石門水庫(桃園市)

閉店・移転、情報の修正などの報告

ドラマ「命中注定我愛你(ハートに命中!100%)」で大注目されたダムは船で巡るべし!

こんにちは、台北ナビです。

ドラマのロケ地として一躍人気になった「石門水庫(ダム)」は桃園市復興郷にある風光明媚なダムで、桃園市はもちろん新北市など300万人強分の飲用水を供給しています。また、水質保持を掲げており、大規模な商業的開発が行われなったため、自然や生態が残されているといわれています。

ダムの周りをサイクリングしたり、復興郷などの山からダムを眺めたり、ダムの近くのカフェでダムを楽しむという方法もありますが、地元民おすすめは「船」に乗っての観光! というわけで、今回ナビは船に乗って、「石門水庫」を巡ってみました。
今回お世話になった「阿姆坪豪華遊艇」。船内はキラキラライトがい~っぱい! 船を運転しながら解説をしてくれたり、テレビで写真を見せてくれるなど、分かりやすいガイドが人気です 今回お世話になった「阿姆坪豪華遊艇」。船内はキラキラライトがい~っぱい! 船を運転しながら解説をしてくれたり、テレビで写真を見せてくれるなど、分かりやすいガイドが人気です

今回お世話になった「阿姆坪豪華遊艇」。船内はキラキラライトがい~っぱい! 船を運転しながら解説をしてくれたり、テレビで写真を見せてくれるなど、分かりやすいガイドが人気です

その前に…「石門水庫」の基本的な情報をご紹介!

地図

地図


「石門水庫」は全長16.5km、満水位面積8km²、有効貯水容量207000000m³の大型ダムです。また、灌漑、発電、供水、洪水調節という多くの目的を果たすとともに、「観光」ダムとしても人気を博しています。

そして、このダムの周りには5つの村があり、公路やなんと電気やガスまでも通っていない島もあります。その中のひとつ、長興村3隣に住む永遠の隣長さんの暮らしを写真で簡単に紹介してもらいました。今年で100歳になるといいますが、自分で船を運転し外出をするそう。また、ここには電気が通っていないというから驚きです。暑~い台湾でクーラーもなく、扇風機もない生活なんて信じられないなと思っていましたが、ベッドは石の板でできているなど、知恵を働かし、長年ここで暮らしているんだそう。
隣長さんは100歳近いのだとか!

隣長さんは100歳近いのだとか!

寝室の写真

寝室の写真

ペットボトルの謎

ここからスタート! ここからスタート! ここからスタート!

ここからスタート!


今回ナビは団体ツアーに参加したため、「阿姆坪碼頭」からクルージングをスタートしました。

やはり、風が気持ちいいなぁと思っていると、あれ? ダムの上にペットボトルがたくさんあるんですけど……。まさか、ゴミが捨てられたのかしら? 水質を守るために努力していると聞いていたのにがっかりだなぁと思ったのですが、ナビの早とちり! 実はこのペットボトル、ここに住む方々にとっては漁猟道具のひとつだったのです。
ひとつだけポツンと置かれているのは、「蝦籠(えび摂りカゴ)」を引っ掛けていて、均等に並んでいるのは「魚網」を仕掛けています。

では、なぜペットボトルだったのでしょう? それはボトルの種類で、どの家のものかと見分けるため。水に浮いて、バリエーションも多く安価なペットボトルを使うとはなかなか賢いですよね。
小雨の中レインコートを着用し、漁に励んでいます

小雨の中レインコートを着用し、漁に励んでいます


石門ダムでは、趣味として楽しむ釣りの開放はされておらず、ダムの周りに住む方々が本格的に漁業をして生計をたてています。また、養殖も認められていません。

ここで採れる「活魚」はとにかくおいしい! と評判で、美しい景色を見たら、「活魚」も食べなきゃ! というのが台湾の方々の意見。ダム近くには「活魚」を出すレストランも多く、店名に入れているところもあるほどなんです。
これに乗って漁に出るんです

これに乗って漁に出るんです

2艘の船の隣にあるタンクのようなもの。これは、ダムで採れた魚を一時的に放っているのです。ここから近くのレストランへ運ばれます

2艘の船の隣にあるタンクのようなもの。これは、ダムで採れた魚を一時的に放っているのです。ここから近くのレストランへ運ばれます

見ていると恥ずかしくなっちゃう「二奶山」

文字と写真を見れば、きっと女性の胸を想像してしまう山「二奶山」。ただ小高い山がふたつ並んでいるだけなのですが、台湾の方にはなぜか人気なのだとか。
「龍珠灣」にはカフェがいっぱい! ここから眺めるダムも美しそうですよね!

「龍珠灣」にはカフェがいっぱい! ここから眺めるダムも美しそうですよね!


この「二奶山」の対岸にある「龍珠灣」はカフェが多く並んでいますが、最も有名なのが「大溪湖畔咖啡」というカフェ。ここの看板商品が「二奶山」を模した「二奶咖啡」というものなんです。

「二奶山」を眺めながら、「二奶咖啡」を飲むのが台湾人的楽しみ方。休日ともなると、1時間待ちもありえるくらいの人気なだそうですよ!
この岩が「雙龍戲珠(2匹の龍が珠を抱えている様子)」に見えることから、「龍珠灣」という名前がつけられました

この岩が「雙龍戲珠(2匹の龍が珠を抱えている様子)」に見えることから、「龍珠灣」という名前がつけられました

「龍珠灣」で見つけた、この無数の穴は水質の検査のためにできたもの

「龍珠灣」で見つけた、この無数の穴は水質の検査のためにできたもの

今はこの装置があるおかげで、新竹のオフィスにいるのに、石門水庫の水質がわかってしまうのだとか! 科学の発達は本当に便利さを生みましたよね~

今はこの装置があるおかげで、新竹のオフィスにいるのに、石門水庫の水質がわかってしまうのだとか! 科学の発達は本当に便利さを生みましたよね~

また、「二奶山」の麓にある「新柑坪」は水位が232m以下になると2万坪を越える田園が出現します。今回は残念ながら見られませんでしたが、青々とした草木が一面に広がる様子から「夢幻草原」との別名もあります。
船のテレビ画面で見せてもらった写真

船のテレビ画面で見せてもらった写真

この日は残念! 見られず……

この日は残念! 見られず……

台湾の「長江小三峽」?


中国重慶の景勝地「三峡」はその景観が山水画のようであると、多くの観光客がクルーズでその様子を楽しみます。そんな景色がここ「石秀湾」でも見られるんです。

しかも、3、4月になると、「石秀湾」は白い花で埋め尽くされるんだそう。その正体は「梧桐花(アオギリ)」や「油桐花」。あぁ~、いつか見てみたいなぁ!!
奥に小さな滝が見えますか? これは灌漑の水源となっていたそうですよ

奥に小さな滝が見えますか? これは灌漑の水源となっていたそうですよ

以前この近くには製茶工場(農園)がありました。現在もまだ公路はないのですが、石門ダムがなかった時代は、水路橋を架けて水を供給していたそう。今は、その橋は取り壊されましたが、その名残で、湾曲している部分には橋脚が見られます。

以前この近くには製茶工場(農園)がありました。現在もまだ公路はないのですが、石門ダムがなかった時代は、水路橋を架けて水を供給していたそう。今は、その橋は取り壊されましたが、その名残で、湾曲している部分には橋脚が見られます。

ここで上を見てみると「高遶天空吊橋」というつり橋が見えます。このあたりは、「高遶部落」というタイヤル族の集落があるそうです。 ここで上を見てみると「高遶天空吊橋」というつり橋が見えます。このあたりは、「高遶部落」というタイヤル族の集落があるそうです。

ここで上を見てみると「高遶天空吊橋」というつり橋が見えます。このあたりは、「高遶部落」というタイヤル族の集落があるそうです。

見てください! 樹の根が直接ダムの水を吸っています!! 恐るべし、植物の生命力!! 見てください! 樹の根が直接ダムの水を吸っています!! 恐るべし、植物の生命力!! 見てください! 樹の根が直接ダムの水を吸っています!! 恐るべし、植物の生命力!!

見てください! 樹の根が直接ダムの水を吸っています!! 恐るべし、植物の生命力!!

見とれてしまうほど美しい! 見とれてしまうほど美しい!

見とれてしまうほど美しい!

石門ダムで「富士山」が見られる??

テレビドラマ「命中注定我愛你(ハートに命中!100%)」の主人公の出身地としてロケをした「枕頭山」。劇中の名前が「薑母島」であったことから、今では「薑母島」と呼ばれています。地図はもちろん、枕頭山の埠頭にもデカデカと書かれていますよ~。とは言うものの、ドラマ放映から10年近く経ったので、以前ほどロケ地巡りで訪れる方は多くないようですが、今でもテレビドラマの恩恵を受けているとは……。どれだけ人気だったかが伺えますよね。

さて、台湾の方にはロケ地として人気ですが、日本の方には「台湾の富士山」として人気なのだとか。というのも、遠くから見ると、「富士山」に見える! というのです。そう言われれば、似ている気もするけど……、どうだろう? ナビにはそこまで似ているようにも思えませんが……。地元民の方々も全く気づかなかったそうですが、ここを訪れた多くの日本人観光客が「富士山に似ている!」と大喜びしていたのだとか。それ以来、「台湾の富士山」と紹介しています。
船の名前にまで「薑母島」の文字が!

船の名前にまで「薑母島」の文字が!

なんときちんと設計されていなかったために、使う前にダムの底に沈んだというつり橋の残骸…(長興斷吊橋) なんときちんと設計されていなかったために、使う前にダムの底に沈んだというつり橋の残骸…(長興斷吊橋)

なんときちんと設計されていなかったために、使う前にダムの底に沈んだというつり橋の残骸…(長興斷吊橋)

かなり右端に映っているオレンジ色の建物の右側にある場所で、ヒロインが誘拐された様子を撮影したそう。樹で隠れてしまっていてちゃん撮影できなくて残念!

かなり右端に映っているオレンジ色の建物の右側にある場所で、ヒロインが誘拐された様子を撮影したそう。樹で隠れてしまっていてちゃん撮影できなくて残念!

今回は「枕頭山」に上陸できませんでしたが、この島一番の観光スポットが「土地公」!

今回は「枕頭山」に上陸できませんでしたが、この島一番の観光スポットが「土地公」!

「枕頭山」では年配者と子ども達が現在も暮らしています。電気は通っていますが、水道は通っておらず、山の湧き水を使用しているそうです。また、公路が通っていないため、島民達はどこへ行くにも船に乗ります。どの家の前にも小さな船があるのはそのためなんですよ~。

雨季にはダイナミックな放水、秋は紅葉が見られるなど、季節により魅力も異なる「石門水庫」。今回は本来なら2時間かかる行程を1時間弱で回ったため、かなり早足感があったので、次回は4月の雪を是非見てみたいなぁと思いました。

以上、「石門活魚」を食べたいナビがお届けしました。

記事登録日:2017-08-10

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2017-08-10

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