どんどん進化している台湾鉄道から目が離せません。
こんにちは、台北ナビです。
待ち遠しい高鉄の新しい駅ですが、駅構内のショップなどはまだ完成していない模様。ですが、苗栗、彰化、雲林駅は予定通り12月1日から運行します!
以下は、最近の高鉄関連のニュースです。
台東線電化複線化、ラストワンマイル 新自強トンネル開通
10月20日、台鉄の台東線電化複線化工事で、最大の難関とされていた新自強トンネルが開通しました。交通部鐵路改建工程局はセレモニーを行い、改善工事の中で最も重要な最終工程の達成を祝しました。
2008年4月から、行政院は“花東鐵路電気化障害区間改善計画”を推し進めてきました。今年10月1日に寿豊駅から南平駅に至る新路線の共用が開始され、未完成なのは瑞穗-玉里区間9.25㎞に渡る電化複線化工事のみでした。というのはこの路線を貫く舞鶴台地の変形しやすいシルトローム土壌が原因で、新自強トンネルの開通が大幅に遅れたことによります。
このため技術顧問である清水建設の指導によって、新しい導坑工法が採用されました。新工法が採用された後は、順調かつ安全に工事が進められ、トンネルの変形を大幅に減少させることができました。最終的には毎月6mのスピードで安定して作業が進められ、無事開通となりました。この区間は、30年程前の軌間拡張工事である自強トンネル(舞鶴トンネル)開通に際しても同様の苦労をしています。
新自強トンネル開通後、鉄工局では電気設備工事を進め、2018年6月には該当する区間の電化複線化工事が終了する予定。新路線完成後、瑞穗-玉里区間は複線化されます。
舞鶴信号場はこの時に廃止され、この区間での列車交換が行われなくなることで、所要時間が短縮される見込みです。
台東線電化複線化、ラストワンマイル 新自強トンネル開通
|
|
鐵路改建工程局東部工程處のスタッフが新自強トンネル貫通の瞬間を撮影
|
台湾鐵路潮州車輛基地の供用開始
台鉄の高雄駅周辺(左營-鳳山)の地下化工事によって、西部幹線の終点が潮州に移ることに伴い、高雄駅東側にあった高雄機務段(高雄機関区・検車区)が、屏東県潮州鎮へ移転されました。すでに屏東駅から潮州区間は、複線電化高架化されています。
移転日となった10月15日、潮州車輛基地ではオープニングセレモニーが行われました。車両基地供用後、台鉄西部幹線の列車は屏東線潮州駅が終点となります。高雄-潮州間の列車の輸送密度が増えることで高雄、屏東を生活圏とする住民にとって便利になり、公共輸送力増強が見込まれています。
またその前日、台鉄では日本時代に設置された高雄機務段が70年以上の歴史に幕を閉じ、引退セレモニーが行われました。その後は取り壊され,地下化工事が進められる予定です。工事は2017年末に終了する見込みで、左營駅から高雄駅を経由し鳳山駅に至る区間の軌道は全て地下に移される予定となっています。
日本時代に造られ、この度役目を終えた機関区と検車区は取り壊され、しばらく地下化工事用地や資材置き場に供される予定(楊庭硯 撮影)
新しくお目見えの潮州車輌基地
供用開始直前の潮州車輛基地。ピカピカのターンテーブルは、まだ軽い違和感が感じられます
車輛基地のゲートからEMU800の姿が見えます
|
|
潮州車輛基地スタッフ専用ホーム“陽光小站”
|
ずらっと居並ぶPP式自強号
写真提供:中華民國交通部台灣鐵路管理局
上記の内容は月刊誌「とれいん」にも掲載されています。
毎月20日発売! 定価:本体1,435円+税
関連タグ:
旅行
,
鉄道
,
台鉄
,
歴史
,
日本時代
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2015-11-20