新荘線に乗って地元の空気を満喫しよう!!

1月5日にMRT新莊線が開通!いままで車やバスでしか行けなかったエリアで、新たな見どころを発見しました!

こんにちは、台北ナビです。続々と新ラインが開通している台北MRTですが、1月5日には「忠孝新生駅」と「輔大駅」を結ぶ新莊線が開通しました!これまでアクセスの悪さから、観光客には行きづらかったエリアが、一気に近づきました!ということで、ナビもさっそく乗ってきましたよ~!

民権西路からスタート!!

今回は淡水線との乗換駅「民権西路駅」からスタート。「民権西路駅」の改札外には台北MRTの路線図はもちろん、新莊線の周辺駅を紹介した「新莊線 車站周邊資訊」という小冊子が置かれていました。新莊線は去年開通した蘆洲線と「大橋頭駅」で枝分かれし、これまでバスや車でしか行くことのできなかった新莊や輔仁大学までの移動を劇的に短縮するラインです。どれくらい短縮されたかというと、これまで「民権西路駅」から輔仁大学までバスで1時間かかったのが、新莊線に乗ればわずか16分で着いてしまうんです!!便利ですね~。これまでナビたち観光客にはなじみの薄かったエリアですが、台北中心部から20分足らずでアクセスできるなんて、今後は見逃せないですね!
駅の改札にガイドブックがあります

駅の改札にガイドブックがあります

英語、日本語はもちろん10カ国以上そろってます

英語、日本語はもちろん10カ国以上そろってます

蘆洲線と間違えた…!

改札を抜ければすぐに表示があります

改札を抜ければすぐに表示があります

まず「民権西路駅」で淡水線と同じ改札を抜け、新莊線を探します。淡水線行きのエスカレーターは中央に、新莊線は両脇に進むように書いてあるので、混乱せずに見つかりました。ここからエスカレーター3つを乗りついでホームへと移動します。淡水線の下を通っているので、かなり深い!!ホームには事故防止の2重扉が設けられていて安心です。ホームは蘆洲線と共有で、だいたい1本ずつ交代で乗り入れています。蘆洲線は同じ黄色いラインなので、ちょっと紛らわしいのが難点ですね~。どっちの線が来るのか、という表示も掲示板をよく見ないとわからないので注意が必要。そういうナビも間違えて蘆洲線に飛び乗ってしまいました…。
蘆洲行きの蘆洲線と同じホームです

蘆洲行きの蘆洲線と同じホームです

どちらが来るか知らせる小さな表示

どちらが来るか知らせる小さな表示

オシャレなホームが続きます

次の停車駅がわかりにくいのが難点

次の停車駅がわかりにくいのが難点

とはいえ、新莊線への乗換はそれほどたいへんではないのでご心配なく。「大橋頭駅」で蘆洲線から降り、同じホームで次に来る新莊線を待ちます。ここで駅名看板を見ていて気づいたんですが、次の停車駅の表示が、蘆洲線の「三重國小駅」と、新莊線の「台北橋駅」が併記された形になっていました。これもちょっとややこしいので注意してくださいね。お隣の台北橋まではあっという間でしたが、その先は駅と駅の間が若干長め。深い地下鉄のせいか、心なしか騒音も大きいような…。でも、それぞれのホームの壁にはイルミネーションや絵画などいろんなモチーフがちりばめられていて、深ーい地下の暗さを感じさせません。淡水線や板橋線と比べても、新莊線のホームはオシャレだな~と思いましたよ。
各駅のホームの壁がおしゃれ

各駅のホームの壁がおしゃれ

カトリックの名門、輔仁大学へ!

輔大駅1番出口にあるアート「真善美聖」

輔大駅1番出口にあるアート「真善美聖」

さて、ナビたちはまず「輔大駅」で下車してみました。2014年にこの先にあるホントの終点「廻龍駅」まで開通して完成となる予定ですが、取材時はこの「輔大駅」まで乗り入れていました。駅名になっている輔仁大学は台湾でも有数のカトリック系私立大学なので、駅にはカトリックを思わせる鳩がモチーフのアートも。台湾のMRTはそこかしこにこうした芸術作品が飾ってあるので、どんな作品があるのか知りたい!タイトルや作った人が知りたい!という方は、ぜひ台北MRTのホームページ(http;//www.dorts.gov.tw/)にアクセスしてみてください。「人文關懷→公共藝術導覧→各線」で作品解説までたどりつけます☆

オシャレな構内で有名なパン屋さん

この学食の中にお目当てのパンが

この学食の中にお目当てのパンが

輔大には芸術学部があり、家政学部にもデザイン科があるんですが、そのせいかオシャレな学生が多かったです。ジョリン・ツァイ(蔡依琳)の母校としても有名で、語学系、美術系、家政系の女子に美人が多い、ともっぱらの噂。芸術家の卵とおぼしき個性的なイケメンにも遭遇しましたよ!クリスマスの時期はキャンパス全体がイルミネーションで彩られるそうです。ロマンチックですね~。台湾では大学構内で親子連れやお年寄りがまるで公園にいるようにくつろいでいる光景をよく見かけます。輔大の構内はとても広く、緑がたくさん。地元の人になった気分でお散歩できますよ。それから忘れてはならないのが学生食堂!それでなくても食事代が安い台湾でさらに安い学食が、一般客でも気軽に利用できます。輔大では、輔園、文園と呼ばれる広場にある学食が人気。なかでも文園餐廳のパンが有名だという噂を聞きつけ、さっそくパン屋さんへ。人気の「菠蘿パン」を食べてみました!
緑が多く気持ちの良いキャンパス

緑が多く気持ちの良いキャンパス

こんなアートもたくさんあります

こんなアートもたくさんあります

学生がデザインした服を売るショップも

学生がデザインした服を売るショップも

地元で人気のパンはアツアツを!

「菠蘿パン」というのは、日本でいうメロンパンのような製法のパンのことです。外はカリカリ、中はしっとり、台湾の人たちが大好きなパンです。文園食堂のパン屋さんでは小さめサイズが12元(味はプレーンのみ)。大きめサイズが33元で、プレーン味を含めてイチゴ味、カスタード味など23種類もの味が楽しめます。安くて楽しいので、地元の人たちも散歩がてら買っていくそうです。ナビはプレーンと、学生さんにいちばん人気だというチョコレート、さらに焼き立ての黒糖と3種類を試食。アツアツが圧倒的に美味しかったので、味のチョイスよりも、焼き立てを狙うことをオススメします!ほかにも図書館の近くにはワッフルが人気の「心園」というお店があり、在学生たちはちょっとオシャレなそちらのお店をよく利用しているとか。のんびり散歩しながら激安スイーツも楽しめる輔仁大学、ぜひMRTで足を延ばしてみてください!
こちらが人気の菠蘿パン

こちらが人気の菠蘿パン

大きめサイズは種類も豊富

大きめサイズは種類も豊富

狭い店内に人があふれてます

狭い店内に人があふれてます

散歩のついでにパンを買う人たち

散歩のついでにパンを買う人たち

広々とした学食でゆっくりできます

広々とした学食でゆっくりできます

つづいて「新莊駅」を散策!


さて、次にナビたちが降り立ったのは、お隣の新莊駅。ここには新莊老街と呼ばれる古い商店街があります。駅周辺マップにも、淡水川の川辺で一番最初に栄えた場所として紹介されているとおり、100年以上前から並ぶお店が今も数多く残っているんです!さらにこの駅から台湾プロ野球の開催されている新莊運動公園棒球場へも徒歩でアクセス可。新莊線の開通で、台湾プロ野球もぐんと身近になりました!
新莊駅にも「編織夢」という美しいアートがあります

新莊駅にも「編織夢」という美しいアートがあります

情緒あふれる新莊老街へ!

今回は一番の見どころである新莊老街を歩いてきました。老街へは2番出口を出ると「新莊老街200m」の表示があるので、矢印の方向へ歩きます。かなり年季の入った商店街を右手に進んでいくと、300年の歴史を誇る「慈祐宮」というお寺が見えてきます。ここからが老街のはじまり。まるでタイムトリップしたような古い街並みが広がり、古い物好きはワクワクますよ~☆ただし、バイクや車は地元スピードでガンガン突っ込んできますので、十分注意して歩いてください!!地元の人向けのお店が所狭しと並んでいる新莊老街。昔ながらの店の佇まいがなんとも魅力的です。ひとつひとつの建物も現代にはない意匠が満載で、窓枠の作りやタイルの配色など、なんともレトロな味わい。なかでもひと際古かったのが、「林泉成」という看板が掲げられた建物。昔から地元の人たちが訪れて算命(占い)をしてもらうところで、なんと200~300年前に建てられたバロック建築の建物なんですって!!
わかりやすいけど小さい表示

わかりやすいけど小さい表示

昔ながらのお店が並びます

昔ながらのお店が並びます

野菜も果物もなんでもあり

野菜も果物もなんでもあり

300年の歴史を誇る「慈祐宮」

300年の歴史を誇る「慈祐宮」

ところどころに面白そうな細い路地

ところどころに面白そうな細い路地

200年以上前のバロック建築「林泉成」は必見!

200年以上前のバロック建築「林泉成」は必見!

昼間から活気のある老街

武聖廟

武聖廟

一通り賑やかな商店街を歩くと、もうひとつ有名なお寺である「武聖廟」が見えてきます。夜になると、その少し先にある新莊老街夜市とともに賑わうそうです。ナビたちが歩いていた日中も人通りは多く、四神湯や油飯を売っている屋台は昼食を取る人たちであふれていて、夜も賑やかなんだろうな~と思わせる活気でした。そうそう、ここまでナビは「民権西路駅」でゲットした例の駅周辺マップを頼りに歩いたんですが、マップでは新莊老街夜市の先にあると書いてある「小西園戯偶展示館」が見当たらないので地元の方に聞いたところ、「引越したよ」とあっさり言われてしまいました…。現在は「新莊文化藝術中心」という施設のお隣に移動したそうです。実はこのマップ、開通当時から数々の間違いが指摘されてしまったいわくつきのものでして…決して万全ではないのでご注意ください!
昼間も屋台に人がいっぱい

昼間も屋台に人がいっぱい

B級グルメ満載の屋台

B級グルメ満載の屋台

知る人ぞ知る「大同磁器」に遭遇

さて、2~3世紀前への時間旅行が楽しめる新莊老街で、ナビが思わず足を止めたのが「通亨五金行」という金物と雑貨のお店。中華テイストの磁器ややかん、台湾でよく見かけるステンレスのバケツやセイロなど、雑貨好きにはたまらない品々が整然と並んでいます。店先にはお酒を作るための大きな壺もありました。何気なく店内を見ていくと、中華風の柄で、かつモダンな雰囲気もある素敵な食器を見つけました。思わず手に取ると裏に「大同磁器」とあります。大同と聞いてピンと来る方は台湾通!そうです。コンビニなどで煮卵を温めているあの大同電鍋の会社です。実は大同は家電のほかに食器も扱っていて、特に磁器は使いやすくて壊れにくいと昔から愛用されています。そんな知る人ぞ知る人気商品なので、日本へ買って帰る観光客の方もいるのだとか。SOGOなどのデパートではけっこうなお値段で売られているので、「このお皿は一枚いくら?」と万能サイズのプレートを指差すと…「150元」とご主人。なんてリーズナブル!ナビは迷いに迷って小さめの湯のみを買いましたが、こちらも1つ110元とお手頃。お皿や湯のみだけでなく汁椀など種類もサイズも豊富なので、大同磁器に興味がある方はぜひ覗いてみてください☆
雑貨好きにはたまらない店構え

雑貨好きにはたまらない店構え

各種お酒をつくる壺が目印☆

各種お酒をつくる壺が目印☆

大同磁器を扱う特約店です!

大同磁器を扱う特約店です!

中華スープにピッタリの深碗

中華スープにピッタリの深碗

もちろん茶器もあります

もちろん茶器もあります

このお店、タダモノじゃなかった!

色々教えていただきました!ありがとうございます

色々教えていただきました!ありがとうございます

さらによく店内を見てみると、骨董品のようなお皿や飾りもチラホラ…。お店のご主人とそのご家族にお話を伺うと、なんと創業1856年の超老舗で、建物も200年以上前から建て替えていないというではないですか!そこで店の奥にある住居部分も拝見させていただくことに。一歩入るとそこはまるで映画の世界!!壁の絵画や書、春聯と呼ばれる縁起物の文字も200年以上前の物だそうです。どうりで年季が入っていると思った…!!気になった古いお皿はやはり骨董品で、非売品ですが一見の価値ありです。店内に置かれたかわいらしい飾りの数々は、伝統的な台湾の結婚式で使われるお嫁さんの小道具でした。なんとこのお店、台湾政府外交部の観光担当者が、外国人に台湾文化を紹介するために案内することもあるそうで、もはや普通の民家や雑貨屋の域を超え、台湾文化を知る上で重要な財産だったのです。やっぱりタダモノじゃなかった!と納得したナビでした。とにかく必見のこちらのお店は23:00頃まで開いているそうなので、夜市と一緒に楽しむのもいいかもしれません!
まるで映画の舞台のような家

まるで映画の舞台のような家

創業156年。そろばんにも歴史が…

創業156年。そろばんにも歴史が…

この梁(はり)に提灯をぶらさげて灯りを取っていたそうです

この梁(はり)に提灯をぶらさげて灯りを取っていたそうです

住居部分からお店へと続く扉

住居部分からお店へと続く扉

屋根裏部分にははしごを使います

屋根裏部分にははしごを使います

伝統的な結婚式に使われる飾り

伝統的な結婚式に使われる飾り

壁の絵画も年季が入ってます

壁の絵画も年季が入ってます

民芸品のような商品もたくさん

民芸品のような商品もたくさん

新莊名産は…やっぱりパンでした!

かなり歴史を感じる建物

かなり歴史を感じる建物

さて、新莊老街のお土産は…とおいしいモノを探すナビたちに、「通亨五金行」のご家族が教えてくれたのは、「金合和糕餅廠」という老舗のお菓子屋さんでした。新莊の名産である「鹹光餅」というパン菓子をメインに、お寺にお供えする縁起物のお菓子、誕生日ケーキなども扱っています。駅周辺マップでも同じような老舗のお菓子屋さん「老順香餅店」という店が掲載されていますが、地元のご家族一押しの「金合和糕餅廠」に行ってみることにしました。
新莊老街夜市とは反対方面に商店街を端まで行くと、交差点の角にある「金合和糕餅廠」。これまた歴史を感じさせる建物でした。お店の歴史は100年以上というのもうなずけます。看板メニューの「鹹光餅」は大小とサイズがあり、「そのまま食べてもおいしいよ」とのこと。さっそくひと口いただくと、モチモチとした歯ごたえがおいしく、ちょっとベーグルのようなヘルシーさもあって、100年前からあるのに新しい食感なのが新鮮!ぜひ食べてみてほしい一品です。持ち帰りにもオススメ。定番のパイナップルケーキはずっしりと食べ応えがあって、中のジャムも濃厚。老舗らしいシンプルな味わいでした。
名産物は鹹光餅

名産物は鹹光餅

亀をかたどった真っ赤なお餅

亀をかたどった真っ赤なお餅

パイナップルケーキもあります

パイナップルケーキもあります

オシャレなキャンパスと古の台湾を感じられる街。今回降りた2駅だけでも、新莊線の魅力をたくさん感じることができました。まだまだ穴場スポットや掘り出し物に出合えそうな新莊線。次の台湾旅行では、ぜひぜひ利用してみてください!!

以上、台北ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-01-30

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