7月29日(土)、30日(日)の2日間、台北の華山1914文創園區で、コーヒーとカルチャーをテーマとしたイベント「Culture & Coffee Festival in Taipei」が開催されました。
会場となった建物の周りには、入口から続く長~い行列が。
1日目は台風の影響で大雨だったにもかかわらず、なんと最長3時間待ち(!)の行列だったそう。
おしゃれなカフェやアート好きの若者に人気のイベントということで、
会場内は身動きもままならないほどの人と熱気にあふれていました。
入ってすぐ右のブースには、阿里山コーヒーを広めた日本人として業界内でも有名な伊藤篤臣さんのGoodman Roasterが。
伊藤さん曰く、台湾では近年、ハンドドリップコーヒーの人気が高まっているそう。
自分好みの豆を求めて専門店を回り、焙煎具合にもこだわる人が増えているそうです。
台湾はもともとお茶の文化があったので、茶葉にこだわるように、おいしい豆を求めているのでは、と伊藤さん。
こちらは、台北のおしゃれカフェFika Fika Cafeと、京都の自家焙煎珈琲専門店Caffé Verdiがコラボして東京・新宿にプレオープンしたばかりのDOMO CAFÉのブース。
2013年に世界ナンバーワン・バリスタ&ロースターとなったFika Fika CaféオーナーのJames Chenさんと、東京珈琲四天王の一人、田口護氏に師事したCaffé Verdiオーナーの続木義也さんも会場に駆けつけました。
台湾と日本、それぞれで名の知れたお二人が、なんと並んでコーヒーを煎れてくださっています! こんな貴重なツーショットはめったに見られません。
丁寧にお湯が注がれると、フワーっと泡が立って、美しいフォルムに。
見ているだけでコーヒーのおいしさが伝わってくるようです。
会場では続木さんのコーヒーセミナーも行われ、満席状態。まず、4種類のコーヒーをお客さんに試飲してもらい、豆の産地当てクイズをしたのですが、実は産地はすべて同じエチオピア!
「コーヒーの焙煎は写真を撮るのと同じなんです。同じモデルを同じカメラマンがとっても、シャッター速度や絞りを変えれば、雰囲気の違う写真になりますよね。コーヒー豆も焙煎の火力や排煙の仕方が重要で、どう焙煎するかで味が全然違うんですよ」と続木さん。
楽しくてわかりやすい説明に、会場の皆さんも引き込まれていました。
会場には他にも30以上のコーヒーショップが集結。
この「珈琲や」は東京・中野のお店ですが、昨年、台北・松山に支店をオープン。
なんと、注文してから生豆を焙煎するので、いつでも焙煎したてのコーヒーがいただけるんだそう。浴衣を着た可愛いスタッフさんが試飲用コーヒーを配っていて、日本の夏祭りのような雰囲気です。
そうかと思えば、こちらのブースにはなんとサーフボードが!
SWELL CO. CAFÉという昨年、台北・大安にオープンしたばかりのサーフカフェで、ブース全体にビーチの雰囲気が漂っています。
こんなふうに、ロゴから商品パッケージ、お店のデザインまでこだわり抜いたおしゃれカフェが増えているのが、最近の台北のコーヒー事情のようです。
ん!? コーヒーが注がれているカップの中に、何やら炭酸っぽい液体が……。
なんとこれ、ファンタオレンジなんです!
ここ、GABEEはブドウやチェリーなどの果物とコーヒーを合わせたオリジナルドリンクを出しているカフェで、会場では他にも檸檬愛玉冰咖啡など、ビックリするような組み合わせのコーヒーが。
ナビも恐る恐る飲んでみましたが、おっ、意外とイケる! 思わず家でも試してみようかと思いましたが、一流バリスタが淹れるコーヒーだからこそ、アレンジしてもおいしいんですよね。
とにかくいろいろなカフェが集結していて、面白い!
屋台の小吃ばかりじゃなく、台湾でおしゃれカフェめぐりというのも、新しい旅の楽しみ方かもしれませんよ。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2017-08-07