台湾の果物がたっぷりの「水果茶」を飲もう!

フルーツ好きにはたまらないドリンク「水果茶」(フルーツティー)!損せずおいしく楽しめるものはどんなもの?

こんにちは、台北ナビです。台湾で有名な飲み物といえば、「ウーロン茶」「パールミルクティー」などですが、「水果茶(フルーツティー)」もはずせない飲み物の一つ。日本ではめったに見かけないこの「水果茶」。実は台湾特産の「フルーツ」をまんべんなく使ったフルーツティーのことなんです。
さて、フルーツティーといっても日本にあるような「フルーツフレーバー」のお茶というわけではなく、紅茶の中に本物の果物が数種類丸ごと入った飲み物で、果物好きでなくても南国の贅沢さを十二分に感じることができます。お茶の中身はお店によって様々ですが、オレンジ・りんご・グアバ・さくらんぼ・レンブなどは比較的どこのお店のものにも入っています。ものによってはパイナップル、洋ナシ、すいか、またはその季節に合わせた果物がお茶の中に煮詰められます。紅茶の葉っぱも特に決まりはないらしく、それぞれのお店のセンスで果物、オレンジジュースやパッションフルーツのジャムなどとお茶をブレンドして作られています。味はお店によって差はありますが柑橘系の味のものが多く、一口飲むと、あっさりとしたオレンジジュースのような風味が感じられます。

一石二鳥フルーツティー

ホットのフルーツティーは優雅。

ホットのフルーツティーは優雅。

お持ち帰りはこんな感じ。

お持ち帰りはこんな感じ。

アイスバージョン

アイスバージョン

ひとつでふたつおいしいのも『水果茶』の魅力のひとつです。アイスの場合はパフェサイズの特大グラス、ホットの場合はポットで出されます。お好みで砂糖やガムシロップを入れることもできますが、お茶自体がかなり甘めに作られているのでまずは入れずに素の味を楽しみましょう。お茶を全部飲みおわったあとは、味のしみこんだ果物をフォークなどで刺して食べることができます。飲めて食べて、一石二鳥です。ついでにほぼ一日分のビタミンCも補給できます。

お湯は足すな!

台湾のお茶屋さんは、ホットドリンクを頼んだ場合、飲み終わった後もお湯を足してもらうことができるんですが、ほかのお茶に比べて『水果茶』はお湯のおかわりには向いていません。一杯目のお茶には、半分はオレンジジュースを混ぜている場合があるので、二杯目でお湯を足すと薄くなって、オレンジの味気なさが漂います。

また季節にかかわらず、春夏秋冬いつでも売られているということも果物が豊富な台湾ならではです。『水果茶』を置いている店なら冷たいものも、温かいものもいつでも飲むことができます。冷たいものは果物に味がしみこんでいないので、フルーツポンチのような感覚でしゃきしゃきの果物を食べられます。温かいものは果物がよく煮詰められているので、いい具合にふやけて、さらにお茶を吸い込んでいるのでとってもジューシーな果物を食べることができます。(特にりんごやパイナップルはアップルパイのようでおいしい!)
冷たいフルーツティーの代表格はこんな感じ!フルーツシャキシャキ。 冷たいフルーツティーの代表格はこんな感じ!フルーツシャキシャキ。

冷たいフルーツティーの代表格はこんな感じ!フルーツシャキシャキ。

損しない水果茶

それではここでおいしい『水果茶』の見分け方についてお話します。おすすめなのは季節の果物が入ったものです。台湾は果物王国、一年を通してさまざまな日本にはない南国のフルーツが取れます。その中でもやはりその季節にあった果物がはいった『水果茶』は天下一品です。

初夏はパイナップル レンブ 
夏場は マンゴー メロン ライチ 
秋は ブドウ 
冬は 柑橘系 イチゴe.t.c…..


余談ですが、以前小さなカフェで飲んだ格安の『水果茶』…、台湾では安いフルーツの代名詞「スイカ」ばかりでかさ増しされていて、とても損した気分になってしまいました。台湾ではりんごは果物の中でも比較的高い果物で、りんごがたくさん入っていると得したなという感じがします。さらに、マンゴーやぶどうが入っていると、「ラッキー」と小さくガッツポーズをとります。(Yeah!)
だからこういうのはラッキー。これは高雄で飲んだフルーツティーです。台北より台湾南部の方が、フルーツのボリュームも種類も断然増えます。

だからこういうのはラッキー。これは高雄で飲んだフルーツティーです。台北より台湾南部の方が、フルーツのボリュームも種類も断然増えます。

この小さな緑色のものが桔子といわれる酸味の強いかんきつ類です。「桔子茶」

この小さな緑色のものが桔子といわれる酸味の強いかんきつ類です。「桔子茶」

また、よくメニューブックの「水果茶」の下の欄に書かれている「桔子茶」ですが、これはオレンジジュースと紅茶を混ぜた中に、青くて小さい(金柑サイズ)オレンジをたくさん入れた飲み物です。かなりすっぱいので、すっぱい好きにはオススメですが、一般の人は、すっぱすぎて、(>.<)みたいになるかも知れません。

ナビのフルーツティー体験

それではおいしい『水果茶』をいくつかご紹介。まずは九イ分の黄金之郷という喫茶店に行ったこと。LAVAZZAの珈琲が有名なお店なんですが、コーヒーが飲めないナビはここで『水果茶』を頼みました。オレンジジュースベースでフルーツ盛りだくさん。景色もすごくいいお店なので、九イ分に行った際は行く価値ありです。
ちょっと見つかりにくいところにありますが、骨董品にあふれる見晴らしの良いカフェです。 ちょっと見つかりにくいところにありますが、骨董品にあふれる見晴らしの良いカフェです。

ちょっと見つかりにくいところにありますが、骨董品にあふれる見晴らしの良いカフェです。


ひなびた感じのお店・・・

ひなびた感じのお店・・・

アジアワールドの地下フードコートのそばにある、小さな小さな喫茶店でフルーツティーのホットを頼んだときのこと。あまりはやっているお店ではなさそうですが、フルーツティーには力を入れていました。中身はりんご・クコの実・オレンジ・檸檬・缶詰のパイナップル。さらに、オレンジ・イチゴ・ピーチ・パッションフルーツのジュースをオリジナルでブレンドし、お茶の葉っぱはスリランカの緑茶とダージリンティー。これで1ポット120元は安い!

お茶は二種類。

お茶は二種類。

まるで煮込まれているかのよう。

まるで煮込まれているかのよう。

ほのかにオレンジ味がするお茶です。

ほのかにオレンジ味がするお茶です。

クコの実

クコの実

しなっとなったりんご!

しなっとなったりんご!

オレンジも。

オレンジも。

こういうのは、確実にはずれだと思う。フルーツが入っていない。

こういうのは、確実にはずれだと思う。フルーツが入っていない。

ここはフルーツティー専用のドリンクスタンド。

ここはフルーツティー専用のドリンクスタンド。

水果茶はフルーツいっぱいの贅沢なお茶ですが、値段の相場は一般的に150元~300元くらいです。比較的どこのカフェやレストランでも売られていますが、庶民的なドリンクスタンドや喫茶店で売っているものの中には100元以下と格安なものもあります。でも、その手の安い水果茶はパッションフルーツジャムだけをいれたお茶であることがほとんどなので、おいしくて、フルーツ満点な水果茶を飲みたいなら、やはり値段を基準に判断することをおすすめします。喫茶店で200元以上であれば、そこそこのものが飲めます!
看板のフルーツティーを買ってみました。オレンジ・パッションフルーツ・檸檬・桔子・パイナップルなど・・・これで35元は安い! 看板のフルーツティーを買ってみました。オレンジ・パッションフルーツ・檸檬・桔子・パイナップルなど・・・これで35元は安い!

看板のフルーツティーを買ってみました。オレンジ・パッションフルーツ・檸檬・桔子・パイナップルなど・・・これで35元は安い!

ある喫茶店で

台湾の喫茶店では、日本人が思うような「クールな喫茶店デート」は存在しません。それはまずメニューオーダーの時点で始まります。

初めてのデートで、ドキドキ喫茶店デート。彼のクールな様子が見たいわ、とどきどきしていると店員さんが注文を取りに来ました
店員「ご注文は?」
女「私、エスプレッソ。砂糖ミルク無し。ブラックでね!」
男「・・・俺、フルーツティー!ホットね!そんでシロップ多目に。」

・・・男なのにフルーツティー!?しかもホット!?私、ブラックのエスプレッソなのに・・・と突っ込みたくなる場面によく直面します。しかもそういうときに限って、フルーツティーのネーミングが「四季水果美人」なんて少女趣味なネーミングだったりして恥ずかしいのです。でも、皆さん気を落とさずに、台湾ではフルーツティーは老若男女問わず、男性も普通に飲みます。基本的に男性は「ブラックコーヒー」を飲める人が少なく、味覚はお子様。甘い飲み物を好んで飲みます。もし初デートでホットのフルーツティーを頼んだ台湾人男性がいても、変に誤解しないで下さい。一般的な男性です。
逆にこんなことも言われます。
「コーヒーは体に悪いよ。骨が悪くなるんだからさ、フルーツティーにして、ビタミン補給すれば、色白にもなるし、肌も良くなって美人になるよ。」と男性から推薦されることもあります。「脫褲子放屁!(どうせブスです!余計なお世話!)」と罵る気持ちは抑えましょう。

さらに、こんなこともあります。

男:「冷たいフルーツティーなんか飲んだら腰冷えちゃうよ。今生理中なんだったら、絶対暖かいものにしなくちゃ。いいよ、いいよ、俺がホットに変えてきてあげるから。」
女:「エッ・・・!!生理なんてプライベートなことを堂々と!!・・・」

と思うかもしれませんが、台湾で生理用語は別に隠すようなことではないのですね。
でも男性がそう忠告するのも道理があります。通常冷たいフルーツティーは、ガンガンにクーラーが聞いた喫茶店で、500CCというビッグサイズで出てきますので、飲み終わった後は確実におなかが冷えます。おなかが弱い人は、次の日をトイレで過ごさないためにも、ホットをオススメします。
台湾に来た際は、みなさんぜひフルーツティーをお試しください!台北ナビでした。

台湾に来た際は、みなさんぜひフルーツティーをお試しください!台北ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-05-21

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