台湾イ草協会は「イ草工芸」の最も素晴らしい学習環境になるだけでなく、最終的には社会企業となりたい。衰退していた「イ草」産業を蘇らせるとともに、台湾のイ草生産地である苑裡民の就業環境につなげたい。苑裡が「イ草」産業にとって、重要な地位に戻れるようになって欲しい。台湾イ草協会の黃增楨主席はそう語ります。
台湾イ草協会の工芸師はすべて苑裡に住む住民たちです。苑裡のイ草産業を復興させるために、土地の名士が「台湾イ草協会」を立ち上げました。技術を継承するだけでなく、「LOVEイ草工芸賞」を開催し、さまざまな領域で活躍するデザイナーとコラボして、イ草編みに新しい可能性を生み出しています。
苑裡のイ草は一般的に水田で栽培しており、4~5ヶ月ほど成長したところで収穫し、乾燥させます。編み始める前には、まずイ草を3つに裂き、叩いて揉みほぐし、より柔らかなイ草に仕上げます。そうすることで、より細かな編み込みができるのです
台湾イ草協会のブランド「台灣手藺」では商品の販売を通して、就業機会を増加させました。それにより多くの住人がイ草工芸に参入してきています。
台湾イ草協会は、「イ草カーテン」で無印良品の国際デザインコンペティション「MUJI AWARD」の銅賞を獲得!これにより多くの人の目にとまり、日本、ロンドン、フランスなどからも注文が入りました。
熱帯の島の夏にピッタリのシーグラスハット、かわいいでしょう?ここから香るイ草の香りは、台湾人にとってもおばあちゃんの家の畳の香りを思い出すんだそうですよ!日本と同じですね。
台湾イ草協会はイ草産業を蘇らせることで、イ草の重要性を多くの人に再認識して欲しいと願っているのです。
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記事登録日:2017-09-29
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