【台湾映画を日本で楽しもう】3/10~3/20 「第17回大阪アジアン映画祭 OAFF2022」開催

スクリーン&オンライン上映でアジアの映画を大阪から発信!台湾映画もありますよ~♪

「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマにお届けする大阪アジアン映画祭。すっかりお馴染みのイベントになりましたが、節目の15回目となる2020年は3月10~20日の日程で開催が決まりました!(オンライン上映は3月3~21日の開催)上映作品ラインナップも決定しましたよ!

もちろん、恒例となった台湾映画の「今」を紹介する特集も組まれています。台北ナビの注目は台湾本国での配信に先駆け、世界初上映される、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)製作総指揮、李康生(リー・カンション)主演、張艾嘉(シルヴィア・チャン)出演のドラマシリーズ『縁起良き時』(第1話)&日本で初紹介される李美彌(ミミ・リー)監督作『女子学校(デジタル・リマスター版)』!


台北ナビでは、同映画祭に出品される台湾映画と関連作品をご紹介します!

概要

第17回大阪アジアン映画祭(OSAKA ASIAN FILM FESTIVAL 2022)
実施期間:2022年3月10日(木)~20日(日)
会場:梅田ブルク7(梅田)、ABCホール(福島)、シネ・リーブル梅田(梅田)、国立国際美術館(中之島)
チケット料金:一般:1300円(前売り、当日ともに同料金)/青春22切符:500円(22歳までの方対象・上映当日窓口販売のみ)
※受付で年齢確認できるものをご提示ください。当日までにチケット完売の場合は販売いたしません。
※上映会場・上映日によって販売方法・発売日が異なります。

http://www.oaff.jp/2022/ja/index.html

主催:大阪映像文化振興事業実行委員会

「コンペティション部門」とは……

本映画祭の中核となる部門。ジャパンプレミア以上となるアジア映画(日本映画を含む)およびアジアと深い関係を有する映画を上映します。審査委員(3~5名予定)により、グランプリ(最優秀作品賞)、来るべき才能賞等が選定されます。

<日本初上映>徘徊年代(Days Before the Millennium)[徘徊年代]

2021年|台湾|148分
監督:張騰元(チャン・タンユエン)


上映日・時間・会場
3/13(日)13:40シネ・リーブル梅田4
3/16(水)17:10ABCホール


出演
阮安妮(アニー・グエン)、江常輝(スティーブン・ジャン)、阮秋姮(グエン・トゥ・ハン)、陳淑芳(チェン・シューファン)

※台湾:電影ルネッサンス2022にも選出

作品概要
台湾で暮らすベトナム移民を通して、価値観の対立や貧富の格差、グローバリゼーション問題を浮き彫りにしていく壮大な叙事詩。1990年代の台湾を舞台に、ベトナム移民の女性と地元の人々の姿を2部構成で描く。

作品解説
結婚斡旋業者の仲介で、台湾の地方都市に嫁いできたベトナム人女性ヴァン・トゥエ。外国人妻に偏見のある義母に日々監視の目を向けられ、寡黙な夫とのコミュニケーションも不足気味のトゥエにとって、日々の息抜きは在台ベトナム人の友人との他愛ないおしゃべりであった。そんなある日、仕事のトラブルで情緒不安定となった夫に暴力を振るわれたトゥエは、家を脱出して女性保護シェルターに身を寄せることに。そこでの生活を経て、夫との離婚を決意したトゥエは、台湾での自立を目指すのだが……。

1990年代、台湾中南部では深刻な嫁不足を解消すべく、ベトナムやインドネシアから嫁いでくる外国人妻を積極的に受け入れていた。「新移民」と呼ばれた彼女たちは社会問題となり、映画の題材となることも多い。本作が長編デビューとなる張騰元(チャン・タンユエン)監督も、出世作となった短編『焉知水粉(原題)』(2010)で新移民をテーマとしている。物語前半の主役阮安妮(アニー・グエン)は自身も新移民で、嘉義新麗美歌劇団に所属する舞台女優。後半の主役阮秋姮(グエン・トゥ・ハン)は人気YouTuber。義母役の陳淑芳(チェン・シューファン)は2020年の金馬奨を総なめにしたベテラン女優である。

[杉山亮一]

特集企画《台湾:電影ルネッサンス2022》とは……

台湾文化部、台北駐日經濟文化代表處 台湾文化センターにご協力いただき、台湾クラシック映画の貴重なデジタル・リマスター版から、活況を呈する台湾映画の“今”を感じることのできる作品まで、幅広く特集します。

〈TAIWAN GALA SCREENING〉
世界初上映となるドラマシリーズ『縁起良き時』(第1話)(原題:良辰吉時/英題:Twisted Strings Episode 1)の特別上映イベントを行います。

<日本初上映>修行(Increasing Echo)[修行]

(C)Gray Wolf International Film Production Co., Ltd.

(C)Gray Wolf International Film Production Co., Ltd.

2021年|台湾|85分
監督:錢翔(チエン・シャン)

上映日・時間・会場
3/17(木)21:30梅田ブルク7(シアター7)
3/20(日)12:30シネ・リーブル梅田4


出演
陳湘琪(チェン・シャンチー)、陳以文(チェン・イーウェン)、黃柔閩(ホアン・ロウミン)
作品概要
台湾文学界を代表する人気作家の王定國(ワン・ディングォ)の短編小説「妖精」を実写化した人間ドラマ。ある中年夫婦の危機と再生を詩的な映像と繊細な演技で描写。ワールドプレミアとなった釜山国際映画祭でも高い評価を得た。

作品解説
一人息子の結婚式を目前に控えた中年夫婦。妻の嚴(イエン)夫人は模範的な妻を演じつつも、心の安らぎを新興宗教に求めている。無気力な夫嚴復生(イエン・フーシェン)は、会社では仕事をせず、退社後はコンビニで時間をつぶして帰宅もしない。辛い修行のような日々を送りながら、ゆっくりと家庭崩壊が進んでいったある日、嚴(イエン)夫人は一本の国際電話を受け取る。それは、夫の元秘書であり、愛人でもあったスー・クーユンの姉からの電話であった……。

前作『EXIT-エグジット-』(2014)で中年女性の愛と喪失を鮮烈に描き、陳湘琪(チェン・シャンチー)に台湾・金馬奨の主演女優賞をもたらした錢翔(チエン・シャン)監督の長編第2作。台湾の人気作家王定國(ワン・ディングォ)の短編「妖精」を原作に、中年夫婦の危機と再生を緊張感たっぷりに描き上げた本作は、台湾トップクラスの映画俳優たちの演技対決を堪能できる作品でもある。前作に続いて主演を務めた陳湘琪(チェン・シャンチー)はもちろんのこと、夫役の陳以文(チェン・イーウェン)、教祖の妻を演じたディン・ニンは、皆、金馬奨の受賞者。強烈な印象を残すクーユンを演じた黃柔閩(ホアン・ロウミン)も、台湾のエミー賞(金鐘奨)を受賞した実力派である。[杉山亮一]

<海外初上映>一人にしないで(Leave Me Alone)[不想一個人]

2021年|台湾|98分
監督:范揚仲(ファン・ヤンジョン)


上映日・時間・会場
3/11(金)18:40シネ・リーブル梅田4
3/19(土)21:10梅田ブルク7(シアター7)

出演
范少勳(フェンディ・ファン)、莫允雯(クリスティーナ・モク)、温貞菱(ウェン・チェンリン)、陳以文(チェン・イーウェン)、納豆(ナードウ)
作品概要
中華圏を代表する映画祭「金馬奨」にノミネートされ、台湾ではクリスマス・イブに公開され話題を集めたラブストーリー。夜の街で生きる1組の男女とアートギャラリーオーナーが展開する恋模様を詩的な映像でつづっていく。

作品解説
画廊のオーナーを務める乃文(ナイウェン)。スポンサーである財団理事長と不倫の関係にあるが、寂しさからほかの男たちと刹那的な関係を結び続けている。ある日、理事長の子供を身ごもったことを知るが、そのことを告げる前に理事長は病に倒れてしまい、理事長の秘書からは子供を堕ろすように言われてしまう。一方、夜の街で売春の斡旋を生業にしている阿龍(ロン)は、盛り場で時折顔を合わせる乃文(ナイウェン)に憧れていた。阿龍(ロン)の車で乃文(ナイウェン)を自宅まで送るうち、2人の距離は徐々に近づいていき、ある日ついに一夜を共にする。寂しさからの体の関係から、次第に心も結びついていく乃文(ナイウェン)と阿龍(ロン)だが、2人の世界は相容れないものだった。さらに阿龍(ロン)は、再開発地区の違法な立ち退き行為にも手を染めていき……。

乃文(ナイウェン)役に莫允雯(クリスティーナ・モク)、阿龍(ロン)役に2019年の『ぼくらの後半戦(原題:下半場)』で金馬奨最優秀新人賞を獲得した范少勳(フェンディ・ファン)。娼婦の金莎(ジンシャー)役で温貞菱(ウェン・チェンリン)が2022年台湾金馬奨助演女優賞にノミネートされた。また、2019年の『ひとつの太陽』での金馬奨主演男優賞受賞も記憶に新しい監督兼俳優の陳以文(チェン・イーウェン)が、地上げを指示する議員役で出演している。[齋藤真由美]

<海外初上映>三月的南国之南(March: the Southern South)[三月的南國之南]

©LAU Kenji 賴建志

©LAU Kenji 賴建志

2021年|台湾|20分
監督:李尚喬(リー・シャンチャオ)


上映日・時間・会場
3/11(金)16:30《短編1》シネ・リーブル梅田4
3/17(木)11:30《短編1》シネ・リーブル梅田4
※プログラム《短編1》『人知れず』『トリス』と併映


出演
陸弈靜(ルー・イーチン)、林玉書(リン・ユーシュウ)、陳鼎中(チェン・ディンジョン)、賴雨霏(ライ・ユーフェイ)
作品概要
2021年。年配の写真家チエはアメリカから台湾に戻り、孫娘たちに幼少期の話を聞かせる。チエが語ったのは、太平洋戦争終結後に劇的な変化を迎えた台湾の姿と、自分の周囲で起こったある出来事だった……。

作品解説
アメリカから故郷の台湾・高雄に戻った老写真家の千恵は、孫娘に幼い頃の思い出を語り始める。時は1947年3月、二・二八事件に端を発した本省人と外省人の対立が台湾全土に広がる中、高雄の中学生たちは武器を手に自衛組織を結成、学園の自治を続けていた。前線に立つ青年・光瑞(コンスイ)に思慕の念を抱く千恵の姉・映霞(ヨンハ)は、糧食のおにぎりを作って後方支援に努めていたが、憲兵隊と市民の激突は熾烈を極めていき……。

白色テロの時代を描いた『返校 言葉が消えた日』(2019)の大ヒット、香港で激化した反中デモの影響と、台湾映画界にも中国大陸との関係性を再検証するムーヴメントが生まれつつある昨今、史実の「中学生と軍隊の武力衝突」である「雄中(高雄中学)自衛隊」事件に材をとった最新短編。漫画やアニメーション映画の脚本家として知られる新鋭女性監督李尚喬(リー・シャンチャオ)は、雄中自衛隊のメンバーに「包飯糰(おにぎり)的女学生」と呼ばれる少女たちの存在があったことを知り、本作の創作に至ったという。キャストでは、主演を務めた若手俳優たちの瑞々しい演技も素晴らしいが、脇を固めるベテラン女優・陸弈靜(ルー・イーチン)の存在感にも注目したい。[杉山亮一]

<海外初上映>姉ちゃん(My Sister)[姊姊]

(C)Key In Films Ltd.

(C)Key In Films Ltd.

2021年|台湾|25分
監督:潘客印(パン・カーイン)


上映日・時間・会場
3/11(金)14:40《短編6》シネ・リーブル梅田3
3/16(水)16:20《短編6》シネ・リーブル梅田4
※プログラム《短編6》『北新宿2055』『めちゃくちゃな日』と併映


出演
黃珮琪(ホアン・ペイチー)、朱羿銘(チュー・イーミン)、高伊玲(カオ・イーリン)、藍葦華(ラン・ウェイフア)、張凱喆(チャン・カイジャ)
作品概要
大学進学を控え故郷を離れる準備を進める少女と、彼女の弟が織りなすヒューマンドラマ。大学入学への準備を進めるヒロインはある日、自分にまつわる秘密を耳にする……。

作品解説
大学進学を控えた小春(チュン)は、両親と弟の4人家族。家計を心配し、国立大学を目指す彼女は、生活費を工面するために予備校でのバイトに明け暮れている。18歳の誕生日前夜、ふとしたきっかけで自身の出生に関する秘密を耳にしてしまう小春(チュン)。翌日、気もそぞろでバイト先に向かった彼女のスマホに、名門私立・輔仁大学の合格通知が届くが……。

『ぼくらの後半戦』(2019)、『全ては愛のため』(2017)など、長編映画の編集で知られる潘客印(パン・カーイン)の監督デビュー作。25分の上映時間で、親子の情と姉弟の葛藤、爽やかな恋愛模様をしっかり描くその力量は、編集マン出身の潘(パン)監督ならではのバランス感覚に裏打ちされたものと言っていいだろう。ヒロインの小春(チュン)を演じた黃珮琪(ホアン・ペイチー)は人気の若手モデルだが、揺れ動く少女の心を繊細に表現した演技力が秀逸。小春(チュン)のバイト先の責任者役で特別出演した、『親愛なる君へ』(2020)の鄭有傑(チェン・ヨウチエ)監督は本作のプロデューサーも兼任。潘(パン)監督は、鄭(チェン)監督のテレビドラマ「他們在畢業的前一天爆炸2(原題)」(2017)の編集を担当している。[杉山亮一]

<海外初上映>凪(Plain Sailing)[凪]

2021年|台湾・香港|25分
監督:祝紫嫣(サーシャ・ジョク)


上映日・時間・会場
3/12(土)16:30《短編3》シネ・リーブル梅田4
3/16(水)18:20《短編3》シネ・リーブル梅田4
※プログラム《短編3》『二度と一緒にさまよわない』『Out of TOKYO 202x』と併映


出演
松嵜翔平、祝紫嫣(サーシャ・ジョク)
作品概要
2019年の秋。香港から台湾・高雄へやってきたとシャオバイ。彼女はそこで働く青年シャオヘイと出会い恋に落ちる。穏やかな時間は長く続くかと思いきや、シャオバイに過酷な運命が待ち受ける……。

作品解説
2019年秋。激動の香港を離れ、一人で台湾・高雄へとやって来た小白(シャオバイ)。居酒屋でアルバイトをすることになった彼女は、同店で働く日本人青年・小黑(シャオヘイ)と出会い、やがて恋に落ちた。海辺の町で、つかの間の平穏な日々を過ごす小白(シャオバイ)だったが、誕生日の夜、香港からかかってきた1本の電話が、彼女を再び過酷な現実に引き戻すこととなり……。

香港インディーズ映画界で知られる新鋭・祝紫嫣(サーシャ・ジョク)監督が、台湾に渡って自ら主演した最新短編。直接的な表現はギリギリに抑えつつも、香港、そして台湾の置かれた不確実な現実を活写する祝(ジョク)監督の手腕に注目したい。公開を控える彼女の初長編監督作『但願人長久(原題)』は、OAFFでも多くの作品が上映されている「首部劇情電影計画」の入選作。「この中国湖南省から香港にやって来た姉妹の成長物語は、我々に香港の「現在」を再確認させることとなるだろう」とは、同作のプロデューサーを務める關錦鵬(スタンリー・クワン)の弁。シャオヘイを演じた松㟢翔平は日本と台湾で活躍するモデル兼俳優で、この役名は彼の台湾でのニックネームである。[杉山亮一]

<世界初上映>縁起良き時(第1話)(Twisted Strings Episode 1)[良辰吉時]

(C) 2022 HBO Asia, CATCHPLAY, SCREENWORKS, BOSSDOM, MEDIACORP, SUN LOK PRODUCTIONS. All rights reserved.

(C) 2022 HBO Asia, CATCHPLAY, SCREENWORKS, BOSSDOM, MEDIACORP, SUN LOK PRODUCTIONS. All rights reserved.

TAIWAN GALA SCREENING

2022年|台湾・シンガポール|54分
監督:黃熙(ホアン・シー)


上映日・時間・会場
3/16(水)20:30ABCホール《TAIWAN GALA SCREENING》
3/19(土)13:30ABCホール


出演
李康生(リー・カンション)、黃仲崑(マイケル・ホアン)、吳大維(デヴィット・ウー)、周采詩(チョウ・ツァイシー)、顏毓麟(ケニー・イェン)
作品概要
侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監修、金馬奨ノミネートの黃熙(ホアン・シー)が監督を務めるアンソロジー形式のドラマ作品。金馬奨最優秀主演男優賞を受賞したリー・カンションを主演に迎えたブラックコメディ・サスペンス。

作品解説
太平市の葬儀場。納棺師のタンが運び込んだグォ・ボーシャンという男の遺体が手違いで消えてしまう。一方、父親の葬儀のために久しぶりに集ったグォの3人の子供たちはそれぞれ結婚や仕事で問題を抱えている。葬儀の準備を進めるも、体裁ばかりを取り繕うことしか考えておらず、実は父親の遺産のことにしか興味がない。ひとまず見つかったグォの遺体には厚塗りの死化粧が施され、タンの仕切りのもと葬儀は執り行われる。しかし火葬場でも待ち時間の長さにしびれを切らした長男のリーレンと次男のチーチャオは、後の処理すべてをタンに任せると言って去っていくのだった。そして、火葬場に一人残されたタンは、思いもよらない行動に出る。

架空の街「太平市」を舞台に、街で起こる7日間の不思議な出来事を描いていくHBO制作によるブラックファンタジードラマ。脚本・監督は黃熙(ホアン・シー)。デビュー作『台北暮色』同様、エグゼクティブ・プロデューサーを侯孝賢(ホウ・シャオシェン)が務めている。納棺師のタン役には李康生(リー・カンション)、長男役に吳大維(デヴィット・ウー)、ストーリーテラー的存在として張艾嘉(シルヴィア・チャン)など出演陣も豪華。[齋藤真由美]

<海外初上映>女子学校(デジタル・リマスター版)(Girls School )[女子學校]

(C)Taiwan Film and Audiovisual Institute

(C)Taiwan Film and Audiovisual Institute

1982年|台湾|92分
監督:李美彌(ミミ・リー)


上映日・時間・会場
3/11(金)12:15シネ・リーブル梅田4
3/19(土)10:10シネ・リーブル梅田4


出演
秦漢(チン・ハン)、恬妞(ティエン・ニウ)、周丹薇(チョウ・ダンウェイ)、沈雁(シェン・イェン)、林南施(リン・ナンシー)
作品概要
1982 年に製作され、台湾映画界のクラシック作品と位置付けられている青春映画傑作のデジタル・リマスター版を上映。とある女子校を舞台に、同性愛の噂を立てられた女学生と周囲の人々の姿を描いていく。

作品解説
女子高生の廖智婷(リャオ・ジーティン)は父と二人暮らしをしているが、ギャンブル好きの父は家を空けることが多く、彼女は寂しい毎日を過ごしていた。そんな智婷(ジーティン)の心のよりどころは、クラスメイトの楊佳琳(ヤン・ジアリン)。親友同士の彼女たちは、学校ではもちろん放課後も二人きりでいたのだが、ある日、同性愛の噂が立ち始める。周囲の大人たちの思惑もあって、智婷(ジーティン)と佳琳(ジアリン)の間には徐々に距離ができていき……。

『怪竜大決戦』(1966)の山内鉄也監督が台湾で制作した『封神榜(原題)』(1969)にスクリプターとして参加し、映画界でのキャリアをスタートさせた、台湾女性監督の草分け的存在・李美彌(ミミ・リー)の代表作と言われる1本。台湾のフィルムアーカイヴ(国家電影中心)の、修復計画の一環として2020年にデジタル・リマスターされた。ジーティンを演じた恬妞(ティエン・ニウ)は、台湾&香港を中心に広く知られるスター女優で、受賞はならなかったものの、本作の演技で台湾・金馬奬の主演女優賞にノミネートされている。主演にクレジットされている秦漢(チン・ハン)は、当時、秦祥林(チャーリー・チン)と並んで圧倒的な人気を誇った二枚目スターである。[杉山亮一]
今年も昨年同様オンライン上映があるので、関西以外にお住いの方も楽しむことができます!「おうちで台湾」を感じてくださいね。

以上、台北ナビがお届けしました。

画像・情報提供:第17回大阪アジアン映画祭運営事務局

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2022-03-03

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