東寶の東埔にあるホテル帝綸ドンプー スパ (東埔帝綸溫泉渡假大飯店)に宿泊すれば、東埔溫泉街まで車で 5 分かからずに行けます。 このホテルは、日月潭まで 45.3 km、阿里山森林遊楽区まで 50.3 km の場所にあります。
こんにちは、台北ナビです。
「帝綸温泉渡假大飯店」は、標高1120mの高さにある山間の温泉レジャーホテル。その場所は、台湾中部南投県の東埔温泉エリアの入り口付近で、陳有蘭溪の渓谷を眼下に郡大山と望郷山の麓にあり、玉山北峰の尾根に面しているため、まさに山の谷に位置しているようなホテルなのです。
東埔地方は山が季節風をさえぎるため、春は桜、夏は滝、秋は楓、冬は梅と四季折々の美しい風景をめでることができます。大自然の景観とブヌン(布農)族文化、良質な温泉を備えたこの地方は、1年中いつ来ても、その時々の美景に接することができるのです。
現在はバスか車でしか行けない、交通の便はちょっと大変なところですが、それだけに秘湯の香りもたっぷり!
東埔温泉
東埔温泉発祥の地、日本統治時代は小学校の校長先生の宿舎でした
隣は「東埔警光山荘」、かつての警察療養所で、このまた隣は警察で、かつての警察駐在所です
南投県信義郷にある東埔温泉は、阿里山国家公園と日月潭国家風景区の中間区にある風景区と言ってもよいでしょう。玉山国家公園の西北側に位置していることもあり、その風景のバリエーションはとても豊か。滝あり、溪谷あり、断崖あり、古道あり、雲海ありで、森林も7変化。動植物の生態系も豊富で、蝶の種類は177種にもおよび、台湾固有の鳥類、昆虫類なども見られます。
東埔(発音:TONPO)は、ツオウ族の斧の意味。ここは今ブヌンの村になっていますが、初期はツオウ族が多く住んでいました。18世紀末、ブヌン族は人口増加の関係で耕地と猟場の不足から、陳有蘭溪の南にある東埔社へ移動してきたのです。現在ツオウ族は、信義郷から阿里山一帯にかけて住んでいます。
日本統治時代(1913年)に、日本人が東埔に警察駐在所を設置。入山への入口となり、また温泉の発見もあったので、警察療養所も設立したのです。1914年、日本人は「理番政策」として、原住民を自分たちが管理しやすい場所へ集中させました。その後国民党時代になって、漢人がこの温泉区に入ってきて商売を始めます。確かにホテルやレストラン、商店経営主のほとんどが漢人だということが、東埔温泉街に来たらよくわかります。現在東埔の村は、2000余りの人口を有し、3分の2はブヌン族で、漢人は700人ほどいます。
ホテルの景観
山間に聳える白い優雅なホテル、帝綸温泉渡假大飯店の外観をたとえて言うならこの形容がぴったりくるでしょう。
東埔の深緑の中、白いお城の様な建物がとてもよく映えます。
ロビーもゴージャス。ホテル内には、露店温泉や個人風呂もあり、客室ももちろん温泉の湯です。
お部屋の紹介
客室は3F~8F。
和風の部屋も多いのですが、畳ではなく、高床式のフローリングです。
東埔では一番の高さを誇るホテルなので、上階で通りに面している客室からの景色は絶景。
Superior Twin(スーペリアツイン/雅緻雙床2人房) 7坪
高山の新鮮な空氣と清涼な微風に、旅の疲れも一気に取れていきます。シングルベッド(195x110cm) 2つ。
Superior Triple(スーペリアトリプル/雅緻雙床3人房) 8坪
家族連れにもピッタリ。快適に過ごすことができます。クイーンサイズベッド(195x165cm)1つとシングルベッド(195x110cm) 1つ。
画像提供:帝綸温泉渡假大飯店
Japanese Room(和室/雅緻和式房) 8坪
ナビはこちらの部屋に泊まりました。入口で靴を脱ぎ、フローリングの床に上がります。ベッドは、マットレスの部分が床に置かれている状態。高床式の分、天井が低くなるので、何となく中途半端な感じですが、リラックスはできます。
クイーンサイズベッドマット(195x165cm)2つ。
Deluxe Spa Room(デラックスSPAルーム/頂級湯屋2人房) 10~11坪
2人部屋でこの広さなので、ゆったり感倍増。部屋で気持ちよく温泉気分に浸ることができます。クイーンサイズベッド(195x165cm)1つ。
Deluxe Spa Room(デラックスSPAルーム/頂級湯屋4人房) 11~14坪
デラックスSPAルームの4人部屋。2人部屋よりも坪数もあるので、さらにリラックスできるというわけです。クイーンサイズベッド(195x165cm)2つ。
レストランは?
2F 玉山宴會廳 Yushan Restaurant
東埔には、名産がたくさんあります。帝綸温泉渡假大飯店でも、ご当地料理の数々をいただくことができます。ニジマスや梅尽くしの料理など。四季折々の味覚を味わうことができます。朝ごはんはここ2Fのレストランです。
朝食時間:7:00~9:30
1F 布農情咖啡廳 Bunun Coffee Shop
コーヒーや野生の愛玉ゼリーもあり、外の景色を眺めながら、優雅なひと時をどうぞ。
ホテル内の温泉
秘境の地、東埔温泉の泉質は、弱アルカリ性の炭酸泉。温度は45℃。
関節炎、水虫、胃腸病、皮膚病、神経痛に効きます。無臭かつ無色透明で、飲用することも可能です。
露天温泉へは、レストランを横切って入ることもできます
2F 露天温泉(水着着用)
利用時間:7:00~11:00(火曜日は5F)、17:00~22:00、土日のみ10:00~22:00
帝綸ホテルは、大自然の景観を取り入れたダイナミックかつリラックスできる空間を作り出しています。親水池(30℃)、冷泉池(16℃)、温泉池(40℃)の3種があり、各場所で滑り台があったり、滝があったり、ジャグジーもあり、子供から大人まで楽しめる温泉です。
5Fには、マッサージルームもあります
5F 室内温泉(水着着用)
利用時間:14:00~22:00(平日午後)、14:00~23:00(金)、9:00~22:00(土日)、女湯(水着必要なし、土曜日のみ):22:30~24:00
男湯(水着必要なし、日曜日のみ):7:00~8:30
屋内ながら、デザインは、洞窟の中のジャグジーSPA。2Fの露天に似た雰囲気の中、ヒノキ造りのサウナあり、個室温泉あり、保養の泉の名前が似合う温泉スペースが演出されています。
情人湯 Couple Spa:半露天の空間で、カップルにピッタリの個室温泉です。客房泡湯 Individual SPA:2人用の和室風呂で、120分間まで。
B1F 温泉街ですから…
カラオケやジムの設備もあり、卓球やビリヤードもできます。
周辺の観光地
虹の滝の水量のすごさ
虹の滝の異名をとる「彩虹瀑布」は、東埔温泉の東北方向の山間にあります。
清泉は2層に分かれていて、1つ目は2段構え。2つ目は30mの絶壁から直下する形で、壮観な景色に落雷を思わせるような轟音と水量の多さに圧倒されます。
彩虹瀑布は、一年を通じて水量が途切れることはなく、毎日午後1時から4時くらいの間に陽光が射し、滝の上空にきれいな虹を描くことから、彩虹瀑布=虹の滝と呼ばれるようになりました。
ホテルから歩くと、往復約2時間ほどの距離です。ナビは朝出発したのですが、大自然の中、途中温泉地も抜け、軽いトレッキングかなと思いました。滝まで来るとマイナスイオンを思いっきり吸い込むことができました。
東埔温泉に来たら、ぜひ訪れてみてくださいね。
以上、台北ナビでした。