2018年の第1回目は昨年10月に台湾で公開されたばかりのヒューマンドラマ『盗命師』。
日本未公開の新作で、今後も日本での公開のめどがっていないため、国内初の上映、そして日本語字幕で見られる貴重な機会となりました!
李啟源監督とプロデューサーの簡麗芬さんによるトークショーは李監督が観客の皆さんの質問に答える、という形で行われました。サスペンス色が強い仕上がりとなった予告映像やポスターで、スピード感のある展開かなと思っていたら、実際の映画は案外ゆったりとした感じでしたが? との質問に「この映画は芸術映画という位置づけでしたので、私自身大ヒットを狙っているとかはありませんでした。しかし配給会社はヒットさせたいという思いで広告を作りますので、それであのような形になったんです」とのこと。なるほど~!
ほかにも、客席からは演出の意図やシーンの解釈(細かいところまでみんなよく見てる~!)、多様な世界をつなぎ合わせるに至ったきっかけ、キャスティングなど一歩踏み込んだ質問が飛び交いましたが、李監督も簡さんも気さくに答えてくださいました。
そして、監督から会場の皆さんには抽選でサイン入りポスターと、映画のステッカーがプレゼントされました。
春の日和の東京で、まるでその気候そのままの温かな李監督と、花のような笑顔が印象的な簡麗芬さん。
「東京は今日が桜の見ごろと聞きました。そんな日に桜を見に行かず、映画を観に来てくださって本当にありがとうございました」と李監督が締めくくると、簡さんも「次回の訪日は、次回作を持って皆さんとお会いしたいです」と添えられました。
まさに台湾映画の「いま」を造りだすおふたり。晴れやかな表情が印象的なトークショーでした。
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記事登録日:2018-03-27