より快適、より楽しめる台湾生活を台湾日本人会と共に送りませんか?
「初めての台湾暮らしでちょっと不安・・・」「台湾生活も落ち着いてきたけれど、さらなる充実を図りたい!」「台湾情報ならおまかせ。多くの人と情報を共有し、自分のためみんなのため役立てたい。」こんな思いを抱える在台日本人のみなさま、改めましてこんにちは、台北ナビです。本日は、日本を飛び出し、台湾で生活するみなさまに向けたレポートをお届けします。
2011年の震災以降、今まで以上に台湾への関心が高まる日本。観光目的で来台する方はもちろん、リタイア後のロングステイ先やワーキングホリデーの渡航先として台湾を選ぶ方も少なくありません。そんな中、長期で滞在する方にぜひとも知ってもらいたいのが「台湾日本人会Japanese Association in Taiwan」(以下日本人会)。日本人と日本に関心のある台湾人で形成される団体です。
台湾日本人会の発足
台湾に在住する日本人同士の親睦と福祉の促進、そして日台親善を目的として1961年8月に設立されました。戦後多くの人が日本へ引き上げた一方で、政府の要請により台湾に留まった人たち、あるいはその後の国交回復により台湾への移住した者たちの要望を受けての発足でした。当時は現在のようにインターネットが発達していたわけではありません。情報が乏しく、①相互扶助できる場が求められていたこと、②台湾で亡くなられた方の慰霊祭を執り行なう組織が必要であったことなどが開設の理由でした。
途中断交があったものの、その後現在に至るまで、日本と台湾の民間交流はますます盛んになる一方。多くの商業・文化的レベルで交流が行なわれています。みなさんの記憶に新しいところでは、2011年の東北大震災の際に多くのご支援、義捐金を台湾の方からいただきました。それと共に台湾を訪れる日本人観光客の数も増加。また、近年はロングステイビザ・ワーキングホリデービザも解禁となり、多くの日本人が台湾で暮らすようになりました。そんな台湾で生活する日本人へ快適で安全な暮らしのお手伝いをしているのが日本人会なのです。
主なサポート、3つの大きな柱
①安全ネットワークの構築
地震・台風等が多い台湾。日本交流協会(※)等と連携して、いざという時のために安全対策に関する講演や資料配布、緊急時連絡網の整備等を行ない、海外でも安心して暮らせる土壌つくりをしています。
※日本交流協会は、台湾において日本大使館の役割を担っている組織です
②日本人学校の運営
残念なことに1972年に台湾との国交が停止。以来日本人学校は、日本人会を母体とする私立の学校として存続を続けています。現在、台北・台中・高雄の各都市に小学校と中学校があり、合計約1200名の子女が学んでいます。台北日本人学校では、日本人会理事長が学校運営委員長も兼任、日本交流協会や台北市日本工商会(以下工商会)等からの支援を受けながら運営に当たっています。
③会員サービスの充実
日本人会では会員同士が交流を持てる場として、さまざまな部会活動を行なっています。例えば、体育厚生部会ではハイキングやドッジボールなどの競技会を、ゴルフ部会では月例会等を開催。また、文化部会は『ふれあいフェスティバル』という、毎年12月にSOGOで行われるイベントを行っており、日台交流部会は、日本人同士だけでなく台湾人との交流も目指し、台湾で開かれるイベント(音楽会や大学等で開かれるディベート大会等)への名義協賛等の支援を行う部会です。
そして、ナビもよく耳にするのが、婦人部会と会報部会。婦人部会は女性向けのサークル活動等を行なっており、中国語会話・剪絵・飾り結び・ヨガ・書道・・・などのクラスを年2ターム開催。さらに、乳幼児とママたちの集まりの場も提供しています。また、会報部会は会報誌「さんご」を毎月、「たからじま」を隔年で発行。暮らしの上で役立つ情報を会員に届けています。
注目すべき近年の活動
上記の取り組みの外、先にも出た慰霊祭、また新年会なども執り行なっている日本人会。台湾でより快適に、安心して楽しく暮らせるサポートを行なっています。とりわけ、近年力を入れているのが日台交流だとか。
その代表的なものが、311の震災追悼に関するいくつかのイベント。こちらは在台日本人だけでなく、多くの台湾人も参加するイベントとなり、今後も毎年続けていく予定だということです。
また、日本から台湾にやってくるイベントの応援も行なっています。2011年には「NHKのど自慢in台湾」、2013年には宝塚台湾公演をサポートしてきました。のど自慢に至っては、311震災直後で開催が危ぶまれましたが、日本人会やその他のみなさんの尽力により予定通り開催。日本にいる多くの人にとっても、台湾に目を向ける契機となりました。
気軽に入会
日本人会は台北をはじめ、台中・高雄にそれぞれ支部があり、籍を置く会員は、個人・夫婦会員3160名、法人会員303社(2013年12月末現在)いるそうです。
入会資格は、台湾に居住する20歳以上の日本人ならどなたでも可(個人・夫婦会員)、留学生や長期滞在の方も入会できます。台湾に事務所を有する日系法人(法人会員)。2012年からは、準会員として一定の条件をクリアした、日本に強い関心を持つ台湾人の入会も受け入れており、会員数を徐々に伸ばしているとのことです。
引越ししました!
そんな日本人会は、2014年3月にお引っ越し。かつてあった中山北路のオフィスをMRT台北駅・台大医院駅からほど近い二二八和平公園前のビルに移しました。かつてのちょっと暗くて老朽化したイメージから一転、光が燦々と降り注ぐ気持ちのよい空間に生まれ変わりました。それでは、内部を拝見することに致しましょう。