に最適な油です。
特に酸化しにくい茶油と普段ご使用になられている油を混ぜてテンプラやフライ
にご使用になられるとオレイン酸の含有量も増えるのでお勧めです。
茶油は古くから心臓病の薬としても重用されていました。この茶油にしかない成
分であるティーサポニンが非常に酸化しにくい性質を持ち、古来より漢方医療の
分野でも素晴らしい物とされてきました。
その効果はオレイン酸の働きにより、血中の中性脂肪やコレステロール値を減少
させる作用があります。
コレステロール値の高い人や、高血圧、動脈硬化の心配がある人も安心してお使
い頂ける油です。
オレイン酸が80%以上とオリ一ブ油よりも多く含まれているので、善玉コレス
テロールを安定させ、動脈硬化など生活習慣病の原因とされる悪玉コレステロー
ルを減少させるため血液をサラサラにし予防します。
又、いろいろな病気を引き起こす活性酸素を除去する作用の抗酸化物質を含有し
ていますから、身体にとって不可欠な成分をこの油で補給することが出来ます。
※茶油の耐熱性については、他の植物性油は120℃になるとベンゼン等の少数の
有害物質を発生する場合がありますが、茶油は280℃に熱した場合でも有害物
質を発生しません。
尚、茶渋の成分は茶に含まれる苦味成分のタンニンです。
故に茶油≠茶渋です!
茶壷の手入れ方法について
1.新品素焼き茶壷をご使用の前に
素焼きの場合、朱泥・紫泥・緑泥・段泥等々いろいろな色や種類があります
が、其々の土に金属質が含まれている為、新品時には独特の匂いを感じる事
が有ります。
その為、新品の茶壺を下ろす際に、その匂いを除去する作業及び汚れや購入
までの各人の手の油分の付着を洗浄する事が必要となります。
方法は多種多様様々ですが、以下の方法で処理される事をお勧め致します。
1)茶壺(蓋含み)の内・外側共に不要になった歯ブラシ等を使い水で丁寧に洗浄
する事で特に製作時に内側に付いた砂等の不純物を綺麗に落とします。
(なかには蝋を塗っている物も在ります)
2)鍋に茶壺が浸る程の水を張り、茶壺をいれて弱火で沸騰させる。
3)沸騰したら茶葉(出涸らしでも可)を入れ、そのまま弱火で1時間程コトコト
と煮込む。(この時、茶壺の中にも茶葉が入るように箸等で押し込む)
4)お湯が完全に冷めるまでそのまま茶壺を浸しておき、お湯がさめたら鍋から
取り出し再び水で丁寧に洗浄する。
5)逆さに伏せ、風通しの良い冷暗な場所で完全に自然乾燥させる。
※ご使用中に別の匂いが付いてしまった場合にも同様の方法で処理して下さい。
普段のお手入れはご使用後水又はお湯で濯いで頂くだけで大丈夫ですヨ!
洗剤や漂白剤、更には食器洗浄機や食器乾燥機のご使用は絶対にお避け下さい。
尚、吸水性がかなり在りますので出来れば違う系統の香りのお茶との共用は避け
る事をお勧め致します。
2.養壺について
「養壺」の「壺」(フゥ)の発音が「福」と同じである為「福を育てる」と
いう意味にも通じ、特に工夫茶を楽しむ方が多い現在の台湾では多くの方々
が行われています。
素焼きの茶壺には「気孔」と呼ばれる小さな穴が無数に開いており、内側の
気孔はお茶に含まれる渋みや灰汁を吸い取りお茶を美味しく淹れる重要な役
割をしています。
養壺とは、この内側の気孔にお茶に含まれる成分を染み込ませて茶壺に香り
を与えると同時に、外側の気孔には外側から茶の成分を染み込ませる事で茶
壺に艶や深みを出す事を謂います。
「養壺」には人其々のやり方が在る様ですが、最もシンプルな方法を簡単に
ご説明致します。
1) お茶を淹れている最中に茶壺の表面が熱いうちに表面にお茶を塗ります。
養壺筆と呼ばれる専用筆を使用する方や茶巾を使う方等々、人様々ですが、
要は茶壺が熱いうちに行うと謂う事です。熱で外側の気孔が開いた状態にな
っているので、お茶に含まれる茶油等の成分がよく浸透します。
茶壺が熱いので表面に塗ったお茶は直ぐに乾いてしまいますが、ゆったりと
お茶を淹れ乍ら数回塗る作業を行います。
2) 何煎か愉しんだ後、お終いに熱い茶壺に最後のお茶を塗りますが、このお茶
は乾く前に茶巾で綺麗に拭き取ってしまいます。
其の侭にしておくと茶壺に茶渋が付いてしまいます。両手で茶壺を包み込む
様にして丁寧に拭きます。布はあまり毛足の長くない木綿性の物が良いと思
います。
必ず乾いた布をお使い下さい。
3) ご使用後は茶殻を捨て、蓋、本体共にに流水で綺麗にに濯ぎます。洗剤や漂
白剤、クレンザー等のご使用は絶対に避けて下さい。食器洗浄機や食器乾燥
機のご使用も勿論厳禁です。
風通しのよい場所に逆さに伏せ、蓋、本体とも完全に自然乾燥させます。
湿気の多い地域では、特に梅雨時期から夏季は完全に乾かさないとカビが生
えてしまう事がありますので、カビを生やさない様にして下さい。
4) 養壺布等という専用布も販売されていますが、あまり毛足の長くない普通の
木綿のタオルや手拭い等でもで十分だと思います。茶壺を両手で包み込む様
にし乍ら乾いた布で磨きます。
5) この作業をその都度繰り返す事でお気に入りの茶壺を創り出して下さい!
※前述致しておりますが、基本的な物は在っても要はご自分なりの「これ!」を
見つけ出し、「お茶」を愉しむ事と思いますので、これからも美味しい台湾茶
を存分にご堪能下さい!
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