台湾の鉄道駅は見所満載!

日本と同様、鉄道大国の台湾には特色ある駅がたくさん。全駅制覇すれば「台湾通」間違いなし!

看板特急プユマ号

看板特急プユマ号


こんにちは、台北ナビです。

皆さんは台湾で鉄道の旅を楽しんだことはありますか?台湾の鉄道は清の時代に基隆-新竹間で建設されたのが始まりとされます。日本統治時代には基隆と高雄を結ぶ縦貫鉄道(西部幹線)、花蓮と台東をつなぐ花東線(台東線)などが相次ぎ開通。戦後はモータリゼーションの波に押された時期もありましたが、電化や複線化など積極的に近代化を進め、台湾人の生活や経済を支え、現在も台湾に欠かすことのできない交通機関に成長しています。

現在、国鉄に相当する台湾鉄路管理局の路線全長は約1060キロメートル。駅数は200以上。その中には特色のある駅も数多く、一部は駅そのものが観光スポットにもなっているんです。今回はそんな台湾の駅の一部をご紹介します!

西部幹線

台北の交通の要所といえばもちろん「台北駅」

台北の交通の要所といえばもちろん「台北駅」

日本統治時代の駅舎が残る新竹駅は落ち着いたムード

日本統治時代の駅舎が残る新竹駅は落ち着いたムード

こちらも日本統治時代を今に伝える台中駅の旧駅舎。赤レンガが特徴。

こちらも日本統治時代を今に伝える台中駅の旧駅舎。赤レンガが特徴。


基隆と枋寮(屏東)を結ぶ路線を西部幹線といいます。新竹、台中、台南、高雄などの大都市を経由するこの路線は、まさに台湾の大動脈。毎日多くの通勤、通学客に利用されています。基隆-高雄間が「縦貫線」、高雄-枋寮が「屏東線」と呼ばれます。縦貫線は、基隆-竹南(苗栗県)で「北段」、竹南-彰化の山側ルートで「台中線(山線)」、海側ルートで「海岸線(海線)」、彰化-高雄で「南段」などとも呼ばれ、細分化されています。

東部幹線

シンプルな台東駅

シンプルな台東駅

台湾の鉄道駅は見所満載! お城のような宜蘭駅

お城のような宜蘭駅


西部幹線の八堵(新北市)と蘇澳を結ぶ宜蘭線、1980年に開通した蘇澳新と花蓮を結ぶ北廻線、花蓮と台東をつなぐ台東線を合わせた路線を東部幹線といいます。台東線は長らく非電化単線でしたが2014年に電化され、一部では複線化も行われました。台北-台東間は最速3時間30分で結ばれ、東部の旅行が身近になりました。

平渓線

台湾の鉄道駅は見所満載! 以前は石炭を運ぶ貨車で賑わっていましたが、今はローカル線がゆったりと走ります。

以前は石炭を運ぶ貨車で賑わっていましたが、今はローカル線がゆったりと走ります。

まさに日本家屋といったスタイルの菁桐駅

まさに日本家屋といったスタイルの菁桐駅


沿線で採掘される石炭運搬のため日本統治時代に開業。風光明媚な山あいを走るローカル線で、日本統治時代の施設が数多く残っています。小型熱気球の天灯が有名。台北からの日帰り旅行先としてオススメです。

内湾線

台湾の鉄道駅は見所満載! 木造駅舎が情緒ある合興駅

木造駅舎が情緒ある合興駅

終着駅として賑わう内湾駅

終着駅として賑わう内湾駅


沿線で産出された石灰や森林資源を運搬するために戦後開通。高鉄(台湾新幹線)新竹駅にアクセスする六家線の開通に合わせてリフレッシュ工事が行われ、近年は新竹サイエンスパークの発展で通勤需要が高まったほか、タイヤル族文化が色濃い内湾駅周辺は観光路線としても人気です。

集集線

車埕駅周辺はのどかな景色が広がります

車埕駅周辺はのどかな景色が広がります

震災からの復興を遂げた集集駅

震災からの復興を遂げた集集駅


日本統治時代に、日月潭の水力発電所建設のために敷設された集集線。1999年の台湾大地震では壊滅的な被害を受けたものの、その後復旧。ノスタルジックな気分に浸れるのどかなローカル線として人気です。日月潭と合わせて観光する人も多いんですよ。

南迴線

知本温泉への玄関口知本駅

知本温泉への玄関口知本駅

台湾の鉄道駅は見所満載! 車窓からは台湾海峡が見渡せます

車窓からは台湾海峡が見渡せます


台東と枋寮(屏東県)を結ぶ路線で1991年に全通。この時初めて台湾本島が鉄道で一周することができるようになりました。今後電化と一部複線化が行われる見込みで、周辺風景が一変する可能性があります。ご乗車と記録はお早めに。

阿里山森林鉄道

台湾の鉄道駅は見所満載! 台湾の鉄道駅は見所満載! 台湾の鉄道駅は見所満載!

阿里山で産出される豊かな森林資源を運搬するために開通した路線。急勾配を登る登山鉄道として、海抜の高い場所を走る高山鉄道として世界中の鉄道ファンから注目が集まる路線です。台風の被害で一部区間の運休が続いていますが、2020年には全線での運転を再開するとの情報が伝えられています。

番外編

タロコ号

タロコ号


長い歴史を持つ台湾の鉄道。中には時代の流れで廃止となった路線や駅が観光スポットになった場所があります。台湾の発展や昔の人の暮らしが理解できますよ。

台湾にはまだまだたくさんの鉄道が走っていて、ご紹介しきれない場所もあります。ぜひぜひ皆さんもお気に入りの駅を探してみてください。鉄道の魅力に取り付かれたナビがお伝えしましたー。
 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-10-02

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