台湾で「かえる」を探してみよう!
こんにちは、台北ナビです。
中国で爆発的人気となっているというゲームアプリの「旅かえる」。日本文化に親しみを持ってくれている人が多い台湾でも、もちろん大人気です!ナビスタッフもかえるが撮影してきた写真を見せ合って楽しんでいます。(ゲーム音痴なナビにはまだ「旅かえる」の魅力がわからないのですが……)
こんなに台湾で「旅かえる」が人気だし、旅好きの「かえる」くんならいつかきっと台湾へ来るはず……。かえるくんが台湾へ来る前にかえるくんのお友達を探してみようと思います!
というわけで、台湾で「かえる」探しをしてみました!(ちょっと強引ですが、お許しを~!)
台湾一の生息数!「タピオカかえる」
台湾でかえるといえば、まず思いつくのが「タピオカ」でしょう!夜市の屋台やドリンクショップなど、なかなかリアルな「かえる」のイラストをいたるところで見かけます。
では、なぜ「タピオカ」が「かえる」と呼ばれるようになったのか??ナビ、調べてみました!キャッサバの根茎から採取したでんぷんから作られるタピオカボールは乳白色。これがタピオカの元になります。茹でると透明になり、「かえる」の卵のように見えることからこの名前がついたといわれています。たしかに、透明の膜に包まれた卵のようです……。
日本では考えられない発想ですよね~!
大安森林公園で涼しい顔して日向ぼっこ
台北最大の公園「大安森林公園」は特に子連れ旅に人気ですよね。この公園に直結するMRT「大安森林公園」駅にも「かえる」がいます。
「かえる」がいるのは、凹式庭園と呼ばれる、地下一階から地上にかけて層になった庭。大きな口を開けて歌を歌っている「かえる」、庭に寝そべってひなたぼっこを楽しむ「かえる」、樹に腰掛けて空を見上げる「かえる」など……5匹の「かえる」が楽しそうにいます。
もちろん雨が降ると、大安森林公園には生きた「かえる」も出没!旅かえるくんが台北で最も楽しく過ごせる場所はここなのでは?と思います。
日月潭には9匹のお友達がかくれんぼ!
9匹のかえるだから「九蛙」とも呼ばれています
画像提供:交通部觀光局日月潭國家風景區管理處
台湾中部を代表する観光地「日月潭」。台湾三大観光地の1つで、時間によって刻一刻と変化する湖面の美しさに心が奪われます。
さて、そんな日月潭の大竹湖と伊達邵の間に、「水蛙頭歩道」があるのですが、湖を眺めながら歩いていると、かえるアートが見えてきます!これは「青蛙疊羅漢」という銅彫刻で、9匹の「かえる」が重なり合っています。これは、ただのアートではなく日月潭の水位が一目でわかるようになっているのです。日月潭は水力発電の水瓶となっているのをご存知ですか??そのため、発電により1日の水位が2m近くも変わります。それをこの重なりかえるを通してツーリストたちに伝えているんです。
そんな重なりかえるが注目されるのはいつも水不足の時。普段なら上の2匹ほどしか見えないのですが、9匹すべての「かえる」が見えちゃう時もあるんです……。「青蛙疊羅漢」の全容が見えて嬉しくもあり、水が不足しているのは辛くもあり……。
かえる将軍のいる馬祖「北竿」
馬祖の中でもとりわけ美しい光景が広がる島「北竿」。こんな美しい島にも「かえる」がいます。しかも、台湾本島ではあまり見られない光景ですよ~!
北竿に来たなら必ず訪れたいスポットと言われる「芹壁村」は山と海に囲まれた場所に突如現れる石造りの村。台湾ドラマ「惡作劇2吻(イタズラなKiss2)」のロケ地にもなったので、エンタメ好きの方にも有名な場所ですよね。まるでギリシャのようなのですが、ここにも「かえる」がいます。芹壁村の上の方には、鐵甲元師の廟があります。鐵甲元師はかえる将軍とも呼ばれ、芹壁村の方々からの信仰が厚いそうです。芹壁村の住民はその昔、海賊に悩まされていました。ある日また海賊がこの街を襲ってきたのですが、高粱酒が好きなカエルの神が数多くの兵士に化け、遠くの海賊に兵士がたくさんいると勘違いさせこの街を救ったそうです。代々この伝説が伝わり、この街で何か起こったら、必ず鐵甲元師に意見を聞くと言われています。
なので、廟の中は「かえる」がまつられ、「かえる」グッズもたくさん!廟の周りに巡らせている垣の上にも多数の「かえる」がいて、廟を守るように海を眺めています。なかなか格好いいので、「かえる」好きの方は是非訪れてみてくださいね~。
格好いいでしょう??
ニックネーム:田んぼのチキン
お次はみんな大好きグルメ情報といきましょう。この情報は「かえるくん」にはちょっと酷なものかもしれませんが……。
台湾では想像以上に「かえる」が気軽に食べられます。もしかすると、知らず知らずのうちに食べていたかもしれませんよ~。というのも、最も気軽に「かえる料理」が食べられる熱炒などのお店のメニューには、「青蛙(かえる)」とは書かれていないからです。そう、正体を隠し、ニックネームを使い料理されるかえるくん。そのニックネームは「田雞」といいます。田んぼの鶏、そう書かれているから、鶏肉の一種かな?と思ってうっかり「かえる」を口にしている可能性があるのです。
食用かえるは、食べてみても鶏肉に似た味と食感。若干弾力があるかなという感じです。三杯田雞、椒鹽田雞など、濃い目の味付けをしている料理が多く、ビールにとっても合うので、うっかり食べてみて、好きになる人もいるかも?!
かえるが立ち入ると危険な「北港」
台湾の媽祖廟の総本山といわれる「北港朝天宮」のある「北港」。廟のまわりには美食が集まっていますが、ここにも「かえる」がいます。
先ほどかえる料理はほとんど「田雞」の名前を使っていると書きましたが、北港人が愛するかえるスープ店「紅燒青蛙」はそのまま「青蛙」の文字を看板に大きく掲げ、「かえる」のロゴまで描かれています。もう隠す気はゼロなのです。
ここで食べられる「かえる」は紅燒と清湯。特に清湯は小さめの「かえる」がもうそのままお碗の中へIN……。罰ゲームにしか見えない恐ろしい見た目ですが、地元北港人はこれが大好き!普通の顔をして、おいしいなぁと言いながらパクリと食べますよ~。
ここに「旅かえる」がやってきたら、北港から出ては帰れないかもしれません。お気をつけて!!