富子江家餛飩(台中市)

富子江家餛飩

閉店・移転、情報の修正などの報告

台中にある1985年創業のワンタン専門店。プリップリのエビ入りビッグワンタンは食べ応え十分。

こんにちは、台北ナビです。今回は台中を訪れた有名人もよく食べにくるという、ビッグワンタンの専門店をご紹介。場所はスプレンダーホテルのすぐ近く、歩いて1分のところ。1985年創業という歴史が証明する味は、日本に帰っても忘れられないというファンも多いそうです。
中港路と健行路の交差点にあるスプレンダーホテル

中港路と健行路の交差点にあるスプレンダーホテル

ホテル前の健行路を博館路へ向かって行くと、左側に

ホテル前の健行路を博館路へ向かって行くと、左側に

一口食べたらまずその食感に驚き

スプーンにおさまらない大きさ

スプーンにおさまらない大きさ

中の具にまたびっくり

中の具にまたびっくり

日本でワンタンといえば、中身がちょっとしか入ってないツルっとした食べ物としか印象がなかったのですが、ここのは温州大餛飩(ダーフントゥン)とよばれるしっかりアンが入った大きめのもの。しかし今までのナビの経験ではビッグワンタンの欠点は煮崩れしやすかったり、すぐ食べないと、のびておいしくなくなっちゃうんですよね。でもここのは全然違いました。アンが最後までプリッとしてるというか、特にエビやホタテ入りのはその大きさや歯ごたえのよさは絶品で、ワンタンというまったく庶民派の食べ物なのに、とってもぜいたくな気分になっちゃうんです。
フレンドリーな老闆娘(ラオバンニャン)

フレンドリーな老闆娘(ラオバンニャン)


お店をきりもりしている呉佳諭さん(2代目の奥さん)の説明によると、「江家大餛飩」は、以前は台中駅前の第一広場の中にあった小さな屋台形式の店だったとか。実は創業者である初代のお父さんはもともと海鮮団子や肉団子を作っていた職人さんで、その作り方をいかして、アンにする肉に強いコシを出したんだそうです。そのおいしさが評判になり、台中でも人気の屋台に。当時台中に住んでいた日本人の間でも有名だったそうです。でもその後駅前の商店街が寂しくなるにつれ、人の集まる場所も中港路に沿って移って行くことに。そこで思い切って4年前に現在の場所に移り、店舗もきれいに新装したんだそうです。

お店の看板メニューをご紹介


新鮮蝦大餛飩麺(エビ入りワンタンメン)  90元
細めのメンに大きなワンタンが5個とゆで野菜入り。まずはスプーンに入りきれないくらいのビッグワンタンですが、うーん、一口ではムリ。台湾風におハシでおさえながら半口かむと、中から大きめのエビがきれいなピンク色の身をのぞかせます。ワンタンとスープを飲むだけでも、ナビは満足度十分になっちゃいました。


招牌乾麺(ゆで麺のそぼろ肉がけ) 小 40元  大 75元
メンは湯麺のと同じ。台湾の麺にしてはめずらしく腰の強い細麺です。そぼろ肉のほかに野菜と一緒にゆでた細切肉も入ってます。よく混ぜると、絡み合ったそれぞれの味がバツグンのハーモニー。冷めてもおいしかったです。


抄手(ゆでワンタンのチリソースがけ) エビ入り 90元  ホタテ入り 100元
ゆで野菜とワンタン5個にお店の自家製チリソースがかけてあります。ところがこのチリソース、見ためよりはかなりの辛さ。注文するときに特に指定しないと「中辛」で出てくるので、ワンタン独自の味を楽しみたい方は「小辣(シャオラー)」とか「一点点辣(イーディェンディェン・ラー)」とか言いながらアクションで示したほうがいいようです。


蒜泥蚵仔(ゆでカキのにんにくソースがけ)  70元
お酒のおつまみ風の一品。ゆでたカキはオアジェン(台湾風お好み焼き)に入っているカキよりは大きめで、とっても新鮮。「蒜泥」とありますが、それほどニンニク味も強くなかったです。ショウガやワサビ、台湾の油膏(どろっとした醤油)をつけるとさらに水分がほしくなりますので、ご注意を。


燙魷魚(ゆでもどしスルメイカ)   70元
乾したスルメイカを水で戻し、さらにゆでたもの。さっぱりとした味とプルンとした歯ごたえのよさは台湾ならではのシンプルな食べ物。ゆで具合もちょうどよく、とても食べやすかったです。イカ自体の味は薄いのでちょっとタレをつけて。よくお酒のおつまみとして出てきますが、女性にも好まれる料理です。


魯肉飯(そぼろ肉かけごはん)   40元
魯肉飯といえば、お碗の底にたまっちゃうような油が気になるナビですが、ここのは見ためそれほど油っぽくなくヘルシーな感じ。でも肉汁がしみこんだご飯のおいしさにはびっくり。おコメの1粒1粒の味が、油にじゃまされず舌でわかっちゃうんですね。煮込みタマゴの味付けも、ぴったりの加減でした。かなりの大盛りです。

日本人に人気の理由は


注意してないと見落としてしまいそうな外観

注意してないと見落としてしまいそうな外観

店内は日本といっても違和感のない感じです

店内は日本といっても違和感のない感じです

気をつけて探さないと分からないくらい間口は小さいんですが、清潔で現代的なインテリアのお店は、若い女性でも気軽に入れる感じ。照明を落としているので、座っちゃうとなんとなく長居したくなる雰囲気です。1階は4人掛けのテーブルが9つくらい。2階にもスペースはありますが、それでも土日のランチタイムには外のイスで待つ人も出てました。
小皿や調味料はセルフで

小皿や調味料はセルフで

唐辛子のタレも自家製 保存料はいっさい使ってないそう

唐辛子のタレも自家製 保存料はいっさい使ってないそう

大餛飩を売っている店は台中でも珍しくありませんが、ここが人気の理由をナビなりに考えると、台湾の食べ物にありがちな特殊な香辛料とかは使わず、日本人にもなじみ深い素材のおいしさを、本当にうまく引き出しているからではないかと。加えて店内の清潔さや価格の安さはもちろんですね。
奥の壁には来店した日本や台湾の有名人の写真が 奥の壁には来店した日本や台湾の有名人の写真が

奥の壁には来店した日本や台湾の有名人の写真が

2006年に台中で行われた野球のアジア大会の時にも多くの日本人が食べにきたそうです。ん、これってSMAPの中居正広さん? お店を紹介した台湾のマスコミ記事も張ってありました。
イカ団子やチキンフライもおいしそう

イカ団子やチキンフライもおいしそう

飲み物のチョイスが少ないのが残念 これはアイスレモンティ

飲み物のチョイスが少ないのが残念 これはアイスレモンティ

タバコ、飲食物の持込、ペットはダメ

タバコ、飲食物の持込、ペットはダメ

メニューにはおつまみになりそうな小皿ものもいっぱいあるので、ついビールでも注文したくなるところですが、ドリンクはレモンティーと梅ジュースの2種類だけ。そのため基本的には飲食物の持ち込みはおことわりなのですが、近くのコンビニで買ったアルコール類などは特別に持ち込んでもいいそうです。日本人にとってこれはウレシイですよね。また2階にも席があるので、事前に予約すれば2、30名の団体でもOKとのことでした。

主婦にもウレシイお店です


ナビが見ていると、食事の帰りに生ワンタンも買って帰る人や、それだけを買いに来る女性のお客さんもかなりいました。これは? 実は生ワンタンを買うと、冷凍スープ、処理済み野菜、調味料など全部タダでつけてくれるので、家に帰れば何もする必要なし。忙しい台湾の奥さんには超ウレシイサービスですね。「ワンタンは別にゆでて、スープとあわせてもいいし、ワンタンの数に合わせるとスープは水3カップくらい加えて・・・」。呉さんがいろいろ教えてくれました。これなら料理ドヘタのナビでも何とかできるかも(^^;

袋の中にはスープ、野菜も入れてくれます 袋の中にはスープ、野菜も入れてくれます

袋の中にはスープ、野菜も入れてくれます

食べに来るにしても、生ワンタンを買って帰るにしても、知っていて絶対後悔しないお店だと納得した台北ナビでした。

記事登録日:2009-09-17

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-09-17

スポット更新日:2014-10-29

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