青磁の器から大きな飾り物まで、高品質の茶器・食器がお手頃価格で揃う鶯歌の名店が、中山エリアにオープン!
こんにちは、台北ナビです。
中山エリアの裏道を歩いていたら、とっても素敵な茶器・食器のお店を見つけました。よく見ると、焼き物の町「鶯歌」の名店「安達窯」!!
台湾在住の日本人にも大人気のこちらのお店は、デザイン・品質・お値段、どれをとっても大満足。アクセスも良く、広くて品揃えもバッチリな中山店なら、ゆっくり選ぶことができますよ。
鶯歌まで行かなくても大丈夫!抜群の品揃えの中山店がオープン♪
台北からほど近い焼き物の町「鶯歌」。台湾陶芸の中心地でもあるこの町に、「安達窯」の窯元があります。
優雅でありながら使いやすいデザインは、台湾在住の奥様たちの心をわしづかみ。鶯歌を訪れた日本人の多くが足を運ぶ、ひそかに人気のお店なのです。
店内は他店舗の2~3倍の広さ!
ナビも以前からこちらのお店の大ファンで、遊びに来たナビ母を連れて行ったところ、すっかり気に入ったナビ母が、なんと10セットの大量購入をして帰ったという思い出も。
「大量購入なんて、さすがにお財布が悲鳴をあげちゃう…」と思ったアナタ!!心配ご無用です!!
安達窯のお値段はびっくりするほどリーズナブル。しかも品質はとっても良くて、一つ一つ丁寧に仕上げられています。目の肥えた奥様達がこぞって購入する理由がわかります。
今までは、台北から台湾鉄道にのって鶯歌まで行くか、永康街の麗水店に行くしかなかったのですが、今年5月についに中山店がオープンしました。
店内は今までのどの店舗よりも広く、品ぞろえも最も豊富。「ザ・リージェント台北」や「ホテル・ロイヤル・台北」、「オークラプレステージ台北」など日本人御用達のホテルから徒歩2~3分、というこの立地も最高です!
とっても便利な中山エリアにお店を開いてくれたことを感謝しつつ、ゆっくり店内を見ることにしました♪
何といってもイチオシは青磁器です!
安達窯で最も有名なのは青磁のシリーズ。
元々中国では、壺や飾り物としての大皿など工芸用品に多く見られた青磁ですが、安達窯は、生活に取り込みやすいデザインを…と、生活用品の開発に乗り出しました。しかしそれは苦難の連続。青磁は酸化鉄で色を定着させるのですが、それがなかなか思うようにはいかないそうです。現在の研ぎ澄まされた淡いブルーを作り出すのに、なんと10年もの歳月がかかったそうです!
そして1992年、ついに青磁の「蓋付きマグカップ(375元)」が誕生しました。青磁の美しさ、可憐さを失わず、なおかつ毎日使える「マグカップ」を最初の商品に選んだところに、ナビはオーナーの信念を感じます。
今では定番人気のこの商品、台北随一の高級ホテルと言われる台北晶華酒店(ザ・リージェント台北)の客室にも揃えられているほどなのです。
さらに特徴的なのは、茶器以外の食器類の豊富さ。お皿、鉢、マグカップ、レンゲ、コーヒーカップ…ありとあらゆる食器があります。青磁の器に盛ると、食べ物の色がぐっと引き立って、とっても美味しそうに見えるんですよ。しかも電子レンジ、オーブン、食器洗い機は全てOK!使いやすいのも魅力的ですね。
シンプルなもの、モダンなもの、ちょっとキュートなもの、とデザインも様々。あれもこれも…と目移りしてしまう、鉄板シリーズなのです!
ライトにかざすと模様が透けて、とってもキレイに見えます。
龍やハスの花の模様は、日本人に特に人気だそうですよ。
バリエーションの豊富さは、お客さんの声に耳を傾けている証
一番人気の青磁だけではなく、たくさんのシリーズが生み出されているのも、安達窯の特徴の一つです。
青磁シリーズを生み出したオーナーの腕に惚れ、たくさんの弟子が入門したのですが、オーナーは青磁だけにとらわれずに思い思いの作品を作るように勧めました。1995年に直営店をオープンして以降、お客さんの声をうまく取り入れながら商品の多様化にも力を入れているそうです。
共通しているのは、「巧御・静器」という安達窯の理念。
巧:細部まで巧みなデザイン
御:現代的な御用物
靜:落ち着かせる静謐な質感
器:広い心に広い器
この理念を守りながら、今では15人の作家さんが、それぞれ特徴のある作品を展開しています。見比べるだけでも、とっても面白いですよ。
それでは、青磁以外の主なシリーズを見てみましょう!
●定窯
オフホワイトに浮彫や手描きの絵柄のあるこちらのシリーズは、青磁に準ずる定番商品。種類が豊富で毎日飽きなく使うことができる、白食器です。陶器タイプと磁器タイプがあります。
●台湾之美
台湾特有の生態をデザインに取り入れた、華やかで色彩豊かなシリーズ。ゴールドや大きな絵柄など、インパクトのあるものを取り入れたデザインにも関わらず、上品で派手すぎない印象があり、全体的に高級感があります。台湾旅行の記念に、心に残る品を…という時にぴったりのシリーズです。
●拾璞
「璞」とは、まだ磨かれていない玉のこと。柔らかく、それでいて素朴な質感の茶器です。ぽってりとした可愛らしい形で、手に取ると心を落ち着かせてくれます。シンプルでありながら、細部に工夫のあるデザインが多いです。
●茶碗
内部に細かいドットのある天目茶碗。ドットが丸く均等についているものほど、いいものだと言われています。安達窯でも特に高級なシリーズで、有名な江有庭先生の作品。一見渋いように見える天目茶碗ですが、一度茶碗の底に光を当ててみてください。息を飲むような美しさに、心を奪われてしまうかも…?
中山店で最も高額な茶器19,500元!
ライトを当てたら宇宙が見えました!!
ぜひ店頭で試してみてくださいね。
●黒食器
青磁の食器と同様のデザインで作られているこちらのシリーズ。食べ物の色を引き立てるシンプルな黒のように見えますが、こちらも実は天目の手法で作られているのです。光を当てるとキラキラと輝き、新しい美しさを発見できます。
菊花のボールは人気商品!
|
|
きらめく美しさ、写真でお伝えしきれないのが残念です!
|
●鉱物
ミネラルをたっぷり含んだ土で練り上げられた作品は、釉薬をかけず、粗々しさを残しています。ここに硬水や高梁酒(台湾のアルコール度数の高いお酒)を入れると、器のミネラルが溶け出してとっても美味しくなるそうです。
●デザイン雑貨
毎年発売される干支の置物シリーズや、縁起のいい飾り物などもたくさんあります。中でも林善述先生の作品は、good/niceのポーズをした「讃!」シリーズや、ほんわかした赤ちゃんの人形など表情豊かなものがあり、人気です。
讃シリーズの林先生と、奥様(同じく安達窯の先生)のご夫婦コラボコーナー♪
青磁の完成度の高さで安達窯ファンになったナビですが、これだけシリーズがあれば、お友達や家族と好みが違っても、それぞれがお気に入りの品を見つけることができるところが、とってもいいなぁと思いました。
隠された意味を知れば、さらに魅力UP!
商品をご紹介いただく中で、デザイン一つ一つにも、意味が込められていることがわかりました。特に縁起のいいデザインがいっぱい!台湾の方は縁起のいいものが大好きなんです。かわいくてご利益もあったら、一石二鳥ですよね。
ではでは、その一部をご紹介します♪
1,100元
●うさぎの貯金箱
卯年に発売されたうさぎの置物は、貯金箱になっていて、主に台湾のお正月(春節)の時に使われる「金元寶」と呼ばれる金の宝箱を持っています。
現在はキャンディーボックスなどのように使われているのですが、元々はこれ自体が金でできていて、褒美として与えられていたんだそうです。たくさんお金が貯まるように、という思いが込められています。
●ひょうたん
ひょうたんはツルを伸ばして次々と実を増やしていくことから、「お金・子孫がどんどん増える」という意味があります。また中国語で「葫蘆」というのですが、「福禄」(フールー)とも発音が似ているので、やはり縁起がいいんだそうです。言われて見れば、ひょうたん型のこちら。コロッとしていてとってもキュートですね。
●柿と如意棒(にょいぼう)
急須のフタのつまみに柿、取っ手のつけ根部分に如意棒が描かれています。
このセットは、う~~ん…孫悟空!?とナビは思ったのですが、違うみたい。「柿」の発音は「事(シー)」ととっても良く似ているので、「柿+如意棒」で「事事如意(全ての事が思い通りに上手くいく)」という意味になるそうです。なるほど、深い!!
●コウモリ
急須のフタに描かれたコウモリ。コウモリは中国語で「蝙蝠」です。「福が偏よって来る」という意味をあらわす「偏福」 (ピエンフー)にそっくりなので、こちらもラッキーアイテム!さらに、つまみ部分にはお金モチーフもあるので、「お金を呼び寄せる」という縁起物です。
●子ども
何といっても子どもは「成長」の証。物事の発展を意味します。台湾では茶器やお正月の飾りなどでも見かけますが、こーんなりっぱな子どもの像があれば、事業の発展も間違いなし!?
お土産にいかが? お値段もデザインもかわいい商品をピックアップ!
安達窯は工場直営なので、お値段がかなり控えめ。その分、大量購入での割引などはしていません。でも年に一度ある「周年慶(アニバーサリー)」では安くなることもあるそうですよ。でもキャンペーンが無くてもとても良心的なお値段なので、旅行者にはむしろ嬉しいですよね!
商品もたくさんあって、目移りしてしまう中山店。その中でも、お値段もお手頃で、持ち帰りもしやすい人気シリーズを選んでみました。
●定番の蓋付きマグカップ 375元